前科がある男の献身的な愛を描いたメロ映画。
刑務所暮らしをしていたキム・ミンギュ(パク・チョンチョル)。彼は現在観察官(パン・ウンジン)の保護観察下にあり、街の電気修理工として働いている。そんな、彼の唯一の楽しみは仕事で電信柱のてっぺんに登ったついでに、石鹸で南山タワーの彫刻を作ること。そして、いつしか電信柱に貼られている人探しのビラをむしり取ることがもう一つの彼の趣味となる。チョン・ダヘ(チェ・ユジョン)は、幼い頃に別れた弟を探すビラを貼っている売春婦。彼女は視力が徐々に弱くなっており、目の前のものもだんだん見えなくなってきている。街に光を与える男と、光を失いつつある女。二人はビラをきっかけにして会話を始め、やがて心を通わせるようになる。
1997年にKBSスーパー・タレントとして芸能生活を始め、テレビ・ドラマ『人の気持ちも知らずに』(MBC)、『トギ』(SBS)、『ルーキー』(SBS)、『Hotelier』(MBC)などに出演しているパク・チョンチョルが男性主人公ミンギュを演じ、スクリーン・デビュー。ヒロインは『アウトライブ −飛天舞−』、『ゴースト・タクシー』に出演していたチェ・ユジョン。
『恐竜先生』(1992)、『まじめに生きろ』(1997)などで助監督をしたキム・ジョンシクの監督デビュー作。脚本はケ・ユンシク。編集はコ・イムピョ。セットはオ・サンマン。
第25回(2002)黄金撮影賞新人撮影賞(イ・ギテ)受賞作品。
初版:2001/10/21
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