四名の男女が織り成すラブ・ストーリー。クリーム・エンターテイメント創立作品で、ミュージック・ビデオ・スタイルの映像が特徴。ブラウン管の人気女優キム・ナムジュのスクリーン・デビュー作だったが興行的には全くの失敗で、内容も「テレビ・ドラマだったら良かったのに・・・」と酷評された。
「死」を題材にしたドキュメンタリーを製作中のビデオ・ジャーナリスト、ヒョンス(キム・ナムジュ)は、病院の応急室でまさに死を目前にした女性ユジン(ソ・リン)を撮影することになるが、そこで偶然、小学校時代の同級生ジフ(オ・ジホ)と再会する。彼はユジンの保護者としてやってきたのだ。そして死に逝くユジンを見守るジフとヒョンス・・・ ヒョンスは恋人ジンソン(イ・ソジン)との結婚を控えており、なんとなく不安を感じ始めていたのだが、そんな彼女にある日、ジフから電話がかかってくる。互いに惹かれ始める二人。やがて、ジフはヒョンスに衝撃的な事実を告げる。彼が愛していたユジンは、ある男を愛しており、それが故に自殺したと言うのだ。
テレビ・ドラマ『恐竜先生』,『都市の男女』,『モデル』,『クリスタル』などでお馴染みの人気女優キム・ナムジュが、この作品でスクリーン・デビュー。『寵愛』でデビューし、テレビ・ドラマ『クール』(2001)でも活躍する美男子オ・ジホがジフ役を、そして、『ゴースト・タクシー』で映画デビューし、テレビ・ドラマ『波の上の家』、『乞食』、『その女の家』などにも出演しているイ・ソジンがキム・ナムジュの婚約者ジンソンを演じる。ソウル芸大演劇科を卒業して、1998年のSBS TV8期タレントとして芸能界入りしたソ・リンは、オーディションでこの作品の主役四人のうちのユジン役を射止めた。
監督のムン・ヒユンは、1965年生まれで清州大学演劇映画科卒。1984年にキム・スヨン監督の『あの空にも悲しみが』の演出部で映画界入りし、チョ・ムンジン監督やキム・ヒョンミョン監督の下で助監督をつとめた後、本作で長編監督デビューした。なお、下積み時代に数本の短編映画の製作とシナリオ執筆を経験しており、『アイ・ラブ・ユー』でも自ら脚本を担当している。
キム・ナムジュとオ・ジホがデュエットで主題歌を歌う予定。
初版:2001/8/25
最新版:2001/8/27
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