異邦人
題名 英題 ハングル |
異邦人 Taekwondo 이방인 |
製作年 |
1998 |
時間 |
94 |
製作 |
企画時代 |
監督 |
ムン・スンウク |
出演 |
アン・ソンギ エバ・ガブルィルク ファベウ・ブルジク |
日本版 Video DVD |
なし |
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ポーランドの MS FILMS 社が資本の50%を出資した韓国・ポーランド合作映画。ポーランド文化(西洋文化)と韓国文化(東洋文化)の摩擦と奇妙な共通性をテコンドーという韓国的な素材を通して描いた作品。
テコンドー師範のキム(アン・ソンギ)は妻(キム・ジスク)と娘(チェ・ジウ)から離れて、10年あまりヨーロッパを転々としながら一人で生きてきた孤独な男。ある日、彼はカフェで働くユルラ(エバ・カブルィロク)とテコンドーを習いに来た若者ミハウ(ファベウ・ブルジク)と出会う。
一年以上ぶりのアン・ソンギ主演作で、彼のポーランド語とテコンドー演技も見物。1997年末からポーランドで先行上映。ポーランドの映画専門紙では★★★★の高評価だったが、韓国国内興行は惨敗。
チェ・ジウとキム・ジスクが声だけ出演している。第3回(1998)釜山国際映画祭「韓国映画パノラマ」部門出品作品。
初版:1998/8/19
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投稿者:SUMさん 投稿日:1998年12月20日(日)10時20分37秒
この映画に漂っている雰囲気というのは監督が留学時代に感じていたそれなんでしょうか。
アン・ソンギの出会う二人は基本的にはポーランド文化というか西洋的な世界観の中に暮らしています。しかし、アン・ソンギのそれは東洋のものです。この異質な世界観の根底でつながっているようなところがこの映画で描かれているのではないでしょうか?
映像のスタイルはポーランドそのもので、キェシロフスキなどに通じるところもあります。そこに韓国的な雰囲気が見事に持ち込まれています。そういう意味では、イギリス的な映像の中に台湾的な視線を持ち込んでうまく描いたアン・リーと重なるところを感じました。
本当にスクリーンで見られなかったことが悔しいです。この映画はお勧めです。
時折挟まれる長いナレーション(手紙)を除いてセリフはほぼ外国語の字幕映画ですので、韓国語をある程度学習している方ならこの映画の理解は容易でしょう。この「字幕」が韓国での興行的不評の原因の一つとなったような気がして、それは残念なのですが・・・
【評価:★★★★】
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