チャン・ギルス
名前 漢字 ハングル |
チャン・ギルス 張吉秀 장길수 |
性別 |
男 |
監督作品 |
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1955年、大田生まれ。板門店にある米軍基地の近くで少年時代を過ごし、アメリカ文化の強い影響を受ける。京畿工科大学では建築学を専攻。韓国ニューウェーブの母体となった映画同人グループ「映像時代」に参加し、1980年にキム・スヨン監督の助監督となる。1983年に製作した実験映画『川の南』がフランス文化センター主催の短編映画祭で最優秀賞を受賞。
アメリカナイズされた若者達の風俗を描いた1985年の『夜の熱気の中へ』で長編監督デビュー。この作品は映画振興公社のシナリオ公募で入選した自身の脚本を映画化したもので、米軍基地周辺を舞台とした犯罪映画。アメリカが韓国社会に与えた影響の悪い部分を暴露した。その後、『アメリカ・アメリカ』はモスクワ国際映画祭に出品され、続く『墜落するものには翼がある』,『銀馬将軍は来なかった』は共にモントリオール国際映画祭に出品された。ロス暴動を描いた1993年の『ウェスタン・アベニュー』までは「韓国におけるアメリカの影響」を主題としていたが、それ以降は、崩壊した伝統的価値観や解体していく家族の中での父親像にテーマが移りつつある。
1994年の『私は望む、私に禁じられたことを』は人気女優チェ・ジンシルの「かわいこちゃん」的イメージを変えた作品。1997年の『父』はキム・ジョンヒョンのベストセラー小説を忠実に映画化した作品で、膵臓ガンを告知された父とその家族を描く。最新作は、1998年の『失楽園』。渡辺淳一の大ベストセラー小説の韓国版映画ということで日本でも注目されたが、韓国では全くヒットしなかった。
初版:1998/12/7
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