イ・サンイン
名前 ハングル |
イ・サンイン 이상인 |
性別 |
男 |
監督作品 |
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1965年生まれ。漢陽大学演劇映画科を卒業。大学在学中には映画マダン「ウリ」や民族映画研究所といった映画団体で活動した。韓国映画にありがちなスターシステムや特定のジャンル映画を嫌い、独立映画を11本製作した短編映画界のスター。短編映画『ラクダの後ろで』,『バイオリンのための協奏曲』,『渡れない川』はソウル短編映画祭、釜山国際映画祭などで好評を博した。20代の頃は「映画を通じた民主化闘争」を主導した。
大学在学中に製作した短編『面』(1986年,8mm,18分)でMBC大学生映像コンテスト銅賞を受賞。その後、強烈な政治・社会的批判を込めた『第5共和国が第6共和国なのに』(1987年,ビデオ,30分),『カンスニ』(1988年,ビデオ,60分),『列外』(1988年,16mm,白黒,18分),『友よ、今は俺が話す時』(1989年,16mm,30分)を製作。1990年に映画製作所「青年」を設立。この「青年」と、イ・ウン、チャン・ユニョンらが作った独立映画集団「チャンサンコンメ」は学生運動系映画サークルの双璧と言われた。1991年に、学生運動をしていた息子の母親を主人公にした『お母さん、あなたの息子』を製作し、映画法違反で数ヶ月服役する。
その後、米国シラキュース大学院に、東洋人として初めて首席奨学生として入学。映画演出を専攻し、芸術修士課程を修了する。帰国後、漢陽大学、成均館大学、東崇アート・センターで映画演出の講義をする。1997年から龍仁大学映画映像学科教授。
長編デビュー作の『疾走』は4名の若者を主人公にした青春映画。20代の頃に製作した映画に見られた政治性は微塵もなく、かといっていわゆるスター映画でもなければヨーロッパ型芸術映画でもない、1990年代末期に生きる青年たちの内面を描く作品となった。
【受賞歴】
『ラクダの後ろで(Behind the Camel)』1996/16mm/カラー/30分
第3回ソウル短編映画祭審査委員特別賞受賞
第2回(1997)釜山国際映画祭「ワイドアングル」部門招待
『バイオリンのための協奏曲(Concerto for Violin)』1995/16mm/カラー/18分
第2回ソウル短編映画祭本選コンペ進出
大鐘賞映画祝祭優秀短編映画
『渡れない川(Into the River)』1993/16mm/白黒/16分
第14回金冠短編映画祭監督賞受賞
『お母さん、あなたの息子』1991/16mm/カラー/85分
'ECHOES OF DISCONTENT' in New York 招待
韓国全土98大学で12万名が鑑賞した他、諸外国でも上映
初版:1999/9/4
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