オ・ビョンチョル

　1958年、全羅北道沃溝で生まれ、鎮海で育つ。中央大学演劇映画科卒業。その後、韓国映画アカデミー（１期）で学び、イ・ジャンホ監督の『外人球団』，『旅人は休まない』，『Ｙの体験』、イム・グォンテク監督の『波羅羯諦／ハラギャティ』、そして同監督のオリンピック記録映画の助監督をつとめる。

　1992年に、カン・ソッキョンの小説を映画化した『森の中の部屋』で監督デビュー。この映画は、学生運動サークルに入り、理念と現実の間で葛藤したあげく、悲劇的な最後を遂げる妹の人生を姉の視線から描いた作品。

　1995年には、ベストセラーとなったコン・ジヨンの小説『サイの角のように１人で行け』を映画化した。

　監督した２作品は、いずれも人気女性作家のコン・ジヨンを脚本家として迎え、韓国社会における女性の生きざま、特に1980年代に20代を過ごした女性の生きざまを描いているのが特徴。コン・ジヨンとは夫婦という話を聞いたことがあるが、未確認。

初版：1999/11/1

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