イ・グァンモ
名前 漢字 ハングル |
イ・グァンモ 李光模 이광모 |
性別 |
男 |
監督作品 |
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1961年1月28日、京畿道利川生まれ。高麗大学英語英文学科卒業。高麗大学大学院英文科修士課程修了。アメリカ UCLA で芸術学修士取得。2本の短編を監督し、2本の長編シナリオ "Goodbye, Seoul" と "Endless Circle" を執筆した後、1998年の『スプリング・イン・ホームタウン』で長編監督デビュー。1995年に韓国芸術総合学校映像院客員教授を担当し、1996年からは中央大学芸術学部映画学科教授として教鞭をとる。
長編デビュー作である『スプリング・イン・ホームタウン』のシナリオは、1988年の父親の死が契機となり留学中から執筆を開始。1989年に草稿が出来上がるが、その後足掛け8年もの歳月をかけ修正につぐ修正を経て完成する。1991年以降、映画化のため映画会社を訪ねるも「内容が地味だ」と断られ、1994年に自ら「事実上の韓国最初の芸術映画専門輸入配給会社」といわれる韓国映画芸術センター「白頭大幹」を設立し、タルコスフキー,ジャームッシュ,グリーナウェイ,キアロスタミ,ベルイマンらの作品を韓国に紹介しながら機をうかがう。1995年、第7回 Hartley-Merrill 国際シナリオコンテストで大賞を受賞し、やっといくつかの企業が関心を示し始め、ついに1996年5月に映画化が決定する。
自らの理想の映画を作るために会社まで作ってしまう情熱を持つと同時に、映画に対する並々ならぬ完璧主義で知られる。『スプリング・イン・ホームタウン』はロケハンに3年、子役訓練に6ヶ月かけ、撮影開始後もシナリオの修正を繰り返し、スタッフを困惑させたという逸話を持つ。また、1カットあたり平均20回以上の撮影を繰り返し、色補正18回、ミキシング7回などポスト・プロダクションにも9ヶ月あまりを注いだ。まさにペ・ヨンギュン以来の職人肌の監督と言えよう。
苦難の時代を歩んだ父や祖父の時代を通して、「人生とは一体何なのか?」という命題に答えを出そうとしたというこの作品は、1998年カンヌ国際映画祭「15人の監督」部門に招待されるなど輝かしい経歴を誇っている。
2000年に「シネマ想像」という新しい映画社を設立。白頭大幹は芸術映画の紹介と製作につとめ、シネマ想像は映画社や個人投資家から資本投資を受け商業映画を製作する計画。両社により、芸術映画と商業映画の双方を創造する体制を整えた。また、同年、白頭大幹はシネキューブ光化門(一般劇場)・アートキューブ光化門(アートシアター)を開館し、企画・運営を担当する。
初版:1998/11
最新版:2001/1/26
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