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2002年韓国映画興行成績


概要

 2002年1月1日から12月31日までの間に封切り、または前年より上映が継続された韓国映画の興行成績です。ソウルのロードショー館における観客動員数を基準としています。データの出所は、『2002年度版 韓国映画年鑑』(映画振興委員会編,コミュニケーション・ブックス,2002年)と『2003年度版 韓国映画年鑑』(映画振興委員会編,コミュニケーション・ブックス,2003年)。ただし、公開日に関しては実情にあわせて一部修正しています。

(注)韓国では一般に「ソウルのロードショー館の観客数」が信頼できる興行成績として使用されています。なお、ソウルでの興行成績を二倍〜三倍すると全国の動員数になりますが、都心部で強い映画と地方で強い映画がありますので、ソウルでのランキングと全国ランキングでは順位が多少入れ替わることがあります。

 2001年に公開された『ワイキキ・ブラザース』、『達磨よ、遊ぼう!』、『火山高』、『マイ・ボス マイ・ヒーロー』、『ジャスティス〜これが法だ〜』の五作品は2002年にも上映が継続されましたので、2001年中の動員数も含んだ最終動員数を記しています。ですので、「2002年に封切りされた韓国映画」のランキングを見る場合は、これら五作品を除外してください。また、2002年公開作品のうち『ジェイル・ブレーカー』、『死んでもいい』、『セックス イズ ゼロ』、『一場春夢』など短編三本、『品行ゼロ』、『H[エイチ]』の六作品は2003年にも上映が継続されています。

 2002年1月1日から12月31日までに韓国で封切られた韓国映画は82作品(前年2001年は52作品、但し2002年は短編映画18作品を除外)。韓国映画の市場占有率(注)はソウル基準で45.0%(前年は46.1%)。

(注)〔韓国映画の市場占有率〕=〔韓国映画の観客動員数〕÷〔全体の観客動員数〕。ちなみに、外国映画の市場占有率は、ハリウッド・メジャーが直接配給している作品:31.4%、それ以外のアメリカ映画:17.4%、中国(香港)映画:1.4%、ヨーロッパ映画:1.3%、日本映画:3.2%、その他:0.3%(いずれもソウル基準)。


● 概況

 まずは2001年と比較した統計資料をご覧下さい。

項目 2001年 2002年
韓国映画公開本数(ソウル基準) 52本 82本
※ 短編を含めると100本
韓国映画市場占有率(ソウル基準) 46.1% 45.0%
ソウルのロードショー館での観客動員数 34,983,217名 40,767,729名
 韓国映画のソウルでの観客動員数 16,131,887名 18,364,143名
全国観客数(推定値) 89,363,773名 105,137,723名
 韓国映画の全国での観客動員数(推定値) 44,813,519名 50,825,199名
国民一人当たり年平均鑑賞数 1.9本 2.2本

 韓国における全国観客数は2001年の8,936万名から17.6%アップして1億513万名に。久々に1億人の大台を突破しました。1973年以来のことです。ちなみに、2002年における日本の映画館入場者数は1億6,076万人。日本の人口は1億2千万人程度、韓国のそれは5千万人弱であることを考えると、いかに韓国の皆さんが映画をよくご覧になっているかが分かります。それが証拠に、韓国における国民一人当たりの年平均映画鑑賞数を計算してみると2.2本。日本のそれは1本台の前半です。なお、韓国における映画人口増の原因の一つはシネコンの爆発的な増加にあります。

 さて、肝心の韓国映画の状況はどうでしょうか? 全国で韓国映画を見た観客数は2001年の4,481万名から13.4%アップして5,082万名に。そして、韓国映画の封切数は2001年の52本から30本増えて、82本になりました(短編は除く)。観客動員数で見た韓国映画の市場占有率は、2001年の46.1%に対して2002年は45.0%とほぼ横ばい(ソウルのロードショー館基準)。封切本数では、韓国映画82本(短編を除く)に対し外国映画が192本ですので、韓国映画の比率は29.9%となります。

 また、韓国映画の海外市場への輸出額ですが、2002年には前年比33%増の約1,500万ドルとなりました。地域別では言うまでもなく日本が最大のお得意さんで658万ドル(全体の43.8%)、中華圏(中国・台湾・香港)が204万ドル(全体の13.6%)、ヨーロッパが176万ドル(全体の11.7%)でした。映画そのものの版権とは別に、リメイク権も数多く売れています(この段落と次の段落の数字は『2002年度映画市場決算』(映画振興委員会政策研究室、2003年1月10日)による)。

 ここまでは万々歳な数字が並んでいますが、昨年の韓国映画産業において最も重大な事件は、韓国映画に対する投資収益率がマイナスになってしまったということです。昨年、韓国映画が映画館で稼いだ興行収入は一本当たり平均20.14億ウォン。これにビデオ、DVD、テレビ放映権、海外への輸出額などを追加すると一本当たり27.4億ウォンになるのですが、これに対して韓国映画の平均総製作費は約33億ウォン(マーケティング費用など含む)。という訳で、一本あたり平均5億6千万ウォンの損失。全体では353億ウォン程度の赤字という分析結果が出たのです。投資収益率という概念で見ると、マイナス17%(100万円出資してもリターンは83万円ということ)。2001年の韓国映画の投資収益率はプラス18%ですので、一年でちょうどプラス・マイナスが逆転してしまったことになります。現在の韓国映画界は製作と資本は完全に分離しており、特に2000年、2001年においてはベンチャー・キャピタルによる「映画への投資」が盛んに行われました。が、2002年後半からは投資収益率の悪化を反映して、ベンチャー・キャピタルによる投資は縮小傾向に。結果として、資金不足による製作中断という自体もちらほら出てきているようです。

 映画への投資収益率の低下は、大作映画の失敗がその大きな原因の一つです。2002年は、超大作『アー・ユー・レディ?』、『リザレクション』の惨憺たる結果を筆頭に、大スター&大作映画が思うような数字を残すことが出来ませんでした。その一方で好成績を残したのは、『大変な結婚』に代表される平均的な予算のコメディ映画と、『おばあちゃんの家』に代表されるノー・スターの低予算映画。これらの結果を受けて、韓国における映画製作状況はある程度構造調整を余儀なくさせることになるでしょう。

初版:2002/3/21
最新版:2003/11/20



2002年韓国映画興行成績(ソウルのロードショー館基準)
順位 題名/下段は原題 公開日 観客動員数 スクリーン数
1 大変な結婚
家門の栄光
2002/9/13 1,605,775 45
2 おばあちゃんの家
家へ...
2002/4/5 1,576,943 32
3 達磨よ、遊ぼう!
達磨よ、遊ぼう (前年より継続上映)
2001/11/8 1,253,075 59
4 マイ・ボス マイ・ヒーロー
頭師父一体 (前年より継続上映)
2001/12/14 1,228,142 39
5 公共の敵 2002/1/25 1,161,500 54
6 ジェイル・ブレーカー
光復節特赦
2002/11/21 1,056,211 71
7 ロスト・メモリーズ
2009 ロスト・メモリーズ
2002/2/1 856,150 59
8 セックス イズ ゼロ
色即是空
2002/12/12 774,269 41
9 夢精期 2002/11/6 763,190 39
10 ボイス
フォン
2002/7/26 755,437 32
11 永遠の片想い
恋愛小説
2002/9/13 589,743 36
12 火山高 (前年より継続上映) 2001/12/8 586,576 66
13 爆烈野球団!
YMCA野球団
2002/10/3 560,000 44
14 チャンピオン 2002/6/28 557,546 60
15 オアシス 2002/8/15 537,068 30
16 酔画仙
※ 8/30より再公開された『吾園 張承業 酔画仙』の数字を含む
2002/5/10 526,213 30
17 ライターをつけろ 2002/7/17 470,557 33
18 情愛
結婚は、気が狂うことだ
2002/4/26 422,939 32
19 海賊、ディスコ王になる 2002/6/6 411,513 40
20 おもしろい映画 2002/4/12 376,085 49
21 純愛中毒
中毒
2002/10/25 346,453 52
22 ボス上陸作戦!!
ボス上陸作戦
2002/9/6 343,256 47
23 悪い男 2002/1/11 298,926 22
24 ジャングル・ジュース 2002/3/22 286,270 34
25 ウララ・シスターズ 2002/4/26 245,970 41
26 オーバー・ザ・レインボー 2002/5/17 240,110 26
27 血も涙もなく 2002/3/1 225,038 44
28 恋する婚活プランナー
良い人がいたら紹介して
2002/8/8 221,105 33
29 ひとまず走れ!
ひとまず走れ
2002/5/10 220,205 30
30 ムッチマ・ファミリー 2002/5/31 208,360 31
31 ピアノを弾く大統領 2002/12/6 163,227 36
32 復讐者に憐れみを
復讐は我がもの
2002/3/29 162,517 41
33 密愛 2002/11/8 144,603 37
34 ファミリー 2002/8/23 134,310 18
35 品行ゼロ 2002/12/27 132,203 29
36 イエスタデイ 沈黙の刻印
イエスタデイ
2002/6/13 125,000 37
37 気まぐれな唇
生活の発見
2002/3/22 124,682 31
38 コースト・ガード
海岸線
2002/11/22 123,633 27
39 サプライズ 2002/7/5 110,642 25
40 盗られてたまるか
泥棒に入られては生きられない
2002/9/27 110,439 39
41 フー・アー・ユー?
フー・アー・ユー
2002/5/24 91,788 8
42 ワイキキ・ブラザース (前年より継続上映) 2001/10/26 88,214 18
43 四本指の足 2002/5/17 80,609 3
44 ジャスティス〜これが法だ〜 (前年より継続上映)
これが法だ
2001/12/21 78,828 18
45 THREE/臨死
スリー
2002/8/23 69,778 19
46 THE KISEI 寄生
白い部屋
2002/11/15 68,940 24
47 キム・レウォンの引越し大作戦
2424
2002/10/18 59,906 33
48 マリといた夏
マリ物語
2002/1/11 54,404 17
49 リザレクション
マッチ売りの少女の再臨
2002/9/13 52,317 35
50 緊急措置19号 2002/7/19 40,960 25
51 頑張れ!グムスン
頑張れ、グムスン
2002/10/18 37,981 27
52 バス、停留場 2002/3/8 37,704 27
53 ベイビィ・パニック 僕らの育児奮闘記
幼児独尊
2002/11/7 37,649 16
54 死んでもいい 2002/12/6 30,187 16
55 アイアン・パーム 2002/4/19 28,196 23
56 アー・ユー・レディ? 2002/7/12 20,774 20
57 突破してこそ生きる 2002/6/21 20,283 21
58 H[エイチ] 2002/12/27 18,253 11
59 魔法の性 2002/10/11 17,450 18
60 ロードムービー 2002/10/18 16,039 12
61 マゴ 2002/6/13 14,671 14
62 男子生まれる 2002/10/11 13,474 17
63 分別のない妻、波瀾万丈な夫、そしてテコン少女 2002/12/6 13,357 17
64 憎くてももう一度
憎くてももう一度2002
2002/5/31 11,359 19
65 サウラビ 2002/2/22 11,301 17
66 アフリカ 2002/1/11 9,419 9
67 特殊工作員 −ヒドゥン・プリンセス− 北朝鮮+韓国 VS CIA
口笛姫
2002/12/25 9,042 12
68 夢中人 2002/4/5 4,652 11
69 KT (日韓合作) 2002/5/3 4,333 10
70 トイレ、どこですか? 2002/11/29 1,890 5
71 ポッピ 2002/10/18 1,533 1
72 鳥は閉曲線を描く 2002/3/1 1,078 1
73 ブルース・リーを探して
李小龍を探せっ!
2002/1/26 898 1
74 たにしの嫁さん 2002/8/31 840 1
75 二十四 2002/3/15 794 2
76 親分はイエス様
ミッション・バラバ (日韓合作)
2002/6/21 665 1
77 ラクダ(たち) 2002/9/27 587 1
78 2 1 セックス 2002/9/19 536 1
79 四者性語 2002/11/1 302 1
80 イ・ソンガン監督短編集 2002/6/28 254 1
81 ハッピーデイ 2002/4/26 239 1
82 あなたに私を送る2 2002/1/1 192 1
82 ターン・イット・アップ 2002/2/22 192 2
84 乾達本色 2002/1/19 178 1
85 短編『図形日記』、『二人の夜』 2002/4/19 149 1
86 フィルム・メーカー 2002/5/24 123 1
87 短編『サブウェイ・キッズ 1,2』 2002/8/30 85 1
88 短編『私は飛んで行き、君は魔法にかかっているから』 2002/5/31 75 1
89 短編『解剖学時間』、『ツァー・パパ』、『投打誘発者・・・寝入る』 2002/9/27 71 1
90 短編『思春期』、『復讐のエレジー』、『後頭部に気をつけろ』 2002/8/2 68 1
91 短編『レッスン』、『月が沈み、雨が降る』、『あの青い草原』 2002/7/19 65 1
92 短編『家和萬事成』、『冷蔵庫』 2002/5/3 53 1
93 短編『風が吹く』、『木曜日三時間目』、『試験は終わった』 2002/10/11 49 1
94 短編『抱くと言わないで』、『サンシャイン』 2002/8/16 44 1
95 短編『知ることが出来る』、『ウラチャチャ』、『新居だと言ったのに、このシミは何』 2002/5/17 41 1
95 短編『執行』、『永遠』、『初冬』 2002/6/14 41 1
97 短編『塩サバ』、『ホモ・ファベール』 2002/11/8 39 1
97 『ぜんざい』など短編三本 2002/12/13 39 1
99 短編『エンジョイ』、『特集! ノド自慢』 2002/9/13 34 1
100 短編『サイコ・ドラマ』、『我が愛しのプラス・ドライバー』 2002/11/22 32 1
101 短編『どこへ行って来たの?』、『ある日のヒッチコック』、『筆箱落下試験』 2002/10/25 25 1
102 童妾 2002/11/15 14 1
103 『一場春夢』など短編三本 2002/12/26 10 1
104 フロゴーツ! 2002/6/28 1 1


【参考資料】

 2002年1月1日から12月31日までに韓国で封切られた外国映画は192作品。外国映画の興行成績トップは『マイノリティ・リポート』(1,401,000人)、第二位は『ロード・オブ・ザ・リング』(1,360,174人)、第三位は『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(1,199,616人)、第四位は『スパイダーマン』(1,125,568人)、第五位は『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』(951,807人)、第六位は『千と千尋の神隠し』(937,459)。 【ソウルのロードショー館基準、前年より継続上映された作品は除外】

2002年に公開された日本映画の興行成績(ソウルのロードショー館基準)
公開日 題名/下段は原題 観客動員数 スクリーン数
2001/12/8 ワンダフルライフ (前年より継続上映) 21,054 2
2002/1/18 ホタル 15,636 9
2002/1/19 子連れ狼 三途の川の乳母車 347 1
2002/3/2 No Body 265 1
2002/3/22 ソウル 12,565 13
2002/4/5 バトル・ロワイアル 69,098 16
2002/4/12 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 15,037 12
2002/5/3 KT (日韓合作) 4,333 10
2002/6/21 親分はイエス様
ミッション・バラバ (日韓合作)
665 1
2002/6/28 千と千尋の神隠し 937,459 35
2002/6/28 ハチ公物語 4,917 1
2002/7/27 必殺IV 恨みはらします 126 1
2002/8/15 ウォーターボーイズ 35,521 5
2002/8/30 菊次郎の夏 37,078 24
2002/10/11 秘密 182,130 26
2002/12/6 バウンス Ko GALS 6,122 10


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