有名な昔話『ピョルジュブ伝』を現代的に脚色した子供向けアニメーション。亀少年ヘロ(海露)とウサギ少女トレミ(兎夾美)の友情と冒険を描く。
深海にある平和な国=竜宮が、サメの海賊により襲撃され、守備隊長の将軍(キム・グァンチョル)は負傷し、竜王(チェ・ビョンナク)は裏切り者の部下(キム・ジョンホ)の陰謀で原因不明の病に倒れる。竜王の病状が日に日に悪化する中、守備隊長の息子である亀少年ヘロ(イ・ミジャ)は病気の治療薬となるウサギの肝を求めて陸地に向かう。しかし、亀のヘロはウサギを見たことがない。頼りは手にしたウサギのモンタージュ写真だけだ。さて、慣れない陸地での長旅に疲れたヘロは、森の中で少女トレミ(チョン・ミスク)と出会い親しくなる。彼女は猟師によって両親を殺された女の子。そして、たぬきのポロンギ、猫のトンチ、カバのプムブコ等とも親しくなったヘロは、彼等と冒険を繰り広げる。しかし、やがてヘロはトレミが自分が求めていたウサギであることを知り、愕然とする。ヘロは友情をとるのか? それとも竜王のためにトレミを竜宮に連れて行くのか?
セル画と2Dデジタルで描かれており、製作期間4年、そして25億ウォン以上の製作費が投入された。
製作会社は、韓国内のアニメーション業者としては唯一コスダックに登録されている韓信コーポレーション。企画はチェ・シンムク。総監督はキム・ドッコ。シナリオはイ・グムジュ。音楽はキム・ヘジ。編集はパク・コッチ。CGはゼロワン・ピクチャーズ。
2001年8月11日に夏休み映画として、日本の『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』と同日公開され、「韓日アニメ、夏休み興行対決」と話題となった。なお、同時期、韓国ではドリームワークス・アニメ『シュレック』、ディズニー・アニメ『アトランティス 失われた帝国』、それにジャパニメーションの『となりのトトロ』なども公開されていた。
第5回(2001)ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル上映作品。
初版:2001/8/16
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