田舎のおばあちゃんと都会育ちの孫の心の交流を描いた作品。韓国・台湾合弁のアニメーションで、台湾では『魔法阿媽』という題名で公開され、大ヒットした。『ヘラクレス』,『101匹わんちゃん』などのディズニー作品を下受け製作してきた韓国のプラス・ワン社と第1回釜山国際映画祭に『飛天』を出品した王小棣(ワン・シャオディ)監督の 稲田電影工作室(RICE FILM)が共同製作。韓国側の総監督はイ・チュンマン、アニメーション監督はパク・チュンナム(朴俊男)。
中国文化が色濃く出ている作品で、陰暦7月1日になると幽霊が生前成し遂げられなかった事をやり遂げるために冥土の門を開けてこの世にやってくるという中国の伝説が元になっている。
夏休みを田舎のおばあちゃんのところで過ごすことになった腕白少年トト。実はおばあちゃんは霊魂を天国に送る霊幻道師なのだが、ある日トトは離れの小屋にあった霊魂の壷を割ってしまう。そして中に封印されていた悪霊が猫のクロに乗り移って、さぁ大変! 少年トトのひと夏の冒険談。
日本大衆文化が完全解禁された場合、韓国アニメーションが壊滅するのでは?との懸念が広がる中で製作された作品だが、子供だけでなく大人も楽しめる質の高いアニメに仕上がっている。
第13回(1999)福岡アジア映画祭では『おばあちゃんとゴースト』という題名で、台湾映画として日本語吹替版が上映された。第1回(1998)台北国際映画祭出品作品。
初版:1998
最新版:1999/6/5
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