HOME団体概要support シネマコリア!メルマガ登録サイトマッププライバシー・ポリシーお問合せ



サイト内検索 >> powered by Google

■日本で観る
-上映&放映情報
-日本公開作リスト
-DVDリリース予定
-日本発売DVDリスト
■韓国で観る
-上映情報
-週末興行成績
-韓国で映画鑑賞
■その他
-リンク集
-レビュー&リポート
■データベース
-映画の紹介
-監督などの紹介
-俳優の紹介
-興行成績
-大鐘賞
-青龍賞
-その他の映画賞


親分はイエス様


題名
 
英題
 
ハングル
親分はイエス様(日本)
ミッション・バラバ(韓国)
Jesus is My Boss(日本)
Mission Barabbas(韓国)
미션 바라바
製作年 2001
時間 128(日本版)
110(韓国版)
企画製作



製作
日本配給
韓国配給
日本映画投資機構
グルーヴコーポレーション
韓民族世界宣教院
グルーヴキネマ東京
キネマ・ソウル
グルーヴコーポレーション
セント・エンターテイメント
監督 斎藤耕一
出演 渡瀬恒彦
ナ・ヨンヒ
ユン・ユソン
奥田瑛二
渡辺裕之
渡辺哲
ガッツ石松
増田惠子
ミッキー・カーチス
誠直也
夏樹陽子
中村嘉葎雄
チョン・ヨンスク
イ・ジョンマン
チョン・ウク
日本版
Video
DVD
Video
DVD

 イエス・キリスト生誕2000年を記念して製作された日韓合作映画(韓国文化観光部映画振興委員会認定作品)。クリスチャンの韓国人妻の愛情により、改心して堅気の生活に戻った日本人ヤクザを描く。

 激しい抗争を繰り広げる山政会の木原勇次(渡瀬恒彦)と中森組の島俊夫(奥田瑛二)。木原の妻で熱心なクリスチャンの盛愛(ソンエ:ナ・ヨンヒ)は、ある日偶然、教会で島の韓国人妻、瑛姫(ヨンヒ:ユン・ユソン)と知り合う。一方、木原と島は、抗争のほとぼりがさめるまで身を隠していたが、潜伏中に木原は麻薬で幻覚症状をおこし、朦朧と街をさまよう。そして、そんな時、ふと目に飛び込んできたのが夜空に浮かぶ教会の十字架。そうだ、うちのかみさんはクリスチャンだった・・・ ふらふらと教会に入り込んだ木原の運命は?

 原作は『刺青クリスチャン』(ミッション・バラバ,早稲田出版)。この本は、ヤクザから足を洗ってクリスチャンになり、日本・韓国・米国と十字架を背負って贖罪の旅を続けた伝道集団ミッション・バラバのメンバーの実話を元に書かれている。ミッション・バラバ関連書籍は、他にも『悪タレ極道 いのちやりなおし』(中島哲夫,講談社)、『回心 ヤクザが生れ変わる時』(遠藤町子,サイト出版)、『愛されて、許されて』(鈴木啓之,雷韻出版)などがある。ちなみにバラバは聖書の中の登場人物で、殺人・強盗などエルサレムで悪行の限りを尽くした極道者の名前。なお、彼はイエスが磔刑になる直前にイエスのかわりに釈放されている。

 『内海の輪』、『竹久夢二物語 恋する』などの斎藤耕一が監督をつとめる。ちなみに、斎藤耕一が1972年に監督した『約束』はイ・マニの名作『晩秋』(1966)のリメイク。

 ヤクザを改宗させた韓国人妻を『暗闇の子供たち』(1981),『低きところに臨みたまえ』(1981)、『ママと星とイソギンチャク』などでお馴染みのナ・ヨンヒと、『二人の女の物語』『情』などに出演しているユン・ユソンが演じる。

 日本で2001年9月1日に全国公開された後、韓国では2002年6月21日に『ミッション・バラバ』という題名で公開された。

 第17回(2001)あきる野映画祭、2003年バンコク国際映画祭出品作品。

 ミッション・バラバのサイト(日本語)はこちら

初版:2001/9/10
最新版:2002/6/22


【ソチョンの鑑賞ノート】

 2001年9月10日、名古屋の映画館で鑑賞。

 オープニングはもろヤクザ映画、それからキリスト教の宣教映画っぽくなるが、最終的には純粋な夫婦愛の物語に。

 ベタな展開だが、最後のほうは結構ぐっとくる。カン・ダヒョンが歌うテーマソング『mother sky』も良い感じ。

 ただ、やくざを改心させたのが、耐えに耐える韓国人女性という設定が、どうも現代にあわないような気がして映画の冒頭からイマイチのれなかった。確かにものの本には「好きになったらとことんつくす」のが韓国人女性の特徴と書かれているが、なんだか日本人男性から見た韓国人女性の都合のいい部分だけピックアップしているようでムズ痒い。

 木原が家に戻ってきた時、韓国からやってきた盛愛の母親に会うのだが、その母親がチマチョゴリを着ているのも、観客に韓国人女性と一目で分からせるための演出かもしれないが、やはり相当違和感がある。たとえお年を召した方でも、普段の生活でチマチョゴリ着ている女性なんてまずいません。これも、日本人男性から見た典型的な韓国人女性のイメージなんでしょうか?

 ヤクザの世界の物語だから、しかたない面もあるかもしれないけれど、耐える女といい、チマチョゴリを着た女といい、大方の日本人男性のイメージする韓国人女性というのは、まだまだ日本に出稼ぎにきた韓国人女性と妓生(キーセン)なのかなぁ・・・

2001年9月11日執筆


Copyright © 1998- Cinema Korea, All rights reserved.