チョン・ジウ
名前 漢字 ハングル |
チョン・ジウ 鄭址宇 정지우 |
性別 |
男 |
監督作品 |
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人物描写に冴えを見せる監督で、台詞でなく映像と音だけでストーリーを描いていく演出力も一級品。脚本も自ら執筆する。
1968年生まれ。1988年に漢陽大学演劇映画学部に入学し、1996年に卒業。長編映画デビューまでに、『Mixed Identity』(1989),『Straight Forward』(1992),『斜路(Cliffy)』(1994,16mm,4分50秒),『苦み(原題:生姜,英題:A Bit Bitter)』(1996,16mm,14分)などの演出と、『The Expendition』(1994),『On Leave』(1996)などの撮影を担当する。また、学生製作作品に俳優として出演したり、演劇の舞台に立った経験もあり、演技に対する見識も深い。
1994年からインディペンデント・プロダクションの「映画製作所青年」の会員となり、短編映画『斜路』,『苦み』を演出。両作品は国内外で大きな注目を受け、「短編映画のスター」と呼ばれるようになる。
『斜路』は、腹を空かした男が中年女性を殺して、たった800ウォンを奪い取るという内容の白黒映画で、第1回ソウル短編映画祭本選に進出したほか、第47回モンテカニーニ国際映画祭に招待された。『苦み』は、労働運動に傾注する男を夫に持つ妻が日常生活に疎外感と孤独感を感じるという内容で、第3回ソウル短編映画祭で最優秀賞・芸術貢献賞・若い批評家賞を受賞し、第2回(1997)釜山国際映画祭「ワイド・アングル」部門、第16回バンクーバー国際映画祭、第12回フリブール国際映画祭に招待されたほか、日本の山形国際ドキュメンタリー映画祭 '97「アジア千波万波」部門でも上映された。なお、『苦み』の企画はキム・ヨンギュンとイム・ピルソン。
2年間の企画・脚本執筆期間を経て着手した『ハッピーエンド』で、1999年に長編映画監督としてデビュー。現代核家族の破綻を題材にしたこの作品で、若手監督の集い「ディレクターズ・カット」が選定する第2回(1999)ディレクターズ・カット賞新人監督賞と第20回(2000)映画評論家協会賞新人監督賞を受賞する。
初版:2000/6/23
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