イ・ジョングク
名前 漢字 ハングル |
イ・ジョングク 李廷国 이정국 |
性別 |
男 |
監督作品 |
|
1957年、宝城生まれ。中央大学演劇映画科、同大学大学院卒。大学では1年後輩のチャン・ヒョンス、キム・イソク等と同じ時期に学んでいる。短編映画『強迫観念』(1982),『二人の青年の一日』(1983),『白昼夢』(1984),『ある夏の日の夢』(1985)などを製作し、『白昼夢』では大韓民国短編映画祭最優秀作品賞を受賞する。カン・ウソク監督の『俺は日ごと立ち上がる』(1990)でシナリオを担当。
光州事件を題材にした『五月−夢の国』(1988)などのインディペンデント映画の製作にも協力していた。
1990年に『復活の歌』で監督デビュー。この作品は商業的な配給向けに作られた映画としては最初に光州事件を扱ったもので、1991年当時は20分のカットと引き換えに上映が認められた。その後、政治的変化により1993年5月に再審査の上、完全版が上映され、第30回(1994)百想芸術大賞新人監督賞を受賞。
映画として高い評価を受けたのは第2作の『二人の女の物語』。1994年の映画振興公社シナリオ公募に当選したこの作品は大鐘賞新人監督賞など数多くの賞を受賞。その後『チャンネル69』を手がけた後、1997年末に催涙性の高品質メロ・ドラマ『手紙』を発表。この映画は年を越しての大ヒットとなった。ちなみに、『手紙』の撮影に先立ち「美しい愛の映画を作ってプロポーズしたい」との感想をもらしていたが、実際に1998年1月24日に見事結婚。
長編最新作は2000年の『散策』。この作品を作るにあたって、イ・ジョングクは「バイオレンスとセックスを廃した暖かい映画、居心地のよい喫茶店にいるような気分になる映画」を目指したと言う。また、華麗なカメラワークは使用せず、俳優にも自然な演技を要求。音楽もモーツァルトとギターによるフォークソングに絞るなど、「自然さ」を強調した作品作りをした。
2001年には、現代家族の崩壊を女子高校生の視点から描いた短編『家族物語』を発表。この作品は、現在、世宗大学映画芸術学科専任教授のイ・ジョングクが学生達と一緒に製作したワークショップ作品だが、ヴェネチア国際短編映画祭2001「国際コンペ部門」本選に進出した。
初版:1998
最新版:2001/7/30
Copyright © 1998-
Cinema Korea, All rights reserved.
|