古谷: |
(星飛雄馬の声で)父ちゃん、俺はキム・スンウさんに会えて猛烈に感動している! 『巨人の星』の星飛雄馬でした。(アムロ・レイの声で)殴ったね、二度もぶった、親父にもぶたれたことないのに! 『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイでございました。【場内大拍手】 ありがとうございます。実はもともと我が家では韓国映画やドラマが大好きで、特にキム・スンウさんの大ファンなんです。国内で見られる作品はほとんどと言っていいくらい見ております。今回のお話をいただいた時に、事務所にもマネージャーにも相談せずに二つ返事でO.K.してしまいまして、今日は楽しみにしておりました。今回はほとんどのメインキャストが揃っちゃいました! これだけ揃うということは、出演者のみなさんのこの作品に対する愛と情熱、それからチームワークをすごく感じますよね。早速キャストのみなさんに一言ずつご挨拶をいただきたいと思います。 |
中原: |
監督をやりました中原です。本日はどうもありがとうございました。 |
吹石: |
いづみ役を演じました吹石一恵です。今日はみなさん楽しんでいただけましたか? |
キム: |
(日本語で)イ・ジンイルを演じましたキム・スンウです。面白かったですか? ありがとうございます。 |
占部: |
山本裕子役をやりました占部と申します。どうもありがとうございます。 |
関: |
木村ひとみ役をやらせていただきました、関めぐみです。 |
枝元: |
沢谷聡子役の枝元萌です。どうもありがとうございました。 |
飛坂: |
パク・ファンソク役の飛坂光輝です。今日はありがとうございました。 |
八戸: |
浩太役を演じさせていただきました、八戸亮です。今日はありがとうございます。このメンバーでこの舞台に立てたこと、本当に嬉しく思います。 |
木野: |
吹石さん、それから関さんの、なぜか私が母親役をやらせていただきました。木野花です。 |
古谷: |
この映画はカーリングがテーマになっていますが、カーリングっていうとあまり力を使う必要も無いだろうし、誰にでも出来るんじゃないかとちょっと思ってしまいますが、実際のところいかがでしたか? カーリングが大変だった、という方挙手をお願いします。【全員挙手】 エンジェルズの皆さんは女性ですからわかりますが、飛坂さんは確かアクション俳優を目指していらして、スポーツ万能という風にプロフィールにはありますが? |
飛坂: |
楽しかったんですけど、思いもかけないほど難しくて。微調整というか、慣れるまでが全然出来なくて、コーチ(カーリングのコーチ役)が出来るほどうまくなったのかどうかわからないです。 |
古谷: |
八戸さんいかがですか? |
八戸: |
楽しかったんですけど、初めはみんなツルツル滑って、本当に映画でやっていたような感じでした。あと、脳震盪を起こして気を失いました。転んで顔から落ちたので、皆さんにすごい迷惑をかけてしまいました・・・ |
古谷: |
怪我はなかったんですか? |
八戸: |
怪我は大丈夫でしたけど、みんな優しく介抱してくれました。 |
古谷: |
吹石さんはいかがですか? |
吹石: |
私はそんな劇的な事件はありませんでしたが、小さなことからコツコツとで、東京でもみんなで練習し、青森でも暇さえあれば自主的に、練習日ではない日にも練習していたり、撮影の合間もみんな隙を見てストーンを投げていたりとか、フォームの確認をお互いにしあったりでチームワークが良くなったような気がします。 |
古谷: |
まさに映画の通りですね。 |
吹石: |
はい。本当にリアルにすごく団結していたと思います。それが今回はこの映画の中にも溶け込んでいるのではないかと思います。 |
古谷: |
キム・スンウさんにも伺います。韓国代表のカーリング選手の役ですが、カーリングはいかがでしたか? |
キム: |
監督の「うまく撮ってあげるから」という約束を信じてやっていました。完成した映画を観て、うまくやれているじゃないかと言ってくださる方が多いのですが、それも全部監督のおかげだと感謝しております。 |
中原: |
キム・スンウさんにちゃんと韓国で練習してきてね、と言っていたんですが、最初に青森に着いた時に、おや?って思ったんです。ところがやっぱり大したもんで、3日間ぐらいの間に大急成長を遂げて、カーリング・ストーンを投げる姿にビックリしました。 |
古谷: |
キム・スンウさんは体育大学出身ですから、スポーツ万能ですね。カーリング・エンジェルズの皆さんのミニスカートというユニフォームはさぞかし辛かったんじゃないかと思いますが。 |
吹石: |
寒いの寒くないのっていうくらい寒かったです。撮影に入る前に監督とお話させていただくことがあって、実用的な方か、かわいく映る方かって言ったら、いづみはやっぱりかわいく映る方を選ぶよね、とうことでミニスカートに決定しました。皆さん気づいていただけたかどうかわかりませんが、背中にスパンコールで全員色違いの刺繍がしてあるんです。スタイリストさんが撮影の合間に疲労と眠気で死にそうになりながら一針一針縫ってくれた衣装なので、もし観落とされた方はもう一回観て下さい。 |
古谷: |
今初めて気がつきました。あのアップはあんまり無かったですね、監督。 |
中原: |
いやぁ、忙しくて・・・ |
古谷: |
木野花さんは青森出身ですが、今回ロケーションもプロモーションも青森に行ってくださって、故郷に錦を飾ったという感じではなかったですか? |
木野: |
錦ってこともないですけれど、昨日青森で舞台挨拶をしてきまして、地元なだけにすごく盛り上がりました。是非東京でもあの盛り上がりの何倍にもなって欲しいです。本当に元気になる映画だと思うので、お友達を連れていらして欲しいなと思います。 |
古谷: |
関さんはカーリングどうでしたか? |
関: |
カーリングについての知識がまったくなくて、ルールも知らなかったところから入りました。最初は戸惑ったんですけど、ビデオを見たり、みんなで練習を重ねていくうちに、だんだんハマり始めて、空いている時間に滑ってみたりしてすごく楽しくできました。 |
中原: |
3月に行われる世界女子カーリング選手権のテーマソングに、主題歌の広瀬香美さんの『サプライズ未来』が決定しております。 |
古谷: |
この主題歌について吹石さんに伺いたいんですが。 |
吹石: |
初めてこの作品の完成版を観た時に、作品のストーリーの流れは台本を読んだ時点で大体想像がついていたのですが、音楽がのったものを初めて観たときに、広瀬香美さんの音楽っていうのは、すごくこの映画に勢いとかパワーを与えてくれていると感じました。実際に広瀬さんにお会いする機会があったんですが、この作品をとても気に入ってくださっていました。私も一気に『サプライズ未来』っていう曲が大好きになりました。 |
古谷: |
キム・スンウさんは初めての邦画でしたけれど、戸惑いはありませんでしたか? |
キム: |
面白かったですし、良いキャスト、良いスタッフのみなさんに恵まれて楽しく過ごすことができたし、今この場にこういう風に舞台に立てて自分はとても良い経験をしたと思います。 |
古谷: |
今後も是非日本の映画にどんどん進出していただいて、来日して欲しいと思います。それでは最後に中原監督にメッセージをお願いします。 |
中原: |
こうやって、みんなで作り上げた映画の将来は全て皆様に委ねられております。かわいがってください、よろしくお願いします。 |
青森から上京し人気女優を目指すいづみは、ひょんなことから韓国のトップスター、カン・スヒョンと一夜の恋におちた! しかし、なんと彼はスヒョンではなく、韓国のカーリング選手イ・ジンイルというただのそっくりさんだったのだ。故郷青森に戻ったいづみを慰めるため、幼なじみらが苦し紛れに出した名(迷)案、それは・・・ 「カーリングでオリンピックに出て、有名になる」こと。二人の恋、無謀な夢はどうなるのか?
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