ソ・ジソプ来日 リポート
Text by Kaoru Photo by 美雨香
2005/3/10受領
日時:2005年2月13日(日)
会場:目黒雅叙園
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ソ・ジソプが写真集とチョ・ソンモのMVの撮影で日本を訪れ、初めて日本のファンとマスコミの前に姿を現した。
寡黙で無表情でやや利己的で冷笑的・・・ ソ・ジソプが演じてきた役の多くはそんなタイプだ。そのせいか、なんとなくソ・ジソプ自身にもそんなイメージを勝手に抱きながらも、彼がどんな表情でどんな口調で話すのか楽しみだった。
実際のソ・ジソプはというと、やはり口数少なく無表情。時折見せる笑顔がなんだかぎこちなくて彼の不器用な性格が感じられる。「『バリでの出来事』のカン・イヌク役とは内向的で無口で表現がうまくできないところが本当によく似ている」と本人も言っていたが、まさにカン・イヌクそのものという感じ。フォトセッッションでも、ただなんとなく立っているといった感じで、とてもモデル出身とは思えないが、気取らないその姿が逆にかっこよく見える。
日本酒、寿司、梅干が好きだそうだ。そういえば、唯一の主演映画『盗られてたまるか』の中で寿司を握って食べるシーンが出てくる。昼は優秀なプログラマー、夜は完璧な泥棒、そして食べるのが大好きという役で、泥棒に入った家の冷蔵庫を開けて寿司を見つけたときのうれしそうな表情はとってもキュート。その味が忘れられなくて自分で作ってみるのだがうまくいかないというシーンだ。
もともと料理が好きでよく自分で作って食べるとか。日本酒を飲みながら寿司を握って食べることもあるのだろうか? この映画で黒ずくめのファッションに身を包んだソ・ジソプは、抜群の運動神経の良さでアクションシーンもこなし、トム・クルーズやキアヌ・リーブスばりにかっこいい。除隊したらまた映画に出てドラマとは違う姿をぜひ見せてほしい。
ファンミーティングでは参加したファン1,000人全員と汗をかきながら握手したそうなので、きっと肩がこったことだろう。それでも最後まで笑顔で接した彼の飾らない素朴な魅力は、兵役中も彼を応援し、待ち続ける決意をさせるには十分だったに違いない。
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