| 司会： |
アンニョンハセヨ（韓国語で）。 |
| ホ・ジノ： |
こんにちは（日本語で）。 |
| 司会： |
こんにちは。日本語で返ってきましたね。それでは、一言ずつ簡単にご挨拶いただきたいと思います。はじめに、去年の東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞なさるなど数々の映画賞を、すでに受賞なさっていますホ・ジノ監督です。では一言、ご挨拶お願いします。 |
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| ホ・ジノ： |
こんにちは（日本語で）。本日は公開の初日ということで胸がときめくような気分で、ここに立っているんですけれども、こんなに多くの方に来ていただきまして本当に嬉しく思います。皆さん、いかがでしたでしょうか。楽しんで映画を観ていただけましたでしょうか。ちょっと気になっております。本当に今日はどうもありがとうございます。 |
| 司会： |
ありがとうございました。続きまして、イ・ヨンエさん演じる年上の女性を純粋に愛する青年サンウを演じられました主演のユ・ジテさんです。では一言ご挨拶お願いいたします。 |
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| ユ・ジテ： |
このように皆様にお会いできて本当に光栄です。この映画は誰でも一度は自分の過去を思い出す事が出来るような、そういう映画ではないかと思います。皆さん楽しんで観ていただけたのかどうか非常に気になっております。どうもありがとうございます。 |
| 司会： |
それでは、ニ、三、質問をさせていただきたいと思うんですけれども、まず監督から。キャスティングについてお伺いしたいんですが、今回、ユ・ジテさんとイ・ヨンエさんを起用なさった、その魅力というのはどんなところにあったのでしょうか。 |
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| ホ・ジノ： |
ユ・ジテさんのほうなんですけれども、最初お会いした時に清らかな印象、非常に純粋な印象を受けたんですね。それが今回サンウという配役が持っている純粋さと重なるところがあると思いまして、出演をお願いいたしました。イ・ヨンエさんのほうは、ヨンエさんというのはこれまで非常に可愛らしいイメージがあったんですが、実際にお会いしてみたところ可愛さだけではなく、あるときには男性的な面も持っている方だと思いまして、そういった様々なバラエティに富んだ顔を持っている点に魅力を感じて出演をお願いいたしました。 |
| 司会： |
日本、韓国、香港の合作で、最終的な仕上げは日本のスタジオで行われた、というふうに伺っているんですけれども日本での作業はいかがでしたか？ |
| ホ・ジノ： |
一言で申し上げて・・・＜素晴らしい（日本語で）＞かったです。今回の作品はサウンドが非常に大切な要素をもっているんですが、そのサウンド・ミキシングの作業を松竹サウンドスタジオさんにお願いして一緒に作業をしました。言葉は違いますけれども、一緒に仕事をしながらひとつの作品を作り上げていくというのは本当に楽しい作業で、ある意味韓国で仕事をするよりも面白い、と思えるときもありました。ですからまた次の作品も日本と一緒に作りたいな、という思いも抱いております。 |
| 司会： |
楽しみですね、次の作品が。今度はユ・ジテさんに伺いたいんですけれども、ホ・ジノ監督の作品は初めてご出演ということなんですが、監督の演出はどうでしたでしょうか。 |
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| ユ・ジテ： |
これは非常に難しい質問ですね。監督は本当にディティールにこだわる方で細かいところまできっちり作られます。私は俳優である以前に、映画を学んでいる学生でもあるんですが、映画を学ぶ立場の学生としまして、目と耳を鍛えてくださったような気がします。ものを見る目、それから人の声、様々な音に耳を傾けるということを学んだような気がします。本当に立派な監督さんです。 |
| 司会： |
撮影に入る前に、かなり監督とディスカッションをなさったと伺っているんですが、どんなお話をされたんでしょうか。 |
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| ユ・ジテ： |
まず、映画の中で嘘をつかないで撮る方法は何かということを相談しました。なるべく嘘をつかないで正直に撮りたいという気持ちがあったので、そういった方法にはどういったものがあるのかということを話し合ったり、どういう演技をしたらいいのかということもよく話し合いました。それから、そういうディスカッションだけではなくて、よく一緒にお酒も飲みました。 |
| 司会： |
さて、みなさん、監督が着ていらっしゃるこの衣装、見覚えがありませんか。監督これはなんでしょう。説明をちょっとしていただきたいんですけれども。 |
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| ホ・ジノ： |
これはですね、サンウが映画の中で「どうして愛が変わるなんていうことがあるのか」というセリフを言っていたシーンで着ていた服です。これは、日本でミキシングの作業をしているときに、ずっとそこに泊り込んでやっていたものですから着る服がなくなってしまって韓国からくるスタッフに「なにかちょっと服を持ってきてくれ」といったところ、映画に実際使われたこの衣装を持って来てくれたので、それ以来これを着ております。 |
| 司会： |
気に入ってらっしゃいますか。 |
| ホ・ジノ： |
はい、気に入っているのでずっと着ています。もともとはサンウの服なんですけれど。（笑） |
| 司会： |
ところで今、ワールドカップで盛り上がっていて、偶然にも今日は韓国対スペイン戦がありますが、お二人はサッカーはお好きですか。 |
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| ホ・ジノ： |
サッカーを観るのはもともとそんなに好きではなかったんですが、今回のワールドカップがきっかけになって好きになりました。私は普段そんなにエキサイトしたりといったそういう性格ではないのですが、先日のイタリア戦を観たときには生まれて初めて興奮してエキサイトしてしまって、街に出て一緒に大騒ぎしてしまいました。 |
| ユ・ジテ： |
おそらく、今この時点でサッカーを好きではない人はいないのではないかと思います。私も多分に漏れず好きなので、今回、今日のイベントがすべて終わりましたら私もぜひサッカーを観にいきたいと思っています。 |
| 司会： |
さあ、ところでですね。本日の映画初日のお祝い、そしてお二人の激励にスペシャルゲストが駆けつけてくださいました。昨年公開されました香港映画『パレット・オブ・ラブ』に主演なさるなど日本のみならずアジアで大人気の女優、瀬戸朝香さんです。それではどうぞ、瀬戸朝香さんお入りください。 |
瀬戸朝香、花束を持って登場。二人に渡す。 |
| 司会： |
それでは瀬戸さんにも、お話を伺いたいんですが、瀬戸さんはこの『春の日は過ぎゆく』を試写で御覧になって、監督とユ・ジテさんのファンになられたと伺っているんですけれども、いかがでしたか。 |
| 瀬戸朝香： |
そうですね。一言で言うと、切ないラブストーリーだと思ったんですけれども、正直に言うと、愛する女性に振り回されてしまうサンウを観ていてちょっと辛いなぁと思いました。女性側の立場にたって考えると私ならどうするんだろうって思ったら、すごく考えさせられる作品だなと思いましたね。 |
| 司会： |
男性と女性とで見方が違うかもしれませんね。 |
| 瀬戸朝香： |
そうですね。 |
| 司会： |
ありがとうございました。さあ、それではですね、お時間もそろそろまいりました。最後に一言ずつ監督とユ・ジテさんにいただきたいと思います。 |
| ホ・ジノ： |
本日は第一回目の上映に来てくださいまして本当にありがとうございます。観ていただいて、もし、この映画楽しかったな、良かったなと思ってくださいましたら、ぜひまわりの多くの方に宣伝していただきたいと思います。本当にありがとうございます。 |
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| ユ・ジテ： |
今日は公開初日の上映をお祝いに駆けつけてくだいました瀬戸さんも本当にありがとうございました。それから、今日観てくださった方が、この映画を楽しんで観てくださったとしたら本当に嬉しいと思います。この後、皆さん早くサッカーを観に行きましょう。（笑） |
| 司会： |
どうもありがとうございました。 |
