プロデューサー兼、俳優という珍しい人物。
1987年に西江大学経済学科を卒業。1989年から91年までは広告代理店につとめ、コピー・ライターとして活躍していた。その後、ニューヨークのシラキュース大学に留学。1994年にはRESEARCH FELLOWSHIPを授与される。この時期、『ある殺人/A MURDER』(1991,16mm)、『混乱状態 COCKUP』(1992,16mm)、『NOWHERE GIRL』(1994,16mm)、『WHEN SPAGHETTI BOY MET GIMCH GIRL』(1994,16mm)、『月の裏/THE OTHER SIDE OF THE MOON』(1995,16mm)など数多くの短編映画の製作・演出を担当。特に『月の裏』は、第2回(1995)ソウル国際短編映画祭で若い批評家賞を受賞したほか、多くの国際映画祭に招待された。
帰国後の1996年にCJエンターテインメントに入社し、長編劇映画『産婦人科』、『オクスタン』のプロデューサーをつとめる。ちなみに、『オクスタン』の冒頭、客を運んでくる2人の男のうち、一人はペク・チョンハクのように見えるが、ロングショットのため確認不能。もし、そうならちょい役ではあるもののこれが彼にとっての俳優デビュー作となる。
1998年、敢えて一般人をキャスティングしようとしていたホン・サンスの目にとまり、『カンウォンドの恋』で俳優として本格的にデビュー。この映画の演技で、第19回青龍賞新人男優賞にノミネートされる。
『カンウォンドの恋』では、女子大生と不倫する大学講師を、『少女たちの遺言』では教え子と関係も持つ高校の国語教師を演じた。
2001年には同じシラキュース大学出身のユン・ジョンチャン監督のデビュー作『鳥肌』をプロデュース。また『春の日は過ぎゆく』にも出演している。
2003年の第4回全州国際映画祭でオープニング作品として上映された六名の監督による短編オムニバス人権映画『もし、あなたなら〜6つの視線』では、『子猫をお願い』のチョン・ジェウン監督がメガホンを取った『その男、事情あり』に出演。
初版:1999/12
最新版:2003/4/26
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