韓国最初のレーシング撮影と大規模な事故シーン

 2001年6月韓国映画史上初のカーレースシーンが龍仁スピードウェイで5日にわたり撮影された。
 テジン(イ・ビョンホン)は兄(イ・オル)の反対を押し切り、モーターチャンピオンシップ決勝戦に出場するが、不慮の事故に遭う映画の要。

 レーシング・カー1台の製作費だけで3000万ウォン(約300万円)、実際チューニングしたレーシング・カーは2億ウォンほど(約2000万円)、競技場1日の場所レンタル代だけで1000万ウォン(約100万円)もかかる大規模なレース・シーン。
 レースの熱気を再現するために500余人のエキストラ、プロ・レーサー70人と整備士も動員された。また、22台のレーシング・カ―が準備された上に、3台の車両が連続して衝突する事故シーンのために特殊に製作された車5台がさらに追加された。
 非公開で撮影された事故シーンはスタッフたちの徹底的な準備のおかげで無事に撮影を終了したが、暑さのなか、1日中着用しなければならなかった厚手のレーシング・スーツと危険な撮影に対する緊張感で脂汗をかく瞬間であった。
9ヶ月間かけて作り上げた絵画のようなオープンセット

 ウンスとテジンの同居生活の舞台となる家は、生活家具アーティストとして有名なイ・ジョンミョンの積極的な協力によって、絵画のような田園住宅が誕生した。
 場所探しに6ヶ月、建設期間3ヶ月、600坪の敷地に2億余ウォン(約2000万円)の建築費をかけて作られた。
 京畿道祝霊山休養林付近に位置したオープンセットの大きな特徴はそれぞれの空間に登場人物のキャラクターを反映したという点だ。テジンの車庫、ホジンのアトリエ、ウンスの寝室とリビング…映画の中のキャラクターだけでなく、出演俳優のイメージまで考慮して製作された室内セットはイ・ジョンミョンが特別に製作した手作りの家具を設置し、生活の温もりまで感じられる空間となった。