1970年生まれ。韓国・漢陽大学仏文科、中央大学大学院新聞放送学科卒業。
 韓国のみならずアジアの女性たちから熱狂的な支持を受けているトップ・スター。
 男優としては珍しく、愛の痛みに涙する繊細な男性のイメージをもつイ・ビョンホン。この魅力は皮肉にも危うい状況において最も力を発揮する。
 映画『JSA』では地雷を踏んだまま北朝鮮の兵士に切ない叫びをあげる韓国軍の兵士イ・スヒョク、「バンジージャンプする」では初恋の女性が年月を経て教え子の男子学生に生まれ変わり、再会する中学教師インウに挑戦し、観客に深い感動を残した。
 そんな彼が13年間の演技人生のなかでもっとも激しい愛、兄の妻(義姉)に熱い愛を伝える「魂」を演じる。
 100日間の撮影期間中に6キロ体重を増加させ、徹底的にテジン役に没頭した。彼の憂いを含んだ眼差しが観客の心をつかんで離さないであろう。
■映画:
「バンジージャンプする」(2001)
「マリといた夏」(2001/アニメ/声優出演)
『JSA』(2000)
「我が心のオルガン」(1999)
「地上満歌」(1997)
「誰が俺を狂わせるのか」(1995)
「Run Away」(1995)
■TVドラマ:
「オールイン 運命の愛」(2003/SBS/2004.4〜NHKBSにて放映)
「美しき日々」(2001/SBS/2003.9〜2004.3までNHKBSにて放映)
「Happy Together」(1999/KBS/ 2003.9〜BS日テレにて放映)
「白夜3.98」(1998/SBS)
「美しい彼女」(1997/SBS)
「愛の香り」(1994/SBS)
「生き残った者の悲しみ」(1993/KBS)
「明日は愛」(1992/KBS)
「アスファルトは我、故郷」(1991/KBS)
■受賞歴:
KBS演技大賞新人男優演技賞(1992)
KBS演技大賞優秀賞(1993)
KBS演技大賞優秀賞、春史羅雲奎映画芸術賞新人男優演技賞(1995)
百想芸術大賞TV部門男子演技賞、大鐘賞新人男優賞、黄金撮影賞新人男優賞(1996)
黄金撮影賞最高男子人気賞、大鐘賞人気賞、青龍映画賞人気賞、SBS演技大賞10代スター賞(2001)
百想芸術大賞最優秀演技大賞(2002)
SBS演技大賞大賞(2003)



 1971年生まれ。韓国・東国大学映画演劇学科卒業。
 1988年TVドラマ「花が恋咲く木」で女優としてデビュー。映画デビューは「幸せは成績順じゃないでしょう」(1989)。
 最近では映画『黒水仙』「インディアン・サマー」、TVドラマでは「明成皇后」(KBS)などに主演し、国民的女優としての地位をつかむ。その都会的なイメージをもつ彼女だが韓国映画界を代表する実力派である。
 16年のキャリアをもつ彼女は本作では美しさとともに素晴らしい演技力も認められ、韓国で最も権威ある映画賞第40回大鐘賞女優主演賞を受賞した。
■映画:
『黒水仙』(2001)
「インディアン・サマー」(2001)
「うお座」(2000)
「チュ・ノミョンのベーカリー」(2000)
「我が心のオルガン」(1999)
『女校怪談』(1998)
『モーテル・カクタス』(1997)
「ナンバースリー」(1997)
「サイの角のように1人で行け」(1995)他
■TVドラマ:
「明成皇后」(2001/KBS)
「離婚しない理由」(1996/MBC)
「鳥よ、鳥よ、青い鳥よ」(1994/MBC)
「愛の方式」(1994/MBC)
「氷点」(1990/KBS)



 1964年生まれ。韓国・キョンウォン専門大学卒業。
 大学路(ソウルの小劇場街)の舞台において長い間、演技のキャリアを重ねる。
 映画『祝祭』「ワイキキ・ブラザース」でみせた自然ながらも繊細な感情の演技を通して注目される。温かく穏やかなルックスからかもしだす柔らかな雰囲気が映画『純愛中毒』に輝きを与えている。
 次回出演作はキム・ギドク監督作品「サマリア」(2004年韓国公開予定)。
■映画:
『H(エイチ)』(2002)
「ワイキキ・ブラザース」(2001/東京フィルメックスにて上映)
『祝祭』(1996)
「49日の男」(1994)
■演劇:
「魔術の店」
「カフェ共和国」
「リア王」



 1976年生まれ。韓国・ソウル芸術大学放送演芸科卒業
 96年スーパータレント大賞受賞。TVドラマ「華麗なる時代」などで活躍し、高い演技力を評価される。
 映画「ムッチマ・ファミリー」で次世代の女優の誕生を世に知らしめた。
 年齢と経歴に似合わず、際立った演技力で世間の注目を浴びる韓国映画界の新星である。
■映画:
「Show,Show,Show」(2003)
『ムッチマ・ファミリー』(2002)
■TVドラマ:
「華麗なる時代」(2001)
「お母さん、お姉さん」(2001)
「可愛い女性」(2001)
「日ごとに幸せ」(2000)
「真実」(2000)


 “常識的な物差しでは受け入れがたい物語を通して、観客に愛に対する根源的な問題を投げかけたかった。結局はすべてを許すことができる力、それが愛だと考える。”

 1946年生まれ。韓国・東国大学映画演劇学科卒業。
 長い間パク・チョルス監督の現場で助監督をし、韓国映画と共に過ごしてきた。
 正統派の徒弟システムでキャリアを積み、遅咲きの新人監督として、慎重ながらも断固とした判断力で撮影現場の信望を集めた。登場人物のディテールの心理描写としっかりしたドラマの構築を通して完成度高いメロドラマを作り上げると抱負を語り、初の長編映画演出に臨んだパク監督。ホジンとウンスの結婚式のシーンにおいてカメラマンとして特別出演もしている。
■助監督作品:
「産婦人科」(1997)「ビールが恋人よりいい7つの理由」(1996)『301 302』(1995)



 1961年生まれ。アメリカ・UCLA/AFI卒業。
 1985年から活動を始め、1990年には渡米、UCLAとAFI(大学院)において撮影課程を修了した。以後2000年までアメリカで活動し、映画(「Bo Shoot」「Wander Lust」など15編)、広告(Honda, Panasonicなど50余)、ドキュメンタリー(ナムジュン・パイク、NEW YORK、Tinder Boxなど)など多様な経験を通して、豊かな感覚を積み上げた。映画「復讐者に憐れみを」では登場人物たちの緊張感をシネマスコープサイズの画面に卓越した映像で撮りあげた。

■映画:
「6つの視線」(2003)「スキャンダル」(2003)「復讐者に憐れみを」(2002/東京国際映画祭上映)



 1970年生まれ。韓国・漢陽大学作曲科卒業。フランス・Ecole Normal De Musique 首席で卒業。
 クラシックと大衆音楽の融合で、幅広い層からの人気を得た音楽グループ「ベイシス」のリーダー。「いい人がいたら紹介して」「毒」(歌手/イ・ソラ)、「私の涙を集めて」(歌手/ソ・ジウォン)などヒット曲をてがけた実力派の作曲家である。6年前に渡仏し、Ecole Normal De Musiqueで映画音楽を専攻し、現在は大学院修士課程に在学中。
 映画音楽は本作で2作目、『純愛中毒』は渡仏後初めて手がけた映画音楽であるが、成熟した音楽性と哀切に満ちた感性が結合し、見事なソナタが完成した。

■ディスコグラフィ:
「ベイシス」1,2,3集 チョン・ジェヒョン1,2集 「イ・ソラ」3集 「オム・ジョンファ」4,5集 「ソ・ジウォン」1集などに参加
■映画音楽:
「愛と悲しみのマリア」(1997)



 1965年生まれ。韓国・中央大学映像大学院卒業。
 韓国最高のプロダクション・デザイナーと評価されている。現在アートサービス(株)理事。
 セット・デザインの大家であるオ・サンマンとコンビを組み、世間の噂になるほどの映画美術を手がけてきた。
 映画『純愛中毒』では彼の感覚と、生活家具芸術家イ・ジョンミョンが特別に製作した家具が絶妙にマッチし、絵画のようなオープンセットが誕生した。

■映画:
「実尾島」(2003)「ぼくらの落第先生」(2003)「爆烈野球団!」(2002)「おもしろい映画」(2002)『黒水仙』(2001)『リベラ・メ』(2000)「ホワイト・バレンタイン」(1998)「土曜日午後2時」(1998)「ミスター・コンドーム」(1997)「ユリ(硝子)」(1996)「セチング」(1996)


キャスト:
イ・ビョンホン
イ・ミヨン
イ・オル
パク・ソニョン

スタッフ:
提供:KMカルチャー
製作会社:シネ2000
製作総指揮:パク・ムソン
製作:イ・チュニョン
アソシエイト・プロデューサー:イム・ヘウォン
監督:パク・ヨンフン
脚本:ピョン・ウォンミ/ソン・ミノ
脚色:クァク・ジェヨン
撮影:キム・ビョンイル
照明:イ・ガンサン
編集:キョン・ミノ
録音:アン・サンホ
美術:オ・サンマン
プロダクション・デザイナー:カン・スンヨン
アシスタント・プロダクション・デザイナー:イ・ジョンウ
音楽:チョン・ジェヒョン
衣装:リュ・スジン
メイクアップ:カン・ギョンファ
特殊効果:デモリッション