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ワイルド・アニマル


題名
英題
 
原題
ハングル
ワイルド・アニマル
Wild Animals
Wildlife Reservation Zone
野生動物保護区域
야생동물보호구역
製作年 1997
時間 103
製作 ドリーム・シネマ
監督 キム・ギドク
出演 チョ・ジェヒョン
チャン・ドンジク
チャン・リュン
Sacha Rvkavina
Richard Bohringer
Denis Lavant
Laurant Bureau
Bruno Guillot
日本版
Video
DVD
DVD
 ※ 「スーパー・ギドク・マンダラ キム・ギドク初期作品集BOX」に収録

 『鰐 〜ワニ〜』でデビューし、カルト的な人気を誇るキム・ギドク監督の第二作。監督自身、フランスに渡り絵の勉強をしていたことがあるが、その時の体験を元に、前作『鰐 〜ワニ〜』と同様、社会の底辺に生きる人々の熾烈な生きざまを描く。

 舞台はパリ。同僚の絵を盗んで売ることによって生計を立てている画家のチョンヘ(チョ・ジェヒョン)は、フランス外人部隊に入隊するために密入国した北朝鮮特殊部隊脱走兵ホンサン(チャン・ドンジク)と偶然出会う。だまされやすいホンサンを金儲けの手段として利用しようとするチョンヘだが、二人の間には奇妙な友情が芽生える。そして、チョンヘはボディ・ペイントで生計を立てている女性コリンヌ(Sacha Rvkavina)と出会い恋に落ち、ホンサンは密入国の手助けをしてくれたローラ(チャン・リュン)のことが忘れられなくなる。しかし、マフィアの手下に落ちぶれてしまった二人の人生に未来はないのだった。

 脚本と美術も監督のキム・ギドクが担当。撮影はソ・ジョンミン。

 当初はハン・ソッキュをキャスティングし、12億ウォンの予算で製作する予定だったが、ハン・ソッキュのキャスティングがうまくいかず製作会社が尻込みするや、たったの5億ウォンでパリ・ロケを敢行して製作。その監督の心意気や「良し」ではあるが、(韓国では)作品の出来栄えとしては「完全な失敗作」と酷評された。

 『フランスの思い出』、『コックと泥棒、その妻と愛人』、『ディーバ』、『イヴォンヌの香り』などでもお馴染み、フランスの名優リシャール・ボーランジェ(Richard Bohringer)がマフィアのボス役で出演している。

 第17回(1998)バンクーバー国際映画祭、第34回(2001)シッチェス国際映画祭「オリエント・エクスプレス」部門招待作品。

初版:2000/5/8
最新版:2001/9/19



投稿者:T.Uさん 投稿日:2000年4月28日(金)18時35分07秒

 キム・ギドク監督の映画だというので期待して見たのですが。うーん・・・ これはちょっとヒドイよ。

 「パリでロケーション!」「パリで撮ったにもかかわらずエッフェル塔が映らない映画!」そういうコピーがビデオのパッケージには書いてありますが、わざわざ外国まで行って撮る必要があったのか? そんな気分にさせられます。監督はパリで絵の勉強をしたそうだからいろいろと思い入れがあったのかも知れませんが、有名な俳優バンバン使って映画の出来がこれでは納得できません。

 でも僕が期待しすぎて見たからかもしれない・・・ 次回作『魚と寝る女』に期待しましょう。

【評価:★★】


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