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キム・ギドク


撮影:宮田浩史


名前
漢字
ハングル
キム・ギドク
金基徳
김기덕
性別
監督作品
1996鰐 〜ワニ〜
1997ワイルド・アニマル
1998悪い女 青い門
2000魚と寝る女
リアル・フィクション
2001受取人不明
悪い男
2002コースト・ガード
2003春夏秋冬そして春
2004サマリア

 韓国映画界の異端児。メジャーな製作方式を拒み、映画の題材もハリウッド的な主流映画からはかけ離れている。低予算でありながら、美しい映像で衝撃的・猟奇的・挑発的な作品を生み出す。常に、社会の底辺でどん底の生活を送っている人物を主人公にしており、人間の原始的な本能や偽善性を赤裸々に描く。一方で「女性の性」をテーマにすることが多く、その作品意識や性描写には韓国でも賛否両論がある(フェミニストからは攻撃の対象となることが多い)。

 常に低予算で映画を製作。そのゲリラ的映画作りとハングリー精神は多くの監督に見習って欲しいところ。また、数年に一本、作品を供給できればまだマシな韓国の監督業にあって、毎年一本以上のペースで映画を供給し続けているのは立派の一言。2000年の『魚と寝る女』や『リアル・フィクション』など、最近はメジャーな製作会社のもとで映画を作るようになってきているが、その作品性&低予算は変わりない。例えて言えば、「韓国の三池崇史」といったところか。

 1960年、慶尚北道の奉化(ポンファ)で貧しい家庭に生まれる。農業専修学校を卒業した後、17歳の頃から工場で働き始め、その後、浦項で海兵隊生活を5年間送る。その経歴のなせる技か、常にキャップのついた帽子を着用しており、それが彼のトレード・マークにもなっている。

 1990年にシナリオ作家協会映像作家課程を修了。1990年から1993年までフランスに渡り、絵画の勉強をする。帰国後、シナリオ『画家と死刑囚』で1993年のシナリオ作家協会創作大賞を受賞。1994年に執筆した『二重露出』では映画振興公社シナリオ公募奨励賞を、翌1995年には『無断横断』で映画振興公社シナリオ公募賞を受賞する。

 1996年に『鰐 〜ワニ〜』で監督デビュー。この作品と第3作『悪い女 青い門』は、各々第2回(1997)釜山国際映画祭と第3回(1998)釜山国際映画祭に出品された。また第2作の『ワイルド・アニマル』も第17回(1998)バンクーバー国際映画祭に出品されている。

 2000年の『魚と寝る女』は、猟奇的な性描写が話題となったが、絵画を思わせるその映像美は一見の価値あり。この作品は、海外の著名なファンタスティック映画祭で上映され好評を博したほか、第57回(2000)ヴェネチア国際映画祭コンペ部門に進出し、試写会で失神者が出るなど大きな話題を振りまいた。ちなみに、『鰐 〜ワニ〜』では漢江、『ワイルド・アニマル』ではフランスのセーヌ川、『悪い女 青い門』では東海(日本海)海岸、そして『魚と寝る女』では釣り池が舞台になっており、第四作までは全作品が「水」に関連しているという特徴がある。

 『魚と寝る女』と同じく2000年の『リアル・フィクション』は、たった一日で撮影を終えるという撮影方式が話題となった実験作。

 2001年の『受取人不明』は、カンヌ国際映画祭で試写会を行ったところ、ヴェネチア国際映画祭をはじめ、各国の有名映画祭から相次いで招待要請がくるなど国際的に高い評価を受けた。

 なお、『魚と寝る女』と『受取人不明』の韓国国内公開に先立っては、ソウルで「キム・ギドク映画祭」が開催された。デビュー当初は一部のマニアからのカルト的人気を得ていただけだったが、最近では『魚と寝る女』や『受取人不明』が国際的に認められ、国内映画評壇からも評価されるようになっている。また、2001年のシッチェス国際映画祭では(前年に同映画祭で既に上映されている『魚と寝る女』を除く)キム・ギドク監督作品全作が上映され、海外でも特にヨーロッパのファンタ系映画祭で高く評価されていることを証明した。

 第七作の『悪い男』は、作家性と商業性を両立させた作品で、キム・ギドク作品としては異例のヒット。韓国公開前から「キム・ギドクの最高傑作」との呼び声が高かったが、その一方で、女性に対する性的虐待が描写されているため、作品そのものの存在意義に対する賛成・反対論も巻き起こった。『悪い男』は第52回(2002)ベルリン国際映画祭コンペ部門に招待されたが、これによってキム・ギドクは、2000年と2001年にヴェネチア国際映画祭コンペ部門に招待された『魚と寝る女』、『受取人不明』とあわせて三年連続で三大国際映画祭に招待されるという記録を樹立した。

 2002年には、第37回(2002)Karlovy Vary国際映画祭、メルボルン国際映画祭、フランスのエトランゼ映画祭、ブエノスアイレス映画祭、トリノ映画祭でキム・ギドク監督の回顧展が開催される。

 2004年、『サマリア』で第54回(2004)ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した後、韓国映画の発展に寄与した功労により、政府より宝冠文化勲章を授与される。

 同姓同名だが、『裸足の青春』(1964)、『南と北』(1965年)、『島の先生』(1967)のキム・ギドク(金基悳)監督とは別人。

初版:1998
最新版:2002/6/30


■ コラム

 「レビュー&リポート」に、『魚と寝る女』のプロモーションで来日したキム・ギドク監督の通訳をつとめた全雪鈴さんの『異端児と呼ばれる男キム・ギドク、その素顔』が登録されています。

 「レビュー&リポート」にカツヲうどんさんの『キム・ギドク論 〜「韓国」の枠を飛び出した映像作家〜』が登録されています。

■ 『悪い男』 キム・ギドク監督合同インタビュー

 『悪い男』のプロモーションで来日したキム・ギドク監督のインタビューはこちら

■ 『春夏秋冬そして春』 キム・ギドク監督合同インタビュー

 『春夏秋冬そして春』のプロモーションで来日したキム・ギドク監督のインタビューはこちら



投稿者:たいしゅうさん 投稿日:2002/6/7 07:41:43

 キム・ギドクとホン・サンス。この二人の才能を知った衝撃と喜びは、思春期の頃に太宰治と三島由紀夫を知ったときのそれに匹敵する。

 『魚と寝る女』は100点満点ギドク・ワールドで、ちょっと刺激のほしい映画ファンが見たら、きっと虜になるでしょう。近所のビデオ屋の新作コーナーに誰にも借りられずに新品のまま置いてあるのを恨めしく見ております。

 『悪い男』、早く日本でも公開してほしい。ついでにホン・サンス『気まぐれな唇』も待ちきれない。


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