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火山高


画像提供:アミューズピクチャーズ


題名
英題
ハングル
火山高
Volcano High
화산고
製作年 2001
時間 122(韓国公開版)
108(日本公開版)
製作
投資・配給
共同投資
サイダス
シネマ・サービス
アイ・ピクチャーズ
監督 キム・テギュン
出演 チャン・ヒョク
シン・ミナ
ホ・ジュノ
キム・スロ
クォン・サンウ
コン・ヒョジン
チョン・サンフン
キム・ヒョンジョン
チェ・シア
ピョン・ヒボン
ユン・ムンシク
イ・ムヒョン
チョ・ソンハ
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

 映画『マトリックス』の世界のように、教室ではチョークが鉄砲玉のごとく飛び交い、運動場では教師と生徒が空中で武術を競い合う。そんな不思議な高校、火山高を舞台にした学園・武侠アクション・ファンタジー。高校の覇権を争う若者達を描く。

 108年の歴史を持つ謎の高校、火山高に、これまで八回もの退学処分を受けたキム・ギョンス(チャン・ヒョク)が転校してくる。幼いときに雷に打たれ、特殊な力を持つようになった彼だが、自分の力をコントロールすることができずこれまでは退学ばかり。しかし、今回ばかりはなんとしてでも卒業しなければならない。火山高に君臨するナンバー1のソン・ハンニム(クォン・サンウ)は、そんなギョンスの凄まじい力を感じ取る。一方、権力の座を狙う教頭(ピョン・ヒボン)と、火山高のナンバー1になりたいウェイトリフティング部の主将チャン・リャン(キム・スロ)は、武術の極意を記したとされる秘伝書『師備忘録』を手に入れるために、ハンニムを罠に落としいれ監獄に閉じ込めてしまう。そして、「魔方陣」(ホ・ジュノ)をはじめとする五人衆を投入して学校を完全に我が物にしようと企む教頭。剣道部のキャプテン、ユ・チェイ(シン・ミナ)は彼等の陰謀に対抗するため、転校してきたギョンスに助けを乞う。

 純製作費48億ウォン、製作期間17ヶ月(撮影11ヶ月+デジタル作業6ヶ月)、撮影回数162回にも及んだ大作。『マトリックス』や『グリーン・デスティニー』のようにワイヤー・アクションを使った三次元アクションが見所で、現時点ではコリアン・ワイヤー・アクション・ムヴィーの中で(その技術力は)ベスト・フィルムと言える。ちなみに『アウトライブ −飛天舞−』のワイヤー・アクションは香港武術チームが担当したが、『火山高』のそれは100%国内技術。また、いたるところに日本漫画の影響が見られ、「『らんま1/2』と『マトリックス』をミックスしたような作品」との評も。撮影したフィルムを全てデジタル・データに変換しCG、特殊効果の作業を行った韓国初の100%デジタル画像処理映画。

 映画にリズム感を吹き込むテクノ風のオリジナル・サウンド・トラックもハイ・クオリティ。日本のシャムシェイド(Siam Shade)の曲 "GET A LIFE" と "Fine weather day" がBGMに使用された。また、現在一般的に使用されている5.1チャンネルではなく、6.1チャンネルの音響システムを韓国で初めて採用。立体的な音響を実現している。

 新世代スターが大挙出演。その容貌から「チョン・ウソン二世」とも呼ばれている若手スター、チャン・ヒョクが主人公ギョンスを演じるが、主演の彼自らがつづった撮影日誌が公式サイトで公開され話題となった。『反則王』ソン・ガンホが最後に対戦する長髪レスラー、ユ・ビホを演じたキム・スロが、この映画で初めて主演級の配役を演じる。学校のボスを演じるクォン・サンウ(1976年8月5日生まれ)の演技が話題。韓南大学美術教育学科三年生の彼は、182cmの体躯の持ち主で、水泳、バスケット・ボール、ボクシングなどのスポーツが得意。これまでテレビ・ドラマ『おいしい請婚』、『神話』などに出演している。

 女優陣では、雑誌モデル出身で現役高校生のシン・ミナ(本名:ヤン・ミナ,1984年4月5日生まれ,168cm 45kg,O型)、『少女たちの遺言』でスクリーンデビューし、この映画ではクォン・サンウ演じるハンニムを片思いするソ・ヨソンを演じたコン・ヒョジン(1980年4月4日生まれ)、主人公ギョンスを誘惑する「妖魔」(※ 日本版ではカットされて登場しない)を演じたチェ・シア(1982年11月26日生まれ)の若手三女優が目をひく。シン・ミナはチョ・ソンモのミュージックビデオ『アシナヨ』などに出演し名前を知られるようになったタレント。世宗大学映画芸術学科一年に在学中のコン・ヒョジンはこの映画の直前に韓国公開された『ガン&トークス』にも出演しており、2001年の出演作が二作続けて大ヒットしたことになる。CMでもお馴染みで、慶煕大学放送演芸科一年在学中のチェ・シアは映画は『散策』に続いて二本目。KBSテレビ・ドラマの『学校』にも出演している。

 監督は、『パク・ポンゴン家出事件』『ファースト・キス』のキム・テギュン。彼にとっては監督第三作目となる。製作はチャ・スンジェ。ソ・ドンホンの原案を、チョン・アンチョルと監督のキム・テギュンがシナリオ化。脚色はパク・ホンスとホ・ギュン。撮影はチェ・ヨンテク。照明はチョン・ヨンミン。編集はコ・イムピョ。音楽はパク・ヨン。

 白黒を基調とした映像が、古いけれどもモダンな雰囲気を醸し出している。また、漫画の吹き出しの要領で漢字を使ったり、登場人物の心のうちを表現するために漢字をスクリーンに大写しにするなど、漢字を視覚的に利用した手法も面白い。

 韓国では、原案・脚本家陣により、コミック版やノベライズも出版されている。

 2001年12月8日(土)にソウル70、全国189スクリーンで大規模に封切られ、封切り前日の金曜日に開かれた有料前夜祭も含めて、オープニングの金土日三日間でソウルで168,700人、全国で479,600人の観客を動員。翌週公開された『ハリー・ポッターと賢者の石』に食われ、その後は数字が伸びなかったが、最終的にはソウルで50万人、全国で150万人を超えるヒットとなった。

 第1回(2002)MBC映画賞美術賞(チャン・グニョン)・視覚効果賞(チャン・ソンホ)・音響賞(ライブ・トーン)受賞作品。

 東京国際ファンタスティック映画祭2002オープニング作品。第6回(2002)富川国際ファンタスティック映画祭メイド・イン・コリア部門、第56回(2002)エジンバラ国際映画祭Late NightRomps部門、第21回(2002)バンクーバー国際映画祭龍虎賞(Dragons and Tigers)部門、第27回(2002)トロント国際映画祭Midnight Madness部門、第23回(2003)Fantasporto国際映画祭、2003年フランス・ジェラルメ(Gerardmer)・ファンタスティック映画祭Inedits Videos部門招待作品。

 東京国際ファンタスティック映画祭2002でプレミア上映された日本公開版は、韓国版を再編集し、短くしたバージョン。字幕による補足説明などもずいぶん凝ったものになった。また、日本版では元SIAM SHADEのDAITAが、音楽監督として全曲を新たに書き下ろしている。

 韓国では、本作のオンライン・ネット対戦アクションゲーム『火山高気投戦』が2002年8月よりサービスされている。このオンライン・ゲームのサイト(韓国語)はこちら

 日本ではソニー・ミュージック・レコーズからサントラ『Volcano High』がリリースされている。

 日本で発売されるDVDのうち、初回生産のみ、オリジナル韓国版が収録されている特典ディスクが付いている。

初版:2001/12
最新版:2002/9/22



投稿者:カツヲうどんさん 投稿日:2002/1/3 20:05:27

 土砂降りの雨の中、ずぶ濡れの男が独り、不気味な高校の正門前にたたずんでいる。学校の上空には暗雲が垂れ込め、これからの男の運命を暗示しているようだ。彼は正門を見上げる。そこには「火山高」の文字が不気味に掲げられている。

 画面は一転、派手なCGIのオープニングが、ハードロック系のBGMに乗って始まる。そして、男が正門をくぐった途端、男の持つパワーを感知した火山高に君臨する番長との最初の戦いが始まった・・・

 と書くといかにも「イケテそうな」作品のようだが、ここから映画は失速を開始する。この手の話を描く場合、世界観とキャラクターの造形に、どれだけ無駄な情報をぶち込み煮詰められるかが作品の魅力を決めるといっても過言ではない。だが『火山高』はその肝心な部分がとても成功しているとはいえず、最近の新しい韓国映画群の中では『燃ゆる月』と並ぶ、退屈な珍&怪作となってしまった。

 登場するキャラクターは、演じる俳優たちのルックスと、彼らの持つ従来のイメージに乗っかっているだけで、役を差別化しているに過ぎず、全く魅力を感じさせない。主演のチャン・ヒョクは影が薄い上、中途半端な三枚目でしかなく、個性派のキム・スロでさえマッチョな怪力男というだけで、何の工夫もない。

 美術は一見、非常に凝っているように見える。モノトーン調に統一された色彩設計、縦構造のデザインを中心に構成された空間と、それなりの工夫は見出せる。だが、どこに行っても同じような単調な空間が広がるだけで、そのうち、どこがどこやら分からなくなってくる。

 他の監督たち、例えば『新羅の月夜』キム・サンジン『受取人不明』キム・ギドクの作品群が、即在する物を使って、特異な空間を作り上げることに成功していることを思うと、『火山高』の映画美術はとても成功しているとは言い難い。

 全編を通して、フラッシング(未感光のフィルムをある程度感光させて使用する手法)をかけたかのような独特の画調の映像が展開されるが、単に観づらくなっているだけで、演出意図がよく分からない。これは、思うにオンライン作業(俗にいうデジタル画像処理)を行ったカットと、通常の作業を行ったカットの画質が合わせられず、苦肉の策として、このような映像にしてしまったのではないか、と勘ぐりたくなる。

 また、全編を通してバストサイズ以上のアップカットの連続で、その狭い構図と切り返しが延々と繰り返されるため、画面の運びが重苦しく、リズムに欠ける結果となってしまっている。アップの多用の理由は定かではないが、やたらと「決め技」にテロップ説明が入ることから考えると、マンガのコマの運びを意識したのかもしれない。だが、もしそうであるとすれば、マンガ以前に映画であることを忘れてしまった演出であろう。

 一応、「武侠アクション」のはずなのだが、製作側に武術アクションに対する愛情や造詣を感じさせるシーンは全く無く、退屈で形式的な殺陣と、中途半端でワンパターンの超能力戦が始終繰り返されるだけで、眠気を誘う。

 韓国映画の企画としては斬新であったと思うし、ポップアート的な新しい映画を期待していた私としては、至極残念な出来映えであった。どうも監督の個性と企画が全く合わなかった上、デジタル処理に頼りすぎてしまったようだ。前出のキム・サンジンが監督をしていれば、さぞ画期的で面白い作品に仕上がっていただろう。

【評価:★★】



【鑑賞ノオト】 Text by 月原万貴子(月子) 2002/1/9

 降りしきる雨の中を、ひとりの男がやってくる。堅く扉を閉ざした家並みを通り抜けると、ふいに現れる校門。そう、男は転校生。数々の高校を退学になった末、悪名高き火山高へとやってきたのだ・・・

 まるで黒澤明の『用心棒』を思わせるオープニングに「これはイケルかも?」と期待してしまったのだけれど、駄目でしたね。

 火山高の学生達は、なぜかみな超能力の持主で(『X-MEN』のパロディ?)、パワーを使って番格争いをしているのだけれど、これがもうワン・パターン。『ドラゴンボール』のカメハメ波みたいなのをぶつけ合い、『マトリックス』みたいなワイヤー・ワークで廊下の壁や天井を駆け抜けたりするばかりなのだ。なんだかゲーム・センターで対戦ゲームでもやっているような錯覚を起こしちゃったくらい(笑)。

 実は退屈のあまり、途中五分ぐらい居眠りしちゃったんだけど、目覚めてもまだ同じ戦いが続いていましたね(笑)。

 主役のチャン・ヒョクは「一見駄目人間だけど、やる時にはやる」主人公を演じるにはまだまだ力不足。悪くはないんだけど、華やかさがないんだよなあ。

 茶道部部長役のクォン・サンウはなかなかのニ枚目だし、剣道部部長役のシン・ミナも凛とした美少女。ロン毛をグラデーションに染めあげたキム・スロのマッチョぶりなど、練り上げれば面白くなりそうなキャラクターがいっぱいなのに、いかしきれていないのが残念。

 正直言って、この内容でニ時間はキツイ。編集しなおして90分くらいにすればいいのに。

【評価:★★】



投稿者:SUMさん 投稿日:2003/2/4 23:05:54

 こういう、日本のマンガ/アニメの週刊少年漫画誌の系譜に属する作品が日本でまともに実写化されず、韓国から出てくるというあたりが韓国映画のパワーというべきか、日本人なら潔く馬鹿な真似はやめようというところをあきらめない韓国人の気質というか、そこそこ予算をつぎ込んでそれらしく見せるのはさすが。

 ベタだけれどもぶっとんだコメディ『パク・ポンゴン家出事件』に上品なラブコメ『ファースト・キス』に続いてこれだけのアクションを撮るこの監督から目は離せない。

 登場人物が多い中でストーリーが支離滅裂なのは、連載マンガの総集編だと思えば納得できるかも。

 シン・ミナの学ランは、絵になる。

【評価:★★★】



投稿者:たびこさん 投稿日:2003/3/9 11:30:09

 全体的に「・・・・・。」という感じでした。

 画面がチラチラして見づらく、途中気分が悪くなってしまった。若手成長株の俳優をチェックするのも悪くないだろうと思っていたのですが、キャラクターがはっきりせず、誰一人印象に残らなかった。

 メガヒットした香港映画『少林サッカー』と同じような宣伝の甲斐あって、映画館は韓国映画にしては大入りだったようだが、それだけに普段韓国映画を見ない人が見て、「なーんや」と思われる恐れあり。無念なり。

【評価:★★】


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