原題 공항남녀 英題 The Beautiful Strangers
監督・シナリオ ミン・ドンヒョン/出演 イ・ソヨン、塩田貞治
プロデューサー チェ・ボヨン/撮影 ユン・ジウン/照明 キム・チュノ/編集 ノ・ジェウォン、ミン・ドンヒョン/音楽 ハリム/
通訳・日本語スクリプター 安藤大佑


 観光ガイド雑誌でライターをしている石田秀紀は韓国出張を終えて、日本に帰るために空港に向かっていたが、乗っていたタクシーが故障してしまい、大あわて。急いで空港ロビーに駆け込むが、空港の書店で働くオ・ゴニとぶつかり、タッチの差で飛行機に乗り遅れてしまう。しかたなく、翌朝の飛行機に乗ることにした石田。ゴニはひょんなことから彼と一緒に空港で朝一の便を待つことになるが、二人は自分の国の言葉しか話せなかった。


ミン・ドンヒョン 민동현
 1976年生まれ。ソウル芸術大学映画科と韓国映画アカデミーを卒業。短編劇映画のほか、ミュージック・ビデオ、アニメーション、商業映画『ケンカの技術』(2006)のシナリオと、マルチな才能を持つ。ノルウェー映画祭参加のため訪れたアムステルダム空港で10時間以上フライトを待たされた経験と、パリで出会った日本人女性の記憶を元に、『空港男女』を着想。現在は、長編映画デビューのためシナリオ執筆中。短編映画の代表作は1999年の『消しゴム取り Eraser Wrestling』(シカゴ国際児童映画祭、クレルモン・フェラン国際短編映画祭招待)と、2001年の『外界の第19号計画 Plan 19 From Outer Space』(富川国際ファンタスティック映画祭、全州国際映画祭招待作)。短編アニメ『イヤギ』は、日本でも韓国インディペンデント映画2005で上映されている。
※ 『ケンカの技術』はシネマコリア2006で上映

イ・ソヨン 이소연
 1982年生まれ。韓国芸術総合学校卒。『スキャンダル』(2003)の16歳の少女ソオク役でスクリーン・デビュー。ペ・ヨンジュン、イ・ミスク、チョン・ドヨンなど名だたる俳優と共演し、ペ・ヨンジュンとはベッドシーンもこなす。特に、同作のラストシーンでは、主役三人がそれぞれ破滅の道を歩むのに対し、陰の主役・最後の勝利者ともいえる鮮烈な印象を残した。2004年には『スキャンダル』のイ・ジェヨン監督がメガホンを取ったデジタル短編映画『愛の喜び』に出演。2005年に韓国公開されたソン・イルゴン監督のヒーリング・デジタル・ムービー『羽根』では済州島に隣接する牛島に住む田舎の少女を演じ、清々しくも美しい、女優としての素晴らしい輝きを放って見せた。2005年には『新入社員』『春の日』『結婚しましょう!』などドラマで大活躍。2006年には『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督最新作『春のワルツ』に出演している。澄んだ瞳と気品ある雰囲気、そして内面からにじみ出るオーラを持った女優として、韓国映画界でも注目されている。

塩田貞治 しおだ・さだはる
 東京製菓専門学校卒。趣味は絵画。特技は調理と洋菓子作り。日本では、映画『卓球温泉』、『のんきな姉さん』、『ひとりだち』、NHK外国語講座『ロシア語会話』などに出演したほか、舞台経験もある。2002年に『世界ウルルン滞在記』(TBS系列)で韓国の農家にホームステイしたのをきっかけに、2004年に渡韓。慶煕大学の語学学校に留学している最中、ミン・ドンヒョン監督を紹介され、本作に石田秀紀役で出演することになった。現在は、語学の勉強をしながら、アクターズ・スクールでレッスンを受け、韓国での本格的な俳優活動の準備をしている。『母をたずねて三千里』のチョン・デフンとは友人。2006年7月8日(土)から3週連続で放送されたNHK 土曜ドラマ『人生はフルコース』の第2話と3話に出演した。