ハン・ジスン

撮影:宮田浩史
名前 漢字 ハングル |
ハン・ジスン 韓志承 한지승 |
性別 |
男 |
監督作品 |
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製作作品 |
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心地よく笑わせ、最後にはしっとりと泣かせてくれるラブ・ストーリー、評論家筋では高い評価を得られないかもしれないが、観客には絶対的に受け入れられるタイプの小品を生み出すラブ・ストーリー専門監督。
1967年1月28日生まれ。漢陽大学演劇映画学科卒業。大学では映画演出を専攻。短編映画『ハイ、シスター!』、『今日何する?』などを製作し、『ハイ、シスター!』はMBC創社30周年記念映像コンテスト演出賞を、『今日何する?』は1991年金冠映画祭大賞を受賞する。『われらの歪んだ英雄』の演出部で商業映画界入りし、『韓喜作のラブラブ』(1991)で助監督を担当する。その後、『偶然の旅行』(1994)では助監督と脚本を、『ネオンの中へ陽が沈む』では助監督と脚色を担当するなどシナリオ作家として活躍した後、1996年に『ゴースト・ママ』で監督デビュー。
古典的なメロ・ドラマを得意とし、メロ的要素とコメディ的要素を適度にブレンドする技術、そして小粋な演出力に定評がある。初監督作品の『ゴースト・ママ』は交通事故で亡くなった妻が幽霊となって夫と息子を見守る話、第二作の『チム 〜あこがれの人〜』は好きな女性の傍にいたいがために女装する男性を主人公としたラブ・コメ。そして、第三作の『エンジェル・スノー』は、やっと授かった赤ん坊が無脳症で出産しても一日しか生きることが出来ず、産むべきか堕胎するべきかで悩む若夫婦の物語と、いずれも人物設定は特異だが、そのストーリー展開は良い意味で文法に忠実かつオーソドックスで、起承転結がはっきりしたドラマチックな展開なため、安心して笑い、かつ泣くことができる。
こういう作品は評壇ではあまり評価されないが、観客は必ず支持するもの。事実、彼の作品はいずれも大ヒットにはならなくても、中ヒット程度には必ずなっている。
↑と長らく書いていたが、2001年4月に第38回(2001)大鐘賞で見事監督賞(『エンジェル・スノー』)を受賞! また、5月26日には、歌手のノ・ヨンシム(盧英心)と結婚と最近おめでた続き。ちなみに、ノ・ヨンシムとは、デビュー作『ゴースト・ママ』のテーマ曲を依頼したときからの付き合いだという。ノ・ヨンシムは、1988年にピョン・ジンソプのヒット曲『希望事項』の作詞・作曲家としてデビューした高名なシンガーソング・ライターだが、最近では『寵愛』のサントラを製作し、『フラワー・アイランド』の音楽も担当している。
2001年には、記者のアン・ヨンジュンと共に、映画社「視線」を設立し、共同代表に就任。2002年には「良い映画」社と共同で、『おもしろい映画』を製作する。
初版:1998
最新版:2002/5/6
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