監督: |
この映画は、はじめは映画会社の方から、なかなか関心を持ってもらえませんでした。ですからこの映画が日本にまで紹介していただけるとは想像もしていませんでした。今この状況は私にとって夢のようでとても光栄に思っています。どうかこの映画をご覧になってこの映画に込めようとしたものを感じていただけたらと思います。 |
Q: |
ラストを幸せにすることはできなかったのですか? |
監督: |
戦争は本当に大切なもの、愛すべきものを奪ってしまうという警告をこの映画で発したいと思いました。最後のシーンによってトンマッコルがより美しく、より純粋に見えるのではないか、そしてより強く戦争反対というメッセージを伝えたいと思いました。 |
Q: |
何度か出てくる喋に何か意味がありますか? |
監督: |
もちろんはっきりとした意味を込めていますが、それを語ってしまうと一つのイメージが固まってしまって考えながら見ることができなくなってしまうと思います。映画を観る皆さんのご想像にお任せしたいと思います。 |
Q: |
チョン・ジェヨンさんとシン・ハギュンさんは『トンマッコルへようこそ』の舞台版にも出ていますが、舞台と映画との演技での違いは? |
チョン: |
私が舞台で演じたのは人民軍の将校ではなくて、舞台にだけ出てくる解説者兼ナレーションという役割でしたのでキャラクターの違いはないのですが、表現の違いはあると思います。舞台に比べると映画の方が内面を見せるという点が大きく、動きが無くてもカメラまたは観客が私を捕らえた時、何らかの感情が表れてそれを汲み取ることができると思います。舞台は全てにおいて俳優が表情や言葉で直接表現することが多いと思います。それが両者の違いだと思います。 |
シン: |
私も演劇と映画の違いは表現方法の違いというだけで基本的にはまったく同じだと思います。この映画はパク・クァンヒョン監督とチャン・ジン監督の出会いが本当に良いシナジー効果を発揮したと思います。 |
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Q: |
カン・ヘジョンさんをキャスティングした理由は? |
監督: |
あるCM撮影現場に遊びに行った時に、休憩をしている彼女を見てヨイル役に良いなと思いました。休憩中の彼女の行動は普通の人とは思えないような、ここで具体的にお話できないような行動も見られたので彼女ならピッタリだと思いました。すぐにO.K.はもらえず、3回会いました。その時に子供の頃の話を、例えば雨に打たれるのが好きだとか、雨に打たれた時に靴下で顔を拭いていた話もしてくれました。 |
Q: |
カン・ヘジョンさんが出演を決めた理由は? |
カン: |
監督にヨイルという少女は少し頭が悪いのか、それとも本当に純粋な人物なのかと聞いたら、クールな顔で「純粋なのだ」と答えてくれました。そこが良いと思ったので引き受けることにしました。 |
Q: |
撮影中のエピソードは? |
シン: |
思い返すと、とても気分の良い旅行に行っていたような気がします。映画を撮るのは精神的にも肉体的にも非常に多くの苦痛が伴いますが、この映画を撮った時にはとても良い気分で、とても良い環境の中で、自然から得られるものを満喫できたと思います。例えば夜に空を眺めると流れ星が休む暇なく流れるほどの星空でした。そいうものは私にとって本当にステキな贈り物だったと思います。 |
チョン: |
俳優たちは寒さ以外に苦労が無かったのですが、監督とスタッフは本当に苦労していたと思います。例えば積もっていた雪が撮影の時には無くなっていたり、芝生が枯れてしまって緑色のスプレーをかけたり、猪が出演を拒否したために二頭目をキャスティングしたり、本当に大変だったと思います。私たち俳優はキャンプ・ファイヤーをしたりして楽しい時間を過ごしました。 |
Q: |
チョン・ジェヨンさんとシン・ハギュンさんは仲が良いそうですが、お互いのことを褒めてください。 |
シン: |
私たちは学生時代から先輩後輩の関係で、卒業後も舞台や映画で一緒に仕事をしている仲です。チョン・ジェヨンさんは大好きですし非常に頼りにしていますし、非常に影響を受けている方です。 |
チョン: |
親しい人の前でその人のことを褒めることはできないと思います。親しければ親しいほどできなくなります。好感を持ったり親しくなったりするのに特別な理由は無く、単に気が合うからだと思います。彼が私のことを話していましたが、一緒にいる時にそのようなことを話したことは一度もありません。私が無理やり彼に言わせていると誤解されても困りますので信じないでください。韓国でも彼はよく仮面を被っていますが、日本で彼の仮面を剥がして帰りたいと思います。 |
シン: |
それでも私は先輩が好きです。 |
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