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ミュージカル『ジキル&ハイド』
チョ・スンウ来日記者会見

Reported by 鄭美恵(Dalnara)
2006/1/1



 2004年、韓国で4万人を動員したミュージカル『ジキル&ハイド』が、いよいよ2006年3月に日本でも公演される。主演は『マラソン』のチョ・スンウ。2005年12月にその製作発表で来日したチョ・スンウとプロデューサー、シン・チュンス氏の会見が行われた。

 ODミュージカル・カンパニーのシン・プロデューサーが「このミュージカルが日本で公演されることになり、心から喜んでいます」と挨拶したのに続き、チョ・スンウが「このミュージカルが3月から日本で公演されることになり、心から喜んでいます。最高のステージをみなさまにお見せすることを約束いたします」と力強くコメント。「照明がまぶしくて目があけられない」という感想を思わずチョ・スンウがもらすほど、多くの取材陣が押し寄せた記者会見がスタートした。


韓・動ミュージカル『ジキル&ハイド』日本公演
 2006年3月13日(月)〜19日(日)@東京・ゆうぽうと簡易保険ホール
 2006年3月22日(水)〜24日(金)@大阪・NHK大阪ホール

 チケットは2006年1月14日(土)よりチケットぴあ他で一斉発売開始
 詳細は以下のサイトまで!
 http://www.jekyllnhyde.co.kr/japan.html



● シン・プロデューサーへの質問

Q: 日本で公演しようと思われた理由はなんでしょうか。
A: ミュージカルを海外で公演したいという気持ちは前からありました。ただ韓流ブームにのる、というのではなく、韓国人に愛された作品なので、できれば日本のみなさんにもお見せしたいという気持ちがありました。いろいろ企画した結果、2006年3月にこのミュージカルを日本で公演できることになり、私どもも心から喜んでいます。このミュージカルは淡々とした物語の中にいろいろな要素が含まれていますが、韓国最高のミュージカル俳優とスタッフによる作品を日本でもお見せすることができてとてもうれしく思っています。韓国国内で見せたものよりもよりグレードアップされたものをお見せできると思っています。

Q: 日本版『ジキル&ハイド』をご覧になったそうですが、日本版と韓国版の違いはなんでしょうか。
A: 昨夜、日本版『ジキル&ハイド』公演を拝見しました。素晴らしいステージと素晴らしい演技でした。韓国との違いは、まずテンポでしょうか。韓国のほうがテンポが速くて、パワフルなのではないでしょうか。舞台装置は韓国のほうが当時のロンドンの雰囲気に近いものになっているように思います。今回の日本公演は韓国で最高のミュージカル俳優をそろえましたので、よりパワフルでパワーアップしたステージをみなさんにお見せできるのではないかと思っています。

Q: ODミュージカル・カンパニーは今後日本でどのような展開をされる予定でしょうか。
A: 今回の公演が日本ではじめての公演なので、まずはこの公演をぜひ成功させたいと思っています。

● チョ・スンウへの質問

Q: 今回初来日ですが、日本のファンのみなさんに一言お願いします。
A: 韓国で『ジキル&ハイド』や『ヘドウィグ』(日本でも公開された映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のミュージカル版)を公演した時、本当に多くの日本のファンが観に来てくださったと聞いています。金浦−羽田間の路線が拡大して韓国に来るのが便利になったとは思いますが、たくさんの方が韓国まで観に来てくださったことを、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。『ジキル&ハイド』の日本公演が3月に行われるのも本当にうれしいかぎりです。良い作品であるということはもちろんですが、この作品を通してみなさまに日本でまた会えるということは私にとってとても光栄です。どうか期待していてください。

Q: 映画で演じることと舞台の上で演じることとどのような違いがあるでしょうか。
A: 一言で言えば、私にとって違いはないです。今後もミュージカルと映画と一緒にやっていきたいと思っています。先日、日本で公演のあったミュージカル『ギャンブラー』に出演されたホ・ジュノ先輩が以前話していたことが私と同じ考えなのですが、「演技者にとって場所はあまり関係ない、舞台の前であれカメラの前であれ、あるひとりの人間の生き様を演じるわけなので、場所は関係ない」とおっしゃっていたことが、とても印象に残っていますし、私も同じ考えです。

Q: 日本版『ジキル&ハイド』をご覧になっていかがでしたか?
A: 日本に来る前からとても楽しみにしていました。というのも外国でミュージカルを見るというのは初めてですし、しかも『ジキル&ハイド』ということもあり、何日も前から楽しみにして期待していたのですが、期待通りのステージでした。演じる方たちの熱気や深みを感じましたし、たいへん感動しました。俳優さんたちは本当にすばらしかったと思います。ただ韓国版との違いはあったと思います。韓国版はより若い、それは俳優たちが若いというのもありますけれど、より若く迫真のある演技になるのではないかと思います。

Q: 俳優としての今後の計画についておしえてください。
A: 今、映画『とかげの可愛い嘘』を撮影していて近く公開されます。その後、韓国で『ジキル&ハイド』の公演があり(*)、3月には日本で公演があります。その後の計画はまだありません。

(*)『ジキル&ハイド』韓国公演は、2006年1月25日(水)から2月4日(土)までソウル・芸術の殿堂オペラ劇場にて(2月10日からは大邱公演もあり)。詳細は http://www.jekyllnhyde.co.kr/ を参照。
Q: ミュージカルに出演するようになったきっかけはなんでしょうか。
A: 実は、中学生くらいまでは内向的な少年で人前で話すのが苦手だったのです。中学3年になって高校進学を考える時、芸術系も体育系も人文系も選べず、なかなか進むところがない、将来どうしようかと思っていた時、実姉がミュージカル俳優をしているのですが、そのころちょうど『ドン・キホーテ』のヒロイン役をしていて「いいから一度見に来なさい」と言われて最初に『ドン・キホーテ』を見たのがきっかけでした。嫌々見に行ったのですが、はじめて見たミュージカルにはまってしまって、それからこの世界に入ったようなものなのですが、その時の心境を言えば「自分の人生がぱっと開けたような、これだ!」といった気持ちでした。そして芸術高校を選んだ姉同様芸術高校に進学し演技の勉強を始め、大学でも演技を専攻し今に至っています。

Q: 日本版『ジキル&ハイド』をご覧になって主演の鹿賀丈史さんに挨拶されたそうですが、印象をお聞かせください。また鹿賀丈史さんはチョ・スンウさんに挨拶するために韓国語の挨拶を朝から練習していたそうなのですが、実際会ったら覚えていたことがすべて飛んでしまって「アンニョンハセヨ」しか言えなかったそうです。
A: ステージに立っている鹿賀さんはなんだかこわかったのですが、その後挨拶させていただいた時は、ほんとうに暖かい大きな方という感じがしました。朝から韓国語の挨拶を準備されていたと聞いて、ちょっとびっくりしたのですが、私もなにか準備していけばよかったと思いました。

Q: 『ジキル&ハイド』を演じる時に大切にしていること、また苦労していることをおしえてください。
A: この役を演じながら大事にしていることは、やはりジキルとハイドという二人の善悪を表現することなのですが、ジキルは決して善ではなくハイドも純粋に悪ではないということを大事にしていきたいと思っています。ジキルの弱さ、人間が持つどうしようもない感情が大きくなってハイドというもうひとつの人間になったと思うのですが、そうしたものを全体に表していきたいと思っています。多くの方の共感を得ないといけない作品だと思っているので、倒れていくハイドを見て惨めだ、悲惨だと思うと同時に、観客が自分の生き様を振り返ってもう一度考えてみるということをしてくださればいいと思っていますし、そういったところに重点を置いて演技をしようと思っています。

Q: 健康管理、花粉症対策などはありますか?
A: 日本の食事は美味しいので、その美味しいごはんをたくさん食べようと思っています。1回公演が終わると歩いて家に帰れないくらい体力を消耗してしまうのですが、そこがこの作品の魔力というか役者をひきつけるところで、肉体的にも精神的にも消沈しつつも、またやらなくちゃという気持ちにさせてくれるステージでもあります。特別な健康管理法というものはないですが、体調は万全なので任せてください。


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