HOME団体概要support シネマコリア!メルマガ登録サイトマッププライバシー・ポリシーお問合せ



サイト内検索 >> powered by Google

■日本で観る
-上映&放映情報
-日本公開作リスト
-DVDリリース予定
-日本発売DVDリスト
■韓国で観る
-上映情報
-週末興行成績
-韓国で映画鑑賞
■その他
-リンク集
-レビュー&リポート
■データベース
-映画の紹介
-監督などの紹介
-俳優の紹介
-興行成績
-大鐘賞
-青龍賞
-その他の映画賞


ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003 満喫リポート



Text & Photo by 月原万貴子(月子)
2003/2/26受領

 年に一度のお楽しみ。恒例のゆうばり国際ファンタスティック映画祭に行って参りました。今年の日程は2月13日(木)から17日(月)の5日間。大小七つの会場で上映された映画は約70本。そのうち長編13本と短編三本を見てきました。

 ちなみに今回上映された韓国映画は日韓合作を含め、招待作品部門『MUSA−武士−』『クラシック』、ヤング・ファンタスティック・グランプリ部門『海賊、ディスコ王になる』、フォーラム・シアター部門『RUN2U』の四本でした。これらの作品のゲストの様子も含めたリポートをお届けします。





左:チョン・ウソン、右:アン・ソンギ

 2月14日(金)17:00。『MUSA−武士−』をゆうばり文化スポーツセンターにて鑑賞。スポーツセンターのスクリーンは幅が約16mで、吊り下げ型としては日本国内最大なのだそう。そんな会場で最前列を陣取ってしまいました(笑)。もう視界いっぱいがスクリーンなので、迫力あるある。実は韓国版DVDを発売直後に購入し、既に何度も見ていたのですが、我が家の25インチのテレビ画面とは大違い。やはりアクション映画はスクリーンで見るに限ると痛感させられました。

 上映終了後、主演のチョン・ウソンアン・ソンギがステージ上に現れて舞台挨拶を。観客のテンション上がる上がる! ちなみに「アン・ソンギそんせんにむー(先生様)」だの「チョン・ウソンしー(氏)」だのと大声を上げていたのは私&友人たちです(笑)。お騒がせいたしました。それにしても、おふたりともカッコ良かったー。スタッフのガードが固くて、サインやツー・ショット写真をお願いできなかったのが、ミーハーな私としては心残りです(爆)。

 同日、22:00。『RUN2U』を市民会館シネサロンにて鑑賞。まもなく韓国内で公開される予定の日韓合作映画で、これがワールド・プレミアになるのだとか。でも・・・ うーん、日韓合作というよりもオール韓国ロケのVシネマという感じ。やくざの抗争、麻薬強奪、殺人、国外逃亡とテンコ盛りな上に、在日三世の歌手だの、不法滞在強制退去の歌手志望の女だのと、あれもこれもが詰め込まれているので、見ているうちに疲労困憊してしまいました・・・ ワタクシ的に注目したのは主演である高橋和也の韓国語かな? すごく聞き心地の良い、柔らかな発音でありました。習い始めてウンヶ月。発音に苦しんでいる初心者の私としては、やっぱりミュージシャンって耳がいいのかな?と羨んでしまいましたねー。


キム・ドンウォン監督

 2月15日(土)14:00。『海賊、ディスコ王になる』をホテルシューパロ特設ステージにて鑑賞。舞台挨拶で登場したキム・ドンウォン監督は「あれ? これって学生映画部門だっけ?」と思ってしまうほど若々しいお兄ちゃん。そんな彼が作り上げた映画も、若さとちゃめっけが溢れる、とても可愛らしい作品でした。

 同日、18:00。『クラシック』を夕張市民会館にて鑑賞。舞台挨拶にはクァク・ジェヨン監督とイ・ジェスン プロデューサーが登場。監督は昨年、このゆうばり映画祭でグランプリを受賞したことがとてもうれしかったようで、審査員としての参加だけでは飽き足らず、ぜひ新作を上映したいと申し出てくれたのだとか。ゆうばり側の「予算不足で字幕が作成できない」との事情に、日本語字幕付きバージョンを自ら作成しての参加は、異例のことなのだそう。加えて、監督が発売されたばかりのサントラをサイン付きで観客10名にプレゼントしてくれるということで、会場は大ジャンケン大会と化しました。ジャンケンの勝ち残りが12名となったところで、監督から「あと二枚は用意できるから、この12名で」との物言い(?)が付き、大会は終了。勝ち残った方、うらやましー。


左:クァク・ジェヨン監督、右:イ・ジェスン プロデューサー

 さて、その夜のこと。某映画を見終えた深夜00:30頃、私&友人は24時間オープンのフリー・スペース「みんなの家」へGO。その日、「みんなの家」ではゲスト&地元バンドによるライブが行われており、ロカビリー・バンドの演奏で踊っているキム監督&審査員のエレン・キムさん(富川国際ファンタスティック映画祭プログラマー)を発見。早速、私たちも加わって大フィーバー(ふるっ!)してしまいました。ライブ終了後もビールを飲んだり、写真を撮り合ったりと盛り上がり、すっかり仲良くなっちゃいました。ここで面白かったのが、キム監督と私の友人との会話。

友人 「ねえ、さっき撮った写真見せて!」
監督 「ムォエヨ?(何?)」
友人 「ほら、みんなで撮ったじゃん。あれ見せてよ」
監督 「アァ。イゴ?(あぁ。これ?)」
友人 「そう、これこれ。あ、良く撮れてるねー」
監督 「イエー。チョアヨ(うん。良いね)」

と、片や日本語、片や韓国語なのに完全に会話が成立していたのです。これぞ、ゆうばりマジックという感じで、横で聞いていて笑っちゃいました。

 とにもかくにもハシャギまくり、喜びー!!に包まれた五日間を過ごすことができました。実行委員長である市長の退陣&資金難で来年の開催が危ぶまれるとの噂もありますが、来年こそ参加したいと思っている映画ファンのためにも、大勢のゆうばりリピーターのためにも、ぜひとも存続して欲しいですね。


Copyright © 1998- Cinema Korea, All rights reserved.