日本公開作では、『シュリ』の北朝鮮特殊部隊隊長パク・ムヨン役でお馴染みの男優。
1981年、高校三年生の時に劇団「プリ」の研究団員として演劇界に入門。大学在学中および大学卒業後は主に演劇界で活動する。映画デビューはパク・チョンウォン監督の『九老アリラン』。同じくパク・チョンウォン監督の『われらの歪んだ英雄』で演じたソクテの不正を糾弾する若い教師キム役で、1993年のアジア太平洋映画祭男優助演賞を受賞する。
演劇やテレビ・ドラマでも活躍しており、1989年にソウル演劇祭演技大賞を受賞した他、1998年には演劇『タクシー・ドライバー』の演技でソウル演劇祭演技賞、東亜演劇祭男優主演賞を受賞している。
映画界で再び注目されるようになったのは、1997年の『ナンバー・スリー』がきっかけ。この作品でチンピラのような検事役を個性的な演技で演じきり、高い評価を受け、第35回大鐘賞では助演男優賞候補となる。1998年の『クワイエット・ファミリー』では『ナンバー・スリー』で共演したソン・ガンホと再共演。映画もヒットし「個性派俳優」と呼ばれるに至る。
1999年、『ナンバー・スリー』で共演したハン・ソッキュ、ソン・ガンホらと再び共演した『シュリ』で大ブレイク。この映画では、テロ工作のため韓国へ侵入した北朝鮮8軍団大隊長を演じ、その圧倒的なまでの存在感とカリスマ性は主役のハン・ソッキュをも凌駕。「最高の演技」との評価を受け、第22回(1999)黄金撮影賞人気男優賞、第35回(1999)百想芸術大賞男優主演賞、第36回(1999)大鐘賞男優主演賞を受賞。2000年1月22日の『シュリ』日本公開初日には、渋谷のパンテオンで舞台挨拶をし、日本でも多くのファンを獲得した。
『シュリ』と同じく1999年に韓国公開された『ハッピーエンド』では、失職して家事と育児をする平凡な夫でありながら、妻の浮気を知って殺意を抱くという多重人格的な面を持つ男性を好演。抜群の演技力を見せ付けた。この作品の演技で、第45回(2000)アジア太平洋映画祭主演男優賞を受賞。
1999年9月19日に再婚。演劇は現在、劇団スダ(Sd)に所属している。2001年にはゆうばり国際ファンタスティック映画祭2001のヤング・コンペ部門審査員として来夕。ページ先頭の写真はその時のもの。
浅田次郎の短編小説『ラブ・レター』を映画化した『パイラン』では、うだつのあがらないチンピラ役を好演し、第2回(2001)釜山映画評論家協会賞主演男優賞、第21回(2001)映画評論家協会賞主演男優賞、第22回(2001)青龍賞主演男優賞、そして海外でも第4回(2002)ドーヴィル・アジア映画祭で最優秀男優主演賞を受賞。「チェ・ミンシクの映画」と絶賛された。
カンヌで監督賞を受賞した最新作『酔画仙』では、主役の天才画家チャン・スンオプを演じている。
"Yahoo! KOREA" の「チェ・ミンシクのホームページ一覧表」(韓国語)はこちら。
初版:1999/2
最新版:2002/9/12
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