
3.単独インタビュー
メッセージをいただく前に、まずは監督へサポーターズ・クラブからの「プレゼント」を贈呈。
― 監督、センイル チュッカハムニダ(お誕生日、おめでとうございます)
「ありがとうございます」
― 開けてみてください(ちなみにプレゼントは黒の縄目模様のアラン・マフラー)。
「おお―、彼女がいないから、こういうあたたかいものが嬉しいですね(笑)」
では監督、マフラーを巻いてもらって記念に一枚 「カシャッ!」

サポーターズからのプレゼントに 少々テレ気味のご様子
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長い手あみの マフラーに驚いて・・・ |

その長さに悪戦苦闘の末 何とか形に
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では、いよいよビデオ・メッセージを・・・ ところが、部屋の照明が暗くて監督の顔が影になってしまう。すると申し訳ないことに監督自ら部屋中の電気スタンドを右へ左へと移動させてくださり、ようやく準備完了です。ちなみにメッセージ収録の直前、監督は「サポーターズ・クラブのメンバーは今、何人くらいいるんですか?」とたずねられ、「だいたい60数名です」と答えると、「じゃ、6,000名になるように私も頑張りましょう」と笑顔で話されていました。
そして無事メッセージをいただき、いよいよ最後のインタビューです。
― 『ラスト・プレゼント』で観客の皆さんに一番観てほしいのはどういうところですか?
「家族写真を撮るシーンです。日本も韓国も同じように核家族化していますよね。家族写真というのは家族の象徴的なものじゃないかと思っているんです」
― そのシーンが監督自身も一番気に入ってらっしゃるのですね?
「ええ、そこが一番気に入っています」

和やかな雰囲気の中、インタビューは行われました
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― キャスティングの経緯について教えていただけますか?
「イ・ヨンエはトップ女優であり、とっても素敵な女性です。その彼女が(ジョンヨンという役で)死ぬことで観客たちに与えるインパクトを考えたのと、あと彼女がシナリオを読んですぐ連絡をくれたこともあって、タイミングもよく、彼女にキャスティングが決まりました。ヨンギ役についても、韓国には北野武がいないのでコメディアンとしてのイメージは弱いかもしれないけれど、イ・ジョンジェが『イルマーレ』の撮影中に、このシナリオを読んですぐに返事をくれたので、この二人にキャスティングが決まりました」
― 撮影中、一番気をつかわれたのはどういうところですか?
「映画の一番のハイライトであるジョンヨンが亡くなるシーンです。コメディアンのヨンギは笑わせなければならない一方で、ジョンヨンは死に向かっているので、<笑い>と<泣き>が交互におこる。笑い続けることもできないし、泣き続けることもできない。そういう感情をつかんだり放したりということを交互にしなければならないところに一番気をつかいました」
― 監督が撮影の中で「これは!」とこだわられた点はどういうところですか?
「この映画のテーマは"irony"だったのですが、そればかり考えていると、評論家好みのハードな映画になりそうだったので・・・ 私自身は泣いて笑って、それを繰り返していくのが人生じゃないかと思っているので、笑いながら泣きながら、死と生について考える作品にしたいと思いました」

サービス精神旺盛な監督
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作品について語るときは 映画監督の顔に戻ります
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身振り手振りを交えて丁寧に 質問に答えてくださいました
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― そういうお考えがあって、詐欺師の二人を使って、泣かせるだけの映画ではなく、軽い感じにしたところもあるのでしょうか?
「本来ならコメディアンのヨンギで笑わせるのがいいのでしょうが、そうもいかないので詐欺師の二人を入れることで補助的な役割をさせようと考えました」
というところで、残念ながらタイムアップ。監督との楽しい時間もとうとう終わりとなってしまいました。最後に監督はエレベーターまで私達を見送って下さいました。監督、お疲れのところ遅くまで本当にありがとうございました。それから通訳の金暎姫さんはじめ、関係者の皆さんには大変お世話になりました。遅くまでお付き合いいただいて本当にありがとうございました。

最後まで笑いの絶えないインタビューとなりました
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《メッセージ訳》
(日本語で)
会えて嬉しいです。私はこの映画の監督です。
(韓国語で)
皆さん、会えて嬉しいです。私は皆さんが応援して下さっているこのポスターの映画『ラスト・プレゼント』のオ・ギファン監督です。韓国で、皆さんがこの映画をすごく愛してくださっているということを聞きましたが、現地で実際に皆さんにお会いして、さらに応援してくださっている事がわかり、本当に感謝の気持で一杯です。この映画は12月に封切られますが、皆さんが応援して下さっている気持がよくわかりましたので、韓国に帰ってからも、早くホームページにご挨拶をと思いました。12月の封切りまで『ラスト・プレゼント』を愛し続けてください。私が映画を撮り続ける限り、皆さんの愛は忘れません。ありがとうございます。(ヒアリング&翻訳:kan)
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初めてお会いしたオ・ギファン監督は、この日ずっと笑顔で色んなことを語ってくれました。
監督という立場に決して驕られる感じがなく、話しているとだんだんこちらが、くつろいでしまうような安心感を与えてくださる、とても温かい感じの方で、この日もお疲れのところ遅くまでお付き合いいただいたのですが、「ファンのインタビューは愛情があるから楽しい」と言ってくださいました。
『ラスト・プレゼント』をご覧になった方には監督がどういう方なのか、何となく想像がつくのではないでしょうか。あの人柄に触れさせていただくと、また一層『ラスト・プレゼント』を応援させていただこうという気持ちになってきます。きっと監督にお会いになった方は皆さんそう思われたのではないかと思います。映画の優しさを、そのままお持ちの方だと感じました。
最後に監督に趣味をうかがうと、日本のマンガを読むことと、旅をすることだと言われてました。映画の撮影が終わると旅に出たくなるそうです。以前はヨーロッパやアメリカがよかったけれど、一度中国に行って以来、今は中国に興味があると言われてました。田舎で異文化に触れてみたいのだそうです。そういった監督の好まれる風景も、いつかまたスクリーンに登場するかもしれませんね。次の作品にもまた大いに期待したいと思います。でも、その前に『ラスト・プレゼント』! 本当に一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。
後日、通訳の金さんにうかがったのですが、監督は「今回、日本に来て本当によかった」と何度もおっしゃっていたそうです。この次いらっしゃる時は『ラスト・プレゼント』が公開される12月でしょうか。その時にはもっと大きな喜びを韓国に持って帰っていただきたいですね。
anam/南優子
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