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怪獣大決戦ヤンガリー


2001年韓国公開版
インターナショナル版
日本公開版
題名
英題
 
原題
ハングル
怪獣大決戦ヤンガリー
2001 Yonggary
Yonggary vs Cyker
2001 ヨンガリ
2001 용가리
製作年 2000
時間 98
製作
配給
ZERONINEエンターテイメント
AFDF
監督 シム・ヒョンネ
出演 Harrison Young
Donna Philipson
Wiley Pickett
Brad Sergi
Brint Wells
Dan Cashman
Richard B. Livingston
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

1999年韓国公開版
オリジナル版
題名
英題
ハングル
ヨンガリ
Yonggary
용가리
製作年 1999
時間 90
製作
共同製作
 
配給
 
ZERONINEエンターテイメント
サンブ・ファイナンス・
 エンターテイメント
サンブ・ファイナンス・
 エンターテイメント
日本版
Video
DVD
なし

 子供向けSF怪獣映画。1967年にキム・ギドク監督が日本の大映ガメラ・スタッフの協力を得て作った『大怪獣ヨンガリ』のリメイク。製作・監督は、韓国の人気コメディアンであり、子供向けSF特撮映画『ウレメ』シリーズへの出演でも人気を博したシム・ヒョンネ。邦題では怪獣の名前が「ヤンガリー」となっているが、韓国語での実際の発音は「ヨンガリ」。

 ヒューズ博士(Harrison Young)とキャンベル博士(Richard B. Livingston)は先史時代の洞窟でヤンガリーの化石を発見する。そして、その姿があらわになったとき、地球滅亡を企む宇宙人が発したビームによって、巨大な怪獣ヤンガリーが復活。宇宙人に操られ、悪の化身と化したヤンガリーは、都市を破壊し尽くす。しかし、特殊部隊による決死の攻撃により、額に埋められたリモート・コントローラーを破壊されたヤンガリーは、元の優しさを取り戻し、今度は地球を守るために戦い始める。

 海外への輸出を目的にして製作したため韓国人俳優は出演しておらず、台詞も英語。1998年のカンヌ映画祭で272万ドルの事前輸出契約を結ぶなどの成果をあげた他(ただし、その多くは後にキャンセルされる)、韓国映画史上最高の製作費110億ウォンなど企画段階から多くの話題を呼んだ。3D-CG で描かれたヤンガリーと特撮が見所だが、1999年の韓国公開時には、粗末なストーリー、俳優陣の不自然な演技、陳腐なセット、それにアメリカが舞台なのに韓国の街並みが写っているなどのいい加減な作りが評論家筋では酷評された。が、メインの客層である子供には結構好評で、ソウルで30万人余りの観客を動員。「SF映画の子供市場を開拓した」との評を受ける。

 映画の公開と同時に人形などのキャラクター商品400点余りが発売され、話題となった。

 1999年の韓国公開後、約30億ウォンの製作費と約7ヶ月の日数を投入して、ドラマ部分やCGなどの特撮部分を中心に撮影し直し完成度を高めた。また、色調も明るくなり音楽も担当者を変更して全く異なるものにした。東京国際ファンタスティック映画祭2000でワールド・プレミア上映されたのは、このアップグレード・インターナショナル版。

 韓国でもアップグレード・インターナショナル版を『2001 ヨンガリ』というタイトルで2001年1月に再公開。1999年版は英語台詞にハングル字幕での上映だったが、メインの客層である子供達のためにニューバージョンは声優による吹き替えで上映された。

 ちなみに、日本で劇場公開されたのは、東京ファンタで上映されたアップグレード・インターナショナル版。なので、更にトホホと噂されるオリジナル1999年版は日本では見られない訳だ。残念(?!)。

 『八月のクリスマス』チョ・ソンウが1999年公開版の音楽を担当したが、2001年公開版の音楽担当者は『スクリーム3』のクリス・デズモンドに変わり、音楽そのものも全く異なるものとなった。

 日本では、無類の怪獣ファンで知られる大槻ケンヂ率いるロックバンド「特撮」がオリジナルテーマソングを担当。このテーマソング『ヤンガリー』は、「特撮」のシングル「ヨギナクサレ」とサード・アルバム「Agitator」に収録されている。

初版:1999/7
最新版:2001/8/7


【ソチョンの鑑賞ノート】

 東京国際ファンタスティック映画祭2000にて鑑賞。

 東京ファンタで見て正解でした。ファンタのお客さんは「どんな映画でも楽しんでやろう!」という度量の広いお客さんの集団ですから。上映中、大爆笑の連続で、それはそれは愉快な上映会でした。

 でも、普通に\1,800払って映画館に映画を見にきたお客さんや、「韓国映画を見るぞ!」と意気込んできたお客さんは、この映画見たら怒るでしょうね。

 映画のノリは『ゴレンジャー』(これはこれで大好きなのですが)などのそれと似ています。ストーリー展開→荒唐無稽過ぎ。俳優の演技→大仰で下手過ぎ。話の展開が唐突でリアリティ全然ないです(会話の中の妙な切り返しと「間」がまた笑える)。

 監督のシム・ヒョンネは、韓国のテレビや映画で子供向け特撮シリーズを作っている人物ですが、子供向けというのは(悪い意味ではないのですが)この映画でも変わっていませんね。怪獣を着ぐるみではなく 3D-CG で描いている点からは、ハリウッド版ゴジラに通じるような意気込みを感じるのですが・・・

 ヤンガリー自体は、色彩に質感がないというか、ずばり言えば「なんであんなに色が薄いの?」と不思議に思う点以外はグッドです。ヤンガリーは悪くないんですが、他がひど過ぎます。トホホ映画やオバカ映画を心の底から楽しむことができる方には大お薦めですが、そうでない方にとっては時間の無駄でしょう。

 ちなみに、東京ファンタの会場でも、お子様観客には好評だったようです。童心に返って素直な気持ちで見るのが、この映画を楽しむ秘訣でしょうか?

2000年11月16日執筆



投稿者:SUM さん 投稿日:2000年12月18日(月)00時23分38秒

 10億円もかけてこんな映画を撮るってのはかなり大したことだ。日本では真似できません。日本の特撮の影響を受けながら、ハリウッド特撮(ハリウッド版『ゴジラ』など)に近い路線をねらった形跡もありますが、基本はぶっ飛び。

 東京ファンタでも、会場の特定の一帯から拍手喝采爆笑の嵐。ヘンな映画、おたっきーな映画に少しでも共感を持てるなら、見なきゃ損。大槻ケンヂが上映後トークで大絶賛。

【評価:★★★】


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