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子供向けSF怪獣映画。1967年にキム・ギドク監督が日本の大映ガメラ・スタッフの協力を得て作った『大怪獣ヨンガリ』のリメイク。製作・監督は、韓国の人気コメディアンであり、子供向けSF特撮映画『ウレメ』シリーズへの出演でも人気を博したシム・ヒョンネ。邦題では怪獣の名前が「ヤンガリー」となっているが、韓国語での実際の発音は「ヨンガリ」。
ヒューズ博士(Harrison Young)とキャンベル博士(Richard B. Livingston)は先史時代の洞窟でヤンガリーの化石を発見する。そして、その姿があらわになったとき、地球滅亡を企む宇宙人が発したビームによって、巨大な怪獣ヤンガリーが復活。宇宙人に操られ、悪の化身と化したヤンガリーは、都市を破壊し尽くす。しかし、特殊部隊による決死の攻撃により、額に埋められたリモート・コントローラーを破壊されたヤンガリーは、元の優しさを取り戻し、今度は地球を守るために戦い始める。
海外への輸出を目的にして製作したため韓国人俳優は出演しておらず、台詞も英語。1998年のカンヌ映画祭で272万ドルの事前輸出契約を結ぶなどの成果をあげた他(ただし、その多くは後にキャンセルされる)、韓国映画史上最高の製作費110億ウォンなど企画段階から多くの話題を呼んだ。3D-CG で描かれたヤンガリーと特撮が見所だが、1999年の韓国公開時には、粗末なストーリー、俳優陣の不自然な演技、陳腐なセット、それにアメリカが舞台なのに韓国の街並みが写っているなどのいい加減な作りが評論家筋では酷評された。が、メインの客層である子供には結構好評で、ソウルで30万人余りの観客を動員。「SF映画の子供市場を開拓した」との評を受ける。
映画の公開と同時に人形などのキャラクター商品400点余りが発売され、話題となった。
1999年の韓国公開後、約30億ウォンの製作費と約7ヶ月の日数を投入して、ドラマ部分やCGなどの特撮部分を中心に撮影し直し完成度を高めた。また、色調も明るくなり音楽も担当者を変更して全く異なるものにした。東京国際ファンタスティック映画祭2000でワールド・プレミア上映されたのは、このアップグレード・インターナショナル版。
韓国でもアップグレード・インターナショナル版を『2001 ヨンガリ』というタイトルで2001年1月に再公開。1999年版は英語台詞にハングル字幕での上映だったが、メインの客層である子供達のためにニューバージョンは声優による吹き替えで上映された。
ちなみに、日本で劇場公開されたのは、東京ファンタで上映されたアップグレード・インターナショナル版。なので、更にトホホと噂されるオリジナル1999年版は日本では見られない訳だ。残念(?!)。
『八月のクリスマス』のチョ・ソンウが1999年公開版の音楽を担当したが、2001年公開版の音楽担当者は『スクリーム3』のクリス・デズモンドに変わり、音楽そのものも全く異なるものとなった。
日本では、無類の怪獣ファンで知られる大槻ケンヂ率いるロックバンド「特撮」がオリジナルテーマソングを担当。このテーマソング『ヤンガリー』は、「特撮」のシングル「ヨギナクサレ」とサード・アルバム「Agitator」に収録されている。
公式サイト(韓国語・英語)はこちら。「ヨンガリ記念サイト」(韓国語)はこちら。
初版:1999/7
最新版:2001/8/7
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