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ホワイト・バレンタイン


画像提供:グアパ・グアポ


題名
英題
ハングル
ホワイト・バレンタイン
White Valentine
화이트 발렌타인
製作年 1999
時間 101(韓国版)
89(日本版)
製作 泰昌興業
監督 ヤン・ユノ
出演 パク・シニャン
チョン・ジヒョン
チョン・ムソン
キム・ヨンオク
ヤン・ドングン
キム・セジュン
カン・ジヌ
チャン・ミョンチョル
パク・ミレ
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

 伝書鳩が取り持つ恋の物語。

 少女チョン・ジョンミン(チョン・ジヒョン)は大人の先生のふりをして軍人のパク・ヒョンジュン(パク・シニャン)と慰問の文通をする。ヒョンジュンは軍の休暇にジョンミンと会おうとするが、彼女は彼の前に姿を現すことができない。歳月が流れて20歳になったジョンミンの前に30歳になったヒョンジュンが現れる。おじいさん(チョン・ムソン)と一緒に書店を営んでいるジョンミンの近所に彼が引っ越してきたのだ。ヒョンジュンは事故で恋人を失った悲しみから立ち直れず、死んだ恋人への手紙を鳩にぶら下げて送っている。ある日、偶然喫茶店に飛び込んだ鳩についていた手紙を読んだジョンミン。2人は同じ町内に住み、過去に文通の経験もあるのだが、彼女はそうとも知らず鳩の主人宛てに温かい返事を書くのだった。

 『手紙』『約束』を大ヒットさせたトップ・スター、パク・シニャンが、デビュー作『ユリ』のヤン・ユノ監督と再びコンビを組んだ作品。新人のチョン・ジヒョンは若干18歳。短い芸歴の中での大抜擢となった。なお彼女はパク・シニャンとはTVドラマ『私の心を奪ってみて』で共演済み。このドラマを見た監督が彼女の明るくて闊達な姿に惚れてキャスティングした。ジョンミンを片思いする青年ハン・ソク役は『チャン』でデビューした新人俳優ヤン・ドングン。

 韓国映画では初めて純粋創作曲だけでOSTアルバムが製作され、富川市立交響楽団が演奏を担当した。

 映画振興公社版権担保3億ウォン支援作。

 第35回(1999)百想芸術大賞女子新人演技賞(チョン・ジヒョン)受賞作品。

 日本ではノベライズ『ホワイト・バレンタイン』(竹書房文庫 HR 1、イ・ウンギョン著、高橋千秋著)が出版されている。

初版:1999/4/8



投稿者:SUMさん 投稿日:1999年8月12日(木)23時06分44秒

 メルヘンチックなラブストーリー。イ・ミョンセとはまた違う意味で、全編絵本のように美しい。街の構図も自然も動物も、輝いている。大林宣彦のようなノスタルジックな感覚もなくもない。

 ヤン・ユノは、挑戦を忘れない監督なのだと思う。また、ブレイク前に『ユリ』で組んだパク・シニャンの魅力をよく知っている監督だとも思う。パク・シニャンは、立っているだけでスター然としたカリスマをもって、豊かな表情を見せることもしながら、微妙な表情の影に感情を見せもするという、一流のスターとして、ハン・ソッキュと双璧だなぁと思う。

【評価:★★★★】



投稿者:くっきー・いむさん 投稿日:2003/1/7 21:36:08

 夏に訪韓した時、大量に買っておいて忘れていたDVDの中から、ひょんなことで日本語字幕が付いている事を知って改めて見た。以前見たときは字幕なしビデオで、なんだか全体に茫洋としていて、話はまったりと流れ、なんだかよく分からず終わってしまったが、パク・シニャンの抜群の演技力だけは分かって、好印象は持っていた。


画像提供:グアパ・グアポ

 結論からいうと・・・ 筋立ても台詞もなかなか気が利いていてとてもいいのだけれど、あまりにも淡々としすぎていて盛り上がりに乏しく、残念ながら『八月のクリスマス』になりそこねた・・・ といったところ。

 また、今をときめくチョン・ジヒョンのデビュー作、という点でも注目は出来るが、やはりまだ演技が洗練されておらず、18歳という若さが目立ってしまうのは致し方ないところか。その辺も、シム・ウナとはちょっとちがうなぁ・・・

 それにしてもDVDの画質の素晴らしさにはビックリ! 本当に、パステル画のような色彩、しかもナチュラル。これを見るためだけでも日本語字幕も付いているし、リージョンAllだし、買いです。(^^)

【評価:★★★】



投稿者:ジプシー丈大さん 投稿日:2004/10/6 16:22:30

 あのチョン・ジヒョン嬢のデビュー作、という事で、ご当地(韓国)での興業成績が今ひとつだったそうで、それほど期待はしていなかった。

 が、いざ観てみると、いや決して悪くはない。思ったより繊細に描かれていてしみじみとした感じがするストーリーだったし、全州の街並みも綺麗だった。ただラブロマンスとしては、あくまでも優等生的だったかな。

 それと、パク・シニャン、私が既に観ている『4人の食卓』でもそうだが、彼ほど“不幸な過去によるトラウマを持つ男”役が似合う役者はそういないのではないだろうか。

【評価:★★★★】


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