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鉄人四天王


題名
英題
ハングル
鉄人四天王
The Steel Force
철인사천왕
製作年 1999
時間 90
製作 B29エンタープライズ
監督 キム・ガンドク
キム・ヒョンソク
パク・スンヒョン
日本版
Video
DVD
なし

 劇場用ロボット・アニメ。三蔵法師の封印から解かれた妖怪に対抗し、家族と友人を守るために立ち上がった4名の戦士の活躍を描くSFロボット・アクション。韓国初の100%デジタル・アニメーションで、3Dと2D(セル)アニメーションの長所を生かしたDigi-Cell技法で製作された。3万名以上の雄壮な群集シーンなどを3次元コンピュータ・グラフィックで表現する。B29エンタープライズ創立作品で、イ・ヒョンセ原作の長編アニメ『ハルマゲドン』を手がけたキム・ヒョクが企画・総監督を担当。彼は、1964年に釜山で生まれ、東国大学卒。テレビ・ドラマのシナリオも手がけた経験がある。製作費は15億ウォン。26部のTV版も同時に製作予定。ディズニー系列のライト・ポイント社に海外配給とキャラクター商品を任せ、その対価として1,000万ドルの投資を取り付けた事で話題となった。

 遠い未来の話し。人類は科学技術の進歩で飢餓と病からは解放されたが、精神的な混沌の渦中にいた。そんな時、『西遊記』の三蔵法師により世界の8つの防衛点に封印されていた伝説の妖怪が蘇り、地球を破壊し始める。妖怪に対抗するため、地球人は謎の人物Rと4体の変身ロボット「鉄人四天王(持国天王・広目天王・増長天王・多聞天王)」を作り、これを操縦する少年ゴン、ルイ、チャン、スパイクを探し出す。そして妖怪達と鉄人四天王の戦いが始まる。

初版:1999/2/13



投稿者:カツヲうどんさん 投稿日:2001/7/18 16:08:30

 VTRにて鑑賞。

 まさに「Made in Korea」なSFアニメ。韓国独特の感性の一端が知りたい人には、観ることをぜひ勧めたい。

 失笑連続の内容だが、この手のオリジナル物としては決して劣悪な出来ではないし、労力も非常にかかっている(ただし、報われていない)。

 統一感に欠けたレイアウトやデザイン・ワーク、ペラペラ板マップ人間のモブシーン、時折混じる手書き背景などは、当時の製作条件の過酷さと、現場の混乱を窺い知ることが出来る。

 この作品を一口で語るとすれば「謎の敵に、人類の存亡を賭けて立ち向かう、へなちょこ派手派手トランスフォーマー四人衆」といった感じで、製作時期的に日本の『新世紀エヴァンゲリオン』の影響をかなり見ることが出来るだろう。

 ただ、単なる真似ではない独特な感性が随所に垣間見られるので、今後韓国のアニメ業界は、これを個性としてどう伸ばして行けるかが、将来の分かれ目になるだろう。

 全編を見通すにはかなりの忍耐を要求される。公開当時、劇場ではキネコによるフィルム・コンバートされた作品だったというから、観客は画質的にも、かなり忍耐を強いられたのではないだろうか?

 残念ながらTVシリーズは頓挫してしまったようだが、ぜひ別の作品へとつなげてもらいたい。

【評価:★★★】


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