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パイラン


題名
英題
ハングル
パイラン
Failan
파이란
製作年 2001
時間 116
製作
配給
提供
 
TUBEピクチャーズ
TUBEエンターテイメント
TUBEインベストメント
TUBEエンターテイメント
監督 ソン・ヘソン
出演 チェ・ミンシク
セシリア・チャン
ソン・ビョンホ
コン・ヒョンジン
キム・ジヨン
ミン・ギョンジン
チャン・ユサン
チ・デハン
ソン・ビョンヒ
シン・チョルジン
キム・ヨンソン
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD
Blu-ray

 チンピラと出稼ぎ外国人との偽装結婚を題材にした涙涙の純愛物語。韓国でもヒットした映画『鉄道員<ぽっぽや>』の原作者として有名な浅田次郎の短編小説『ラブ・レター』を韓国の実情にあわせて脚色し、映画化。浅田次郎の『ラブ・レター』は日本でも1998年に同名で映画化(監督:森崎東,主演:中井貴一,耿忠)されているが、韓国版の題名は主人公の女性の名前「パイラン(白蘭)」からきている。タイトル・ロールのパイランを演じるのは、『喜劇王』、『星願 あなたにもういちど』などで日本でも人気の香港若手人気女優セシリア・チャン(張柏芝)。

 仁川に住む、うだつのあがらないチンピラ、カンジェ(チェ・ミンシク)。彼は、ボスの身代わりとなってムショ入りすることになるが、そんな折も折、突然「奥さんが死んだ」という連絡を受ける。以前、金目当てで中国から来た女性パイラン(セシリア・チャン)と偽装結婚していたのだが、彼女が東海(日本海)海岸沿いにある寒村で亡くなったのだ。カンジェは、ボスの許可を得て、ほとんど会ったこともない妻の遺体を引き取るために、江原道へと旅立つ。そして、そこで彼が見つけたものは・・・

 チェ・ミンシクとセシリア・チャンの演技が光る逸品。チェ・ミンシクの演技は「彼以外のキャスティングは考えられない」と評され、セシリアのそれは「大金を積んで外国人俳優を起用して大失敗した例が多い中で、数少ない成功例」と好評を博した。また、歌手としても有名なセシリアは、この映画の中で歌も歌っている。原作は日本、主演女優は香港、資本・スタッフ・俳優は韓国というアジアン・プロジェクトで、セシリアが主演のせいか、クランクアップ前から香港・中国・台湾・シンガポールにプリ・セールされ話題となった。

 カンジェの後輩ギョンスを演じたコン・ヒョンジンは、『ラスト・プレゼント』イ・ジョンジェとお笑いコンビを組んでいた男優。

 総製作費20億ウォンのTUBEピクチャーズ創立作品。監督は『ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて』でデビューしたソン・ヘソン。原作の脚色は、監督のソン・ヘソンと、アン・サンフン、キム・ヘゴンが担当。なお、キム・ヘゴンは俳優兼シナリオ・ライターで、日本に紹介された作品では『ライバン』に出演してる。撮影監督は『情事』『カンウォンドの恋』『燃ゆる月』のキム・ヨンチョル。音楽は『ペパーミント・キャンディー』のイ・ジェジン。

 公開時期が、記録的なヒットとなった『友へ/チング』と重なり、かつハリウッドの話題作『ハンニバル』、『ザ・メキシカン』と同日公開されたため、封切り第一週目の成績は今ひとつだったが、映画評壇・観客のいずれにも好評で、観客層が若年層から40代の中年夫婦までと幅広かったのが特徴。特に男性の涙腺を刺激する内容であるせいか、公式サイトの書き込みも20代・30代の男性が多かった。その一方で女性からは「男性の側から見た理想の女性を主人公にしたファンタジー」との辛口評も。

 日本版のVideoとDVDは『ラブ・レター パイランより』という題名で発売されている。

 第38回(2001)大鐘賞映画祭オープニング作品。第14回(2001)東京国際映画祭協賛企画コリアン・シネマ・ウィーク上映、第6回(2001)釜山国際映画祭「韓国映画パノラマ」部門、第15回(2001)英国リーズ国際映画祭、第4回(2002)ドーヴィル・アジア映画祭コンペ部門、第4回(2002)Udine Far East Film Festival、第25回(2002)アジアン−アメリカン国際映画祭招待作品。

 第4回(2002)ドーヴィル・アジア映画祭最優秀作品賞・最優秀監督賞(ソン・ヘソン)、最優秀男優主演賞(チェ・ミンシク)・人気賞、第15回(2001)英国リーズ国際映画祭国際新人監督賞(ソン・ヘソン)受賞作品。

 第2回(2001)釜山映画評論家協会賞主演男優賞(チェ・ミンシク)、第21回(2001)映画評論家協会賞主演男優賞(チェ・ミンシク)、第22回(2001)青龍賞監督賞(ソン・ヘソン)・主演男優賞(チェ・ミンシク)、第39回(2002)大鐘賞審査委員特別賞・監督賞(ソン・ヘソン)受賞作品。

初版:2001/5/6
最新版:2002/3/11



投稿者:カツヲうどんさん 投稿日:2001/6/6 19:52:37

 初日に拝見しました。

 出来は悪くないのですが、前半はチェ・ミンシク一人劇場の感があり、少し辛いですね。ただし、ヒロインが洗濯屋に押し付けられた辺りから俄然面白さが出てくるので、「二人は決して会うことはなかった」ではなく、もっと大胆な脚色が出来れば、あと数倍は出来の良いドラマになったと思われるので非常に残念。大衆に媚びなかった高尚さが計算の読み違いとなってしまったように思います。

 ただし、撮影と美術は秀逸で、韓国社会の負の生活感が非常に良く出ており、監督のこだわりが感じられ、そこの部分は高く評価したい。ただ、日本人が観た場合、そのことが「愛嬌」と感じられるか、「嫌悪」と感じられるかは、その人の原体験により、大きく評価が分かれるでしょう。

 洗濯屋のおばさんが、抜群の好演を見せますが、これって「地」?

【評価:★★★】


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