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KUMIHO/千年愛


題名
英題
原題
ハングル
KUMIHO/千年愛
Kumiho
クミホ
구미호
製作年 1994
時間 115(日本版Video)
107(日本版DVD)
製作 シンシネ
監督 パク・ホンス
出演 コ・ソヨン
チョン・ウソン
トッコ・ヨンジェ
パン・ウニ
イ・ギヨン
イ・グニ
クォン・ヘヒョ
アン・ソックァン
ソ・イルソプ
日本版
Video
DVD
字幕版Video
DVD

 千年を生き、絶世の美女に化けて男を惑わして精気を吸い尽くす九尾狐(クミホ)。しかし、口の中に媚珠という透明な珠を持ち、これを手に入れた者には幸福がもたらされるという。中国・韓国・日本などに伝わる九尾狐(クミホ)の伝説をモチーフにした美しくも哀しいラブ・ファンタジー。

 人間界ではハラという女性に化けているクミホ(コ・ソヨン)。999年間生き続けてきた彼女は本当に愛している男性と出会い、100日間、彼の精気を吸い取れば人間に生まれ変わることができる。そして、残された時間があと1年となったとき、クミホの前にヒョギ(チョン・ウソン)という若者が現れる。いつしか愛し合うようになる2人。しかし、ハラを地獄に連れ戻そうとする追手が迫る中、ついに100日目がやってくる・・・

 コンピュータ・グラフィック(CG)を使った韓国初の本格的SFX映画。全10場面約5分のCGは韓国科学技術研究院(KIST)が担当した。監督のパク・ホンスは韓国映画アカデミー出身。『結婚物語』の脚本を担当し、第13回(1992)青龍賞脚本賞を受賞している。主役のコ・ソヨンとチョン・ウソンはこの映画でデビュー。当時は新人だったが、二人とも今や押しも押されぬトップ・スターに成長している。地獄からの使者69号をトッコ・ヨンジェが、彼を慕う巫女のミニをパン・ウニが演じている。音楽監督はイ・ドンジュン。日本人も同時録音で製作に参加している。

 第6回(1995)ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭ヤング・ファンタステック・グランプリ部門出品作品。

 ノベライズ小説の和訳『クミホ/千年愛』(著:朴憲洙,訳:根本理恵,構造社,1995年)が出版されている。

 日本版DVDは『チョン・ウソン in 千年愛 −クミホ−』というタイトルでリリースされている。

初版:1998/11/7



投稿者:SUM さん 投稿日:1998年8月7日(金)09時40分00秒

 香港映画になりきれなかった。

【評価:★★】


【ソチョンの鑑賞ノート】

 「コンピュータ・グラフィック(CG)を使った韓国初の本格SFX映画」というのは、この映画が日本で公開された時のコピーだが、本気にすると失望する。それ以外の部分ではまぁまぁの出来のメロ・ドラマ。

 技術は未熟な作品だが、韓国SFX映画史の中ではやはり記念碑的作品といわなくてはならない。なぜなら、この作品を製作したシンシネは1996年に『銀杏のベッド』というSFXとしてはなかなかの完成度を誇る作品を世に出し、この『銀杏のベッド』で映画作りを学んだパク・クァンチュンが1998年に「韓国映画史上最も多くのCGを使った作品で、その水準はハリウッド映画に引けを取らない」と評される『ソウル・ガーディアンズ 退魔録』を製作しているからだ。また、同じく1998年のホラー&サスペンス『女校怪談』を監督したパク・キヒョンも『KUMIHO/千年愛』で現場経験を積んでいる。

 加えて、『KUMIHO/千年愛』で初めて映画音楽を担当したイ・ドンジュンは、その後『銀杏のベッド』,『グリーンフィッシュ』『地上満歌』『チム 〜あこがれの人〜』,『誇大妄想』(『女校怪談』のパク・キヒョンの短編),『ソウル・ガーディアンズ 退魔録』の音楽を担当。特に特撮ものにはかかせない音楽家に成長。「記憶に残る音楽」を提供し続け、1999年に記録的な大ヒットとなった『シュリ』では韓国映画音楽史上初めて70人編成のオーケストラを使い、荘重な音楽を実現した。

 韓国SFX映画の全ての源流。それが『KUMIHO/千年愛』なのだ。

1999年3月20日執筆



投稿者:イム・ボンジュさん 投稿日:2000年10月20日(金)01時39分40秒

 単に「記念碑的な作品」というだけでなく、アジア共通の民間伝承に基づいた、ムーダン的演技を完遂しようという、コ・ソヨンのひたむきな若々しい演技と、それを超えるようなチョン・ウソンの熱の入った瑞々しい演技は、それだけでも十分、映画の未完成度を覆って余りあるものを感じた。

【評価:★★★】


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