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フラワー・アイランド


画像提供:ドラゴンキッカー

題名
英題
原題
ハングル
フラワー・アイランド
Flower Island
花島
꽃섬
製作年 2001
時間 126(映画祭版)
114(韓国公開版)
製作
提供
配給
C & フィルム
SREコーポレーション
アイエム・ピクチャーズ
監督 ソン・イルゴン
出演 ソ・ジュヒ
イム・ユジン
キム・ヘナ
日本版
Video
DVD
なし

 カンヌ国際映画祭で韓国映画としては初めて短編コンペ部門の審査委員賞を受賞した『遠足』(2001年のPFFシアター「シネフィル・イマジカ世界傑作短編集〜韓国短編特選〜」では『最後のピクニック』という題名で上映)で有名なソン・イルゴン監督の長編デビュー作。

 都会で心に傷をおい生きる意味を失った10代、20代、30代の三人の女性が偶然出会い、悲しみを忘れさせてくれるという「フラワー・アイランド(花島)」を探しに行くというロードムービー。中絶した10代の女子高校生、舌癌にかかり舌を除去せざるをえなくなった20代の声楽家の女性、どうしてもお金が必要で体を売ってしまったがために家を追われた30代の主婦の三人が主人公。

 「心の傷とその治癒」というソン監督作品に共通するテーマがこの作品にも織り込まれている。

 主人公の女性を演じる三人の女優の演技が話題。30代の主婦を演じるソ・ジュヒは演劇の名作『レディー・マクベス』で有名な演劇界のスター。ミュージカル俳優のイム・ユジンは、タレント、イム・ドンジンの娘で、劇中でも20代のミュージカル俳優役を演じている。また、新人俳優キム・ヘナは10代の少女を演じる。

 1994年にソウル芸術専門大学を卒業し、ポーランド国立映画学校四年生に在学中のソン監督は、『肝とジャガイモ』(1998)で第4回(1997)ソウル短編映画祭最優秀作品賞・観客賞、第36回(1999)大鐘賞短編映画功労賞を、『遠足』(1999)で第52回(1999)カンヌ国際映画祭「短編コンペ」部門審査委員賞を受賞した韓国映画界の期待の星。ポーランド留学中には、韓国にいるお母さんと電話で話しながら思わず涙してしまう役で国際電話の広告に出演した事もある。

 製作費は6億ウォン程度と低予算。製作はチャン・ユニョン。彼はこの作品の韓国版劇場予告編も製作している。脚本は監督のソン・イルゴン。撮影はデジタル・カメラで行われた。音楽はノ・ヨンシム。

 第58回(2001)ヴェネチア国際映画祭「現在の映画(Cinema of Present)」コンペ部門(若手監督を発掘する目的で新設されたコンペ部門)、第6回(2001)釜山国際映画祭「新しい波」部門、第2回TOKYO FILMeX 2001コンペティション部門、第31回(2002)ロッテルダム国際映画祭、第50回メルボルン国際映画祭、第16回(2002)フリブール(Fribourg)国際映画祭コンペ部門、第20回(2002)ベルギー・シネマノボ映画祭コンペ部門招待作品。

 ヴェネチアでは、オフィシャルな賞ではないが、観客が選んだ「デビュー監督賞」を受賞。また、第6回(2001)釜山国際映画祭では、コンペ部門(アジアの新人監督作品が対象)のグランプリにあたる最優秀アジア新人作家(ニューカレンツ/新しい波)賞のほか、国際映画評論家協会(FIPRESCI)賞・PSB観客賞を、TOKYO FILMeX 2001では最優秀作品賞を、第16回(2002)フリブール国際映画祭ではFIPRESCI賞とSpecial Mentionを受賞している。第21回(2001)映画評論家協会賞新人監督賞(ソン・イルゴン)・新人女優賞(ソ・ジュヒ)、第3回(2002)釜山映画評論家協会賞新人女優賞(キム・ヘナ)受賞作品。

 元々の上映時間は126分で、ヴェネチアやTOKYO FILMeXなどではこのオリジナルが上映されたが、韓国内封切りの際には「長すぎる」との理由から114分の短縮バージョンで公開された。


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