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ダイ・バッド
〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜


題名
 
英題
原題
 
ハングル
ダイ・バッド 〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜
Die Bad
死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか
죽거나 혹은 나쁘거나
製作年 2000
時間 95(韓国版)
98(TOKYO FILMeX 2000版)
製作
共同製作
CNPエンターテイメント
コンテンツ・グループ
監督 リュ・スンワン
出演 リュ・スンワン
パク・ソンビン
キム・スヒョン
ペ・ジュンシク
リュ・スンボム
イ・ジャンホ
コ・インベ
キ・ジュボン
イム・ウォニ
ユ・シヨン
チョン・ジヒョン
(→ チョン・ジェヨン
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

 社会の底辺で生きるアウト・サイダーの人生を、笑いとユーモアを持って生き生きと描いたハードボイルドアクション。短編映画界のスターであるリュ・スンワン監督の野心作で、総製作費1億2500万ウォンの低予算16mmインディペンデント映画。短編4本で1本の長編とするリレー形式の作品。4本の短編はアクション(第1部)、ホラー(第2部)、セミ・ドキュメンタリー(第3部)、ギャング・ノワール(第4部)という全く異なる分野の作品で構成されている。

第1部:『ケンカ』
 劣等感を持った工業高校の学生ユ・ソックァン(リュ・スンワン)とパク・ソンビン(パク・ソンビン)は、ビリヤード場で芸術高校に通う裕福な学生とケンカになり、ソンビンは誤って芸術高校生のキム・ヒョンス(キム・スヒョン)を殺してしまう。

第2部:『悪夢』
 ソックァンは刑事になり、殺人で7年の刑期を終えて出所したソンビンは死んだヒョンスの悪霊に悩んでいた。ある日、暴力団のボス、キム・テフン(ペ・ジュンシク)を助けたソンビンはやくざの世界に入る決心をする。

第3部:『現代人』
 刑事のソックァンは、暴力団のボス、キム・テフンを検挙するが、警察の暴力もチンピラの暴力も同じだということを悟る。

第4部:『ダイ・バッド』
 ソックァンの高校生の弟ユ・サンファン(リュ・スンボム)は担任の先生に目を付けられている問題児。ある日、ソンビンに会ったサンファンは暴力団の世界に憧れるようになり、ソンビンは10年前のビリヤード場の事件を思い出しながらも彼を手下にする。しかし、サンファンを待っていたのは鉄砲弾としての役割だった。

 1998年に380万ウォンで製作した『ケンカ』で第4回釜山短編映画祭優秀作品賞を受賞したリュ・スンワン監督は、1999年のインディーフォーラム映画祭で映画村の次回作支援監督に選定されて『現代人』を製作し、この作品は第25回韓国独立短編映画祭最優秀作品賞・観客賞を受賞。この時、新しい映画社CNPエンターテイメントと長編プロジェクトを契約し、監督は『ダイ・バッド 〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜』を完成させる。

 リュ・スンワン監督は、企画、脚本、ソックァン役、武術監督も担当し、1人5役。企画はリュ・スンワンの妻カン・ヘジョン。第2部の『悪夢』では、イ・ジャンホ監督がお父さん役で特別出演している。撮影監督は『バッドムービー』の16mmと35mm撮影の一部を担当し、『ラブラヴ』『美術館の隣の動物園』『ほえる犬は噛まない』の撮影監督であるチョ・ヨンギュ。音楽は、ロックバンド「モンキーヘッド」のキーボードを担当しているキム・ドンギュ。

 パク・ソンビンはソウル芸術専門大学で映画撮影を専攻し、『3人組』に脇役出演している俳優。ペ・ジュンシクは『豚が井戸に落ちた日』で酒場でキム・イソンと喧嘩する役、『ナンバー・スリー』でチンピラ役、『SPY リー・チョルジン 北朝鮮から来た男』で自殺するスパイ役などを演じている。キム・スヒョンは中央大学演劇映画科出身の俳優。リュ・スンボムは、監督の実弟で有名なディスコのDJ。

 第1回(2000)全州国際映画祭「韓国映画長編」部門でワールド・プレミア上映。この映画祭で大変な話題を呼んだことにより、一般公開が決定。当初は、16mmプリントでソウルのコア・アート・ホールでのみ単館ロードショーされたが、これまた大変な人気で連日90%にも及ぶ高い座席占有率を達成。配給会社は急遽、35mmプリントにブロー・アップし、拡大公開した。

 インディ・フォーラム 2000、第5回(2000)釜山国際映画祭「新しい波」部門出品作品。釜山映画祭では、観客人気賞にあたるPSB映画賞(PSB Award)を受賞。

 第1回(2000)釜山映画評論家協会賞審査委員特別賞、第8回(2000)春史映画芸術賞審査委員特別賞、第21回(2000)青龍賞新人監督賞(リュ・スンワン)、第38回(2001)大鐘賞新人男優賞(リュ・スンボム)、第21回(2001)映画評論家協会賞編集賞(アン・ビョングン)受賞作品。

 第19回(2000)バンクーバー国際映画祭、TOKYO FILMeX 2000コンペティション作品、第30回(2001)ロッテルダム国際映画祭、2001年Goteborg国際映画祭、2001年サンタバーバラ国際映画祭、2001年ミネアポリス国際映画祭、第25回(2001)香港国際映画祭、第36回(2001)Karlovy Vary国際映画祭回顧展「ニュー・コリアン・シネマ」、第15回(2001)英国リーズ国際映画祭招待作品。

初版:2000/8
最新版:2001/12/2



投稿者:SUM さん 投稿日:2000年9月17日(日)21時05分10秒

 韓国のタランティーノと言ってしまいましょう。

 ブラックな映画。映像のリズム感も、まくし立てるような無意味なセリフも、笑えて、笑えて、ノックアウトされました。

【評価:★★★★★】


【ソチョンの鑑賞ノート】

 TOKYO FILMeX 2000 で字幕付きを鑑賞。

 2000年最後の韓国映画鑑賞となりましたが、面白かったです。今年見た作品の中では、大ベテラン、イム・グォンテク『春香伝』、それに新人ポン・ジュノ『ほえる犬は噛まない』が出色の出来でしたが、この『ダイ・バッド 〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜』の監督リュ・スンワンも「新しい才能の出現」を感じさせるものでした。そして、それは『メイド・イン・ホンコン』を見た後に感じたのと同レベルの物でした。

 『ダイ・バッド 〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜』は見る人によって評価が分かれるようで、私の知り合いでも「全然駄目!」と、けなす人が結構いるのですが、それはバイオレンス部分に拒否反応を示すか、アクションはジャッキー・チェンを、映画全体の雰囲気はタランティーノをそのまま踏襲しているだけ、すなわちオリジナリティがないとみなすかのどちらかのようです。

 確かにそういう部分もあるのですが、そういった欠点を補って余りあるのが第三話の『現代人』。刑事とチンピラの格闘の合間に、二人へのインタビューが織り込まれるという斬新な手法で撮影されているのですが、このインタビュー部分での台詞は本当に考えさせられます。「夢なんてない。」 「ほどほどに生きるのが良いんだ。」 閉塞感漂う現代社会の中で出口を見つけることができない若者達の苦悩、一見韓国特有の社会状況を描写しているだけのように見えますが、実はどこの国の若者も似たり寄ったりの感覚を持っているはずで、この苦悩は万国共通。どの国の若者も共感できるだろうと思います。そして、行き場を失った若者のうち、一人は表の世界の刑事に、そしてもう一人は裏の世界のチンピラになる。しかし、結局彼らは、選択した道が異なるだけで、根っこに持っている悩みはすべて同じだという事実がインタビューを通じて明らかになる・・・

 最後に、監督のリュ・スンワンが映画祭のティーチ・インで述べた言葉をご紹介しましょう。

 「私は20代後半なのですが、ロマンティックなことよりも現実的なことを考えて生きています。何かを変えたいのですが、どう変えていいのか分からない。どういう風に変えればいいのか、そのエネルギーがないので、このような映画になったのだと思います。」

2000年12月31日執筆


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