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情愛


画像提供:東京国際映画祭組織委員会事務局


題名
英題
原題
ハングル
情愛
Marriage is a Crazy Thing
結婚は、気が狂うことだ
결혼은, 미친짓이다
製作年 2002
時間 103
106(日本版DVD&Video)
製作
提供
 
共同提供
 
配給
サイダス
アイ・ピクチャーズ
無限技術投資
サイダス
シネマ・サービス
青於藍(チョンオラム)
監督 ユ・ハ
出演 オム・ジョンファ
カム・ウソン
ユン・エリ
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

 「結婚ってなんだろうねって、自然体で、丁寧に、大人っぽくセンスあるセリフの積み重ねで描いた作品(SUMさんの投稿より)」

 結婚に対して嫌悪感すら抱いている大学講師と、「結婚と恋愛は別」と考えている女性を通して、多様な愛の形・結婚の形態を考える社会問題提起型のメロ・ドラマ。既存の結婚制度を風刺する。裕福で経済力のある男と結婚して、週末には別の男と恋愛とセックスを楽しむ女性が登場。二人の男との二重生活によってお金と愛の二つを得るのだが・・・

 毎週末のように、韓国全土で繰り広げられる結婚式場でのお馴染みの光景。30代の大学講師ジュニョン(カム・ウソン)は、弟の結婚式の日、友人の紹介で、デザイナーのヨニ(オム・ジョンファ)と知り合う。そして出会ったその日、一杯やって地下鉄がなくなるとジュニョンは「タクシー代よりもホテル代のほうが安いだろう」とヨニをラブホテルに誘い、二人は一晩を共にする。やがて、お互いの結婚観や恋愛観について話し始める二人。ジュニョンは結婚には絶対縛られたくない恋愛至上主義者。一方「結婚と恋愛は別」と考えるヨニは、自由奔放な考えの持ち主だが、安定した家庭生活も夢見ている。その後、ヨニは稼ぎの良い医者と結婚するが、愛のない生活に不満を持ち、ジュニョンに部屋を借り与え、彼と週末夫婦のような生活を始める。

 主演男女のナチュラル感のある演技が好評。今や「韓国のマドンナ」とも称される超人気歌手となったオム・ジョンファ(厳正化,1971年8月17日生まれ)の8年ぶりの映画復帰作。あまり知られていないが、彼女は『結婚物語』(1992)でスクリーン・デビューし、本作の監督ユ・ハの前作『風吹く日には狎鴎亭洞に行かなきゃ』(1993)や『女房殺し』(1994)に出演しており、アニメ『ブルー・シーガル』(1994)では声優にもチャレンジしている。また、『風吹く日には狎鴎亭洞に行かなきゃ』では第17回(1994)黄金撮影賞新人演技賞を受賞。

 オム・ジョンファの相手役カム・ウソン(1970年10月1日生まれ)は、ソウル大学美術学部を卒業し、1991年にMBC公開採用で芸能界入りしたタレント。テレビ・ドラマ『メディカル・センター』などに出演しており、俳優生活は11年目だが、映画出演はこれが初となる。本作では危険な匂いを漂わせながら、自然で大胆なベッド・シーンを披露したが、彼自身は「社会的メッセージが込められた作品」と判断して、本作への出演を決めたという。ちなみに、カム・ウソンとオム・ジョンファは1993年にMBCのベスト劇場で既に共演済み。

 オム・ジョンファが脱いで、ベッド・シーンに挑戦!ということでスポーツ新聞では下世話に報道されたが、リアルでエロティックなベッド・シーンそのものよりも、むしろ若い男女の恋愛観・結婚観を反映した過激な会話内容で驚かせるというパターンは、『ディナーの後に』を髣髴とさせる。ちなみに、同じく人気歌手が脱いだ近作としては、"Roo'Ra" のキム・ジヒョンがオール・ヌードを披露した『覗き』(2001)などがある。

 詩人で、1993年に自らの詩集『風吹く日には狎鴎亭洞に行かなきゃ』をチェ・ミンス&オム・ジョンファの主演により映画化したユ・ハが9年ぶりにメガホンをとる。なお、ユ・ハは他にも詩集『武林日記』、『世の中のあらゆる夕暮れ』、『世運商店街キッドの愛』、『天日馬画』、散文集『ブルース・リー世代に捧げる』などを発表している。

 2000年に第24回「今日の作家賞」を受賞したイ・マンギョ(34)の小説を映画化。脚色も監督のユ・ハが担当しているが、彼は「今日の作家賞」の審査委員をしており、審査時に小説を読んだ時から、映画化を心に決めていたという。

 製作はチャ・スンジェ。撮影はキム・ヨンホ。照明はチョン・ヨンミン。編集はパク・コッチ。音楽はチョ・ソンウの弟子で、これが音楽監督デビュー作となるキム・ジュンソク(M&F)。美術はパク・イリョン。セットはオ・サンマン。

 韓国では全国で100万人を超える動員を記録し、スマッシュ・ヒットに。『寵愛』なみのベッド・シーン頻出映画なため、それ目当てに男性客が殺到したかと思いきや、結婚を目前に控えた20代後半から30代中盤までの男女や既婚男女、それに20代前半のカップルの共感を得たのがヒットの原因とか。ちなみに、公開後に製作会社のサイダスが主婦観客200人を対象に行ったアンケート調査では、回答者の69%が映画の中の二重生活に対して好意的な反応を示したという。また、韓国の週刊映画雑誌『シネ21』は、本作の公開に前後して「印象批評、あるいは女性学エッセーで解き明かした結婚に対する経済学的分析」という特集を掲載。公開後は映画の公式サイトで、ヨニの一妻多夫制(?)に対して賛否両論の論争が戦わされるなど話題を呼んだ。

 第15回(2002)東京国際映画祭アジアの風部門招待作品。東京国際映画祭では『結婚は狂気の沙汰』という題名で上映。

 第1回(2002)MBC映画賞新人男優賞(カム・ウソン)、第7回(2002)女性観客映画賞「最高の韓国映画」賞二位・「最高の女子俳優」賞二位(オム・ジョンファ)・「最高の男子俳優」賞(カム・ウソン)、第39回(2003)百想芸術大賞最優秀女子演技賞(オム・ジョンファ)受賞作品。

初版:2002/9/12
最新版:2002/9/22



投稿者:SUM さん 投稿日:2002/5/10 00:01:38

 主人公はどこにでもいるような二人。ただし、ただ平凡な二人ではなくて、個性はちゃんとある。とくに、ヨニの方は酒にも強いし、ときには押しも強い。でも、やはりデリケートもなところもある非常にナチュラル感のある女性。ここ数年の歌手としてのオム・ジョンファの「Queen」というイメージとの違いから、同一人物か自信がなくなるほど。この演技を引き出した監督の力量はすばらしい。

 惹かれあう二人だが、結婚観はまったくあわない。どちらかというと、二人の関係の主導権はヨニにある。そして、ジュニョンは振り回されるほうである。男女関係を正面から描いた作品で「女性主導」というと『ディナーの後に』以来か。案外日本映画に見当たらないのが不思議である。

 結婚ってなんだろうねって、自然体で、丁寧に、大人っぽくセンスあるセリフの積み重ねで描いた作品。

【評価:★★★★★】



投稿者:カツヲうどんさん 投稿日:2002/6/10 22:01:10

 映画には「会話劇」というジャンルがある。洗練された会話と俳優の魅力、そして総体としての映像の魅力が、言葉の分からない外国の観客もを引っ張って行くわけであるが、作家としての技量を非常に要求される分野であり、そうそう上手くは行かない。

 この映画もまた観客の心を無条件に引き付けるまでの映画的魅力を得ることが出来なかったようだ。

 物語は大きく二つ、ヒロインの結婚前と結婚後に分かれる。全体を通して観ると作品のテーマ性が浮かび上がって来るように出来ており、観終わってから改めて思い返して見ると、それ程悪くない気もするが、そこに達するまでがかなりしんどい作品だ。

 特に会話劇中心の前半は何の映画的工夫もなく、外国人の私にとって苦痛の一時であった。これは字幕がついても変わらないだろうし、韓国の観客が満足していたかというと、これもまた非常に怪しい。

 それに主演の二人が年齢相応のセクシーさをうまく出せないため、さっぱり色気が湧き出てこない。ジュニョン役を演じるカム・ウソンは、キャラの作り方に全く説得力がない。それなりにこざっぱりとしたルックスで、劇中不自然に女子大生にモテるが、独身貴族の割には何の趣味もなく、ボーッと教壇に立っている退屈な男にしか見えない。ある意味では、韓国の男性を象徴しているようでもあるが、時折見せる表情の良さが秀逸なだけに、それを活かせなかった役作りは残念である。

 ヨニ役のオム・ジョンファは韓国では有名な歌手だが、女優としては野暮ったく、目もとの化粧の濃さ、肌の地黒さが、やたら目立つ。役柄もデザイナーというよりも、最初から普通の主婦にしか見えないし、劇中は何をやっている人物なのかさっぱりわからない。

 テーマ自体はどこの国でも共通する普遍的な物だが、映画自体が映画としての魅力に乏しいので、観客の心を捕らえられたかどうか、かなり疑問に感じる。観客動員数が百万人を越えたが、観客の目的は全然別の所にあったのではないか?と思わずにはいられなかった作品である。

【評価:★★】


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