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チャン・ユニョン


撮影:藤田知子(さよ)


名前
漢字
ハングル
チャン・ユニョン
張允R
장윤현
性別
監督作品
1997接続
1999カル

 1990年代に華麗にデビューした新人監督の中の一人。

 1967年7月11日、ソウル生まれで、大邱が故郷。1986年に漢陽大学電気工学科に入学する。大学2年生の1987年に「夕立ち」という映画サークルで、拷問を題材にした『インジェのために』という8o短編の学生運動映画を製作し注目される(この年には、ソウル大生のパク・チョンチョルが捜査機関の拷問によって死亡した事件が起こっており、民主化運動の高揚期と重なる)。

 大学在学中に、イ・ウン(現ミョン・フィルム代表),ホン・ギソンらと、光州事件を描いた作品『五月−夢の国』を1986年から1988年にかけて製作。作品完成後の1988年冬に、その後も映画活動を続けていくために独立映画集団チャンサンコンメを結成し、1990年に労働運動を描いた『ストライキ前夜』を共同製作する。『ストライキ前夜』の編集作業がされていた1990年3月に、ハンガリー国立映画学校に留学し、1992年に修了。1993年に帰国する。

 帰国後はイ・ウン、オ・チャンファンらとチャンイオ・プロダクションを設立するが、この当時は全く売れず、大田EXPOの宣伝映画やカラオケ用の映像を製作して食いつないでいた。そんな中イ・ウンが当時ミョン企画のシム・ジェミョン理事と結婚。彼らが設立したミョン・フィルムにチャン・ユニョンも法人監査として就職する。

 長編商業映画としての監督デビュー作『接続』は興行的に大成功し、大鐘賞最優秀作品賞他数々の映画賞を受賞。監督自身も第35回(1997)大鐘賞新人監督賞、第18回(1998)映画評論家協会賞新人監督賞を受賞し一躍時の人となった。1998年に、『接続』で投資・プロデュースを担当した友人のク・ボナンと Koo & Cフィルムを設立し共同代表に就任。1999年に『恋風恋歌』をプロデュースする。

 最新作『カル』は、『八月のクリスマス』ハン・ソッキュシム・ウナを起用したミステリー&スリラー。デビュー作『接続』は現代的でハイセンスな恋愛映画で、1997年から1998年にかけての恋愛映画ブームを先導した作品だが、第2作の『カル』は一人の女性をめぐる猟奇的な連続殺人事件を扱ったスリラー。一見、正反対の素材だが、監督によれば「『接続』では意志さえあればいつかは対話が可能になるという希望を描いたが、『カル』では、殺人や精神病を通じて疎通・対話の断絶がもたらす危険性や悲劇を描いて」おり、意志の疎通というテーマは一貫している。

 なお、監督は早い時機から「ポスト恋愛映画はスリラーや恐怖映画になるだろう」と発言していた。映画のモチーフとして、現代都市における精神的な孤独感を感じる人間を取り扱い続けるチャン・ユニョン監督。海外で異邦人として生活した体験がそうさせるのだろうか?

 『カル』の公開後に、Koo & Cフィルムは、ク・ボナンの Koo & フィルムと チャン・ユニョンの C & フィルムに分離した。2000年、スクリーン・クォーター監視団が拡大・再編されたスクリーン・クォーター文化連帯の広報委員会委員長に就任。

 2000年に、TVドラマ『砂時計』のキム・ジョンハク プロデューサーとオンライン映像物製作会社を合弁で設立し、インターネット映画の製作を開始。その第一作である『メイ』は2000年10月9日に http://www.weppy.com で公開された。また、同年末には映画マーケティング専門会社「ハロー.TV」を設立した。

 2001年にはC & フィルムで、ヴェネチア国際映画に出品され話題となった新人ソン・イルゴン監督の芸術映画『フラワー・アイランド』をプロデュースしている。

 チャン・ユニョンについては、『新韓国読本−10 インタビュー・21世紀の韓国人』(仁科健一・舘野皙編,社会評論社,2000年)に収録された監督のインタビュー記事「観客の見たい映画が私の撮りたいもの」が詳しい。

初版:1998
最新版:2001/12/2


■ チャン・ユニョン監督インタビュー

 アジアフォーカス・福岡映画祭 '98 でのチャン・ユニョン監督インタビューはこちら


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