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『春の日は過ぎゆく』
ホ・ジノ監督来札会見



 現在、東京で好評公開中の『春の日は過ぎゆく』ホ・ジノ監督が、7月12日・13日に札幌で行われた「シアターキノ10周年記念映画祭 プレミア上映」のために来札し、合同記者会見が行われた。常に微笑を絶やさず、穏やかな口調で応答する監督に、女性記者からは「すてき」との声も!

 日時:2002年7月12日(金) 15:45〜16:30
 会場:エルフィンランド
 通訳:金永勲

Text & Photo by 月原万貴子(月子)




Q: 現在公開中の東京では、満員の回が出るほどの好評だとか?
A: それは知りませんでしたが、そう言っていただけるととても良い気分です。

Q: 今回は監督のニ作目で韓日香三国の合作ですね。
A: 日本の松竹と香港のピーター・チャン監督から製作資金の提供を受けました。海外との合作ということで、(韓国国内で)ヒットさせなくてはならないという肩の重荷が少し軽くなりました。また、最終的なミキシングを日本で行うなど、言葉の壁をこえた楽しい思い出を作ることができました。

Q: 自然の音がとても印象的でしたが。
A: アメリカ映画のような大きな音より、小さな音の良さを感じて欲しいと思いました。人々に安らぎを与えるような音になるように、最初から心がけました。

Q: 季節の変化が良く伝わってきますが、撮影期間は?
A: 2月末から6月中旬です。ロケ地である江陵(カンヌン)は3月末まで雪が残っているので、冬のシーンも撮れました。

Q: ウンスの気持ちが変わってしまった理由があまり説明されていないのは?
A: ウンス役のイ・ヨンエさんともかなり話し合いましたが、男と女の別れは一言では説明ができないものです。ですから、サンウの視線からウンスを語るようにしました。

Q: 『八月のクリスマス』もそうでしたが、いわゆるハッピー・エンドではありませんよね?
A: 『八月のクリスマス』は悲劇ではなかったと思いますし、『春の日は過ぎゆく』もサンウの立場からみるとハッピー・エンドかもしれないと思っています。

Q: この映画を見て、サンウとウンスのどちらに共感するかで、その人の恋愛観がわかると言われていますが?
A: 韓国でもインターネット上で、激論が交わされたようです。実は映画が完成してすぐに、映画会社で試写会をしたのですが、その時もニ人の女性社員が盛りあがって意見を闘わせていました。どうもウンス派には恋愛経験豊富な人が多いみたいです(笑)。

Q: サンウ役のユ・ジテさんは監督とルックス的に似ておられるので、サンウは監督の分身じゃないかとの意見もありますが?
A: そんなことはありません。ユ・ジテの年の頃はサンウのようだったかもしれませんが、今はウンスに共感します(微笑)。

Q: 主演のお二人をキャスティングされた理由は?
A: サンウ役には、初めて恋愛をする人の感じを求めていました。ユ・ジテはとても純粋な印象でしたので、それが出せると思いました。イ・ヨンエさんは一見、とてもきれいで女性的なのに、実際に話をしてみると、どこか男性的であったり、ちょっと何を考えているのか分からないところがあったので、ウンス役に向いていると思いました。

Q: 実際の彼らはどんな役者さんでしたか?
A: イ・ヨンエさんは瞬発力があり、仕事に対して情熱的です。テイク20でも自分から「もう一度お願いします」というような人でした。ユ・ジテは作品全体を見る力の優れた人で、本も良く読んでいるようですし、作品を理解する力のある人だと思います。

Q: 次回作の予定は?
A: 今、色々考えている所で、お話できる段階のものはありませんが、日常生活を描いたものになると思います。

Q: 恋愛映画ではないのですか?
A: 恋愛も日常の一部ですから(微笑)。

※ 監督はイ・ヨンエを「さん」付けで、ユ・ジテに関しては呼び捨てにしていたので、それにならって表記しました。


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