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『春の日は過ぎゆく』ホ・ジノ監督舞台挨拶



 2月16日、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2002の招待作品として、『春の日は過ぎゆく』が上映され、上映前にホ・ジノ監督の舞台挨拶が行われました。

 ところで、長身といい、童顔といい、はにかんだような微笑といい、ユ・ジテとホ・ジノ監督って激似! だと思いませんか?

Text & Photo by 月原万貴子(月子)




監督: みなさん、こんにちは。夕張には、三年前に『八月のクリスマス』を上映していただいたときに参りました。その時は本当に良い想い出がたくさんできまして、次に来られるのはいつになるだろうと思っていたのですが、こうしてまた訪れることが出来て、非常にうれしく思っています。みなさまどうぞ映画を楽しんでご覧ください。

司会: どういうことから今回のこの作品を映画にしようと思ったのですか?
監督: 『八月のクリスマス』は純粋なラブ・ストーリーというよりも、恋愛の始まりの時を描いた作品でした。でも今回の『春の日は過ぎゆく』は、本格的なラブ・ストーリーになっており、恋愛が終わった後にどんな感情が残るのかを描いた作品です。前回では恋愛の始まりを描きましたので、今回はひとつの愛が終わったあとの感情を描きたいと思いました。


左から通訳の根本理恵さん、ホ・ジノ監督、司会のくりは貴代子さん

司会: 前の作品では主人公が写真技師でした。今回は録音技師ですね。技師にこだわっているのですか?
監督: そうですね。私自身そういった技師といった職業の方に特別な思いがあるのかもしれません。実は今日ほんの少し前なんですが、夕張の温泉に行って参りました。その時もさまざまな水の音や、他にも小さな音が聞こえてきたんですが、私はそういった小さな音がとても好きです。今回の録音技師という仕事は自然の音を採集します。考えてみると最近の映画は大きな音を使うことが多いけれど、私は大きな音ではなく小さな音にもさまざまなものが込められていて、面白いのではないかと思いました。

司会: 監督の描く作品は絵がきれいだなと思うんですが、ロケはどこでなさったんですか?
監督: 今回、男性のほう(=録音技師)はソウルに住んでいるのですが、ソウルの中心部ではなく、はずれのほうに住んでいるという設定です。そして相手役の女性はラジオ局のプロデューサーで、江原道という地方の江陵(カンヌン,日本海に面した都市)というところに住んでいるという設定にしました。二人で一緒に江陵の町をまわってさまざまな音を集めている姿を描いています。江原道の江陵というのは、ソウルから車でだいたい四時間くらいの所にある町です。

司会: 主演のお二人のことをお聞きしたいんですが、ユ・ジテさんとイ・ヨンエさんにお願いした理由は?
監督: ユ・ジテさんは日本でも『アタック・ザ・ガス・ステーション!』『リベラ・メ』といった作品が紹介されているので、お馴染みかと思います。ユ・ジテさんに初めて会った時に、とても清らかな人だなという印象を持ちました。とても純粋な心を持った男性だという気がしましたので、今回の劇中の人物像とあっていると思い、ユ・ジテさんにお願いしました。一方のイ・ヨンエさんですが、既に日本でも『JSA』が紹介されていると思いますが、イ・ヨンエさんに実際お会いしてみたところ本当に可愛い方だったのでお願いしました。

司会: 温泉にも行かれたとのことですが、夕張はお好きですか?
監督: 私は夕張という町が本当に好きで、是非また来たいとずっと思っていました。夕張は市民の方たちが本当に良い人たちです。人に会って「ああ、人間っていいな」と思えることはなかなか難しいのですが、夕張に来るとこんなに良い人たちがいるんだという気持ちにさせてくださいます。また市民の皆さんだけでなく自然も素晴らしいところだと思います。私は作品を作るのが遅くて、次の作品が出来るまでにちょっと時間がかかるのですが、早く撮られれば、また早く夕張に来られるので、なるべく早く撮りたいと思っています。

司会: 早くいらしてください。来年でも、再来年でも。お待ちしています。


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