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シネマコリア2009 〜韓国古典アニメ特集〜

発見! 黎明期コリアン・アニメーションの世界


《開催概要》

開催日 会場
11月7日(土) 愛知芸術文化センター 12階 アートスペースA

【上映作品】 『少年勇者ギルドン』(1967年)
『ロボット・テコンV』(1976年)
【ゲ ス ト】 シン・ドンホン(『少年勇者ギルドン』監督)
キム・チョンギ(『ロボット・テコンV』監督)
浅尾典彦(夢人塔代表)
【主   催】 シネマコリア
【特別協力・
 ちらし制作】
ANIMATION TAPES
【特別協力】 シネマスコーレ、アジアスーパーシネセンター
【協   力】 韓国映画振興委員会(KOFIC)、韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)、
キングレコード、メダリオンメディア、ハングルサロンおみじゃ
【作品提供】 神戸映画資料館、Shin Cine Communications
【後   援】 国際交流基金、駐日韓国大使館 韓国文化院、愛知県、愛知県国際交流協会、名古屋国際センター
【公式サイト】 http://cinemakorea.org/filmfes/


《ごあいさつ》

 今年のシネマコリアは、韓国の古き良きアニメ映画を特集上映します。上映作品は、韓国初の長編劇場アニメ『少年勇者ギルドン』(1967)と、今なお国民的人気を誇るロボット・アニメ『ロボット・テコンV』(1976)。いずれも韓国では長らく「幻の作品」となっていましたが、近年フィルムが発見され、復元&復活上映された名作古典アニメです。

 1950年代や60年代、私たちはディズニー作品や『トムとジェリー』、それに『白蛇伝』『長靴をはいた猫』といった東映動画の名作アニメを楽しんでいました。そして、70年代に入ると「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」といったロボット・SFアニメに夢中になっていました。その頃、日本で報道される韓国のニュースといえば「金大中氏拉致事件」に代表されるような暗い政治ニュースばかり。お隣の国の人たちがどんな生活をしているのか?なんて想像すらしていませんでした。しかし、韓国の子供たちも私たちと同じようにアニメを見て、胸躍らせていたのです。

 今回上映する2本は初期韓国アニメを代表するエポック・メイキングな作品です。当日は「韓国アニメの父」ともいえる両作品の監督が来場されます。黎明期の韓国アニメの話しなど私たちは何一つ知りません。当時、韓国の子供たちはどんなアニメを楽しんでいたのでしょうか? 韓国のアニメーターはどんなきっかけで創作の世界に飛び込んだのでしょう? そして、韓国のアニメはどのように発展してきたのでしょうか?

 芸術の秋、童心に返って、スクリーン上で30年前・40年前の韓国にタイムトリップしてみませんか? 思わぬ発見と感動が待っているかも知れません。今回は小学生以下のお子様の入場は無料とさせていただきます。どうぞ、ご家族で遊びにいらしてください。

シネマコリア代表 西村嘉夫
プログラミング担当 小沢英裕


《上映作品&ゲスト》

『少年勇者ギルドン』
 原題 홍길동 英題 A Story of Hong Gil-dong
 韓国/1967年/75分/16mm/1.33:1/color/モノラル/日本語吹替版
 監督 シン・ドンホン
 声の出演(日本語吹替版) 千葉耕一、加藤精三、香山裕、島つかさ、野島昭生、野沢雅子
 作品提供 神戸映画資料館
 
<あらすじ>
 朝鮮王朝時代、名門の一族だったギルドンは庶子であったため出奔。義賊となって、不正をはたらく役人を懲らしめる。

<解説>
 記念すべき韓国初の長編劇場アニメ。公開当時、年間興行成績2位のヒットとなり、日本にも輸出された。主人公の洪吉童(ホン・ギルドン)は、韓国の伝統的ヒーロー。ハングルで書かれた最古の小説『洪吉童伝』で描かれた義賊であり、その活躍は映画やTVドラマ、アニメなどで繰り返し映像化されている。本作は監督シン・ドンホンの実弟シン・ドンウが描いた漫画『風雲児ホン・ギルドン』をアニメ化したもの。チャドルバウィ(日本語吹替版では「チビ助」)という原作小説にはないユニークなキャラクターが登場するほか、フュージョン調の「アリラン」に合わせて骸骨がダンスを踊るなど(日本語吹替版ではBGMが変更されている)、ユーモアたっぷりの楽しい作品に仕上がっている。音声と登場人物の口の動きをあわせるため、ディズニー・アニメでよく採用されるプレスコ方式で製作された。プレスコとは、アフレコの反対で、台詞や音楽・歌を先に録音し、それにあわせて作画する方法。

<フィルム復元の経緯とシネマコリアでの上映>
 本作はオリジナル・フィルムが消失しており、韓国では長らく「幻の作品」となっていました。しかし、日本に残っていた吹替版16mmフィルムの存在が韓国側の知るところとなり、日本語版をベースに韓国語版35mmフィルムが復元され、2008年から韓国内の映画祭で復活上映されています。今回、シネマコリアでは、復元された韓国語版の元になった日本語吹替版16mmフィルム(神戸映画資料館所蔵)で上映します。声優は千葉耕一ほか、加藤精三(星一徹)、森山周一郎(『紅の豚』ポルコ・ロッソ)、野沢雅子(鬼太郎・星野鉄郎・孫悟空)など!

シン・ドンホン(申東憲) 『少年勇者ギルドン』監督
 1927年生まれ。ソウル大学在学中の1947年に『スティーブの冒険』を発表し漫画家デビュー。1960年にプレスコ方式で製作した「真露焼酎」の劇場用アニメCFが話題となる。『うま年生まれの花嫁』(1966年、キム・ギドク監督)などのオープニング・クレジット・アニメを担当した後、1967年に韓国初の劇場用長編アニメ『少年勇者ギルドン』を製作。同年、続編にあたる『ホピとチャドルバウィ』を発表。70年代初めまで新聞や雑誌に時事漫画を連載。人気漫画家として活躍した。1987年にTVアニメ『赤ちゃん恐竜ドゥリー』を発表。最近では、『少年勇者ギルドン』誕生40周年を記念して作られたドキュメンタリー『失われてしまった記憶、漫画映画「ホン・ギルドン」』の監督をしている。

『ロボット・テコンV』
 原題 로보트 태권 V 英題 Robot Taekwon V
 韓国/1976年/80分/35mm/1.77:1/color/Dolby SRD/字幕翻訳 李正子
 監督 キム・チョンギ
 声の出演 キム・ボミ、キム・ボヨン、キム・ヨンチャン、ナム・ドヒョン、チョン・チファ
 作品提供 Shin Cine Communications
 
<あらすじ>
 テコンドーの世界チャンピオン、キム・フンが、スーパーロボット・テコンVを操り、世界征服をたくらむ「赤い帝国」率いるロボット軍団に立ち向かう。

<解説>
 韓国で今なお国民的人気を誇るロボット・アニメ。その主題歌は一度聞いたら忘れられないほどのインパクトを持つ。韓国では1975年から「マジンガーZ」が放送され、絶大な人気を誇っていたが、本作が公開されるや子供たちは「マジンガーZ」ではなく「テコンV」の主題歌を口ずさむようになったという。その存在は韓国ポップ・カルチャーの代名詞であり、多くのクリエイターに多大な影響を与え、今なお映画、CM、K-POPなどで引用され続けている。注目すべきは、韓国映画界の至宝にして、不朽の名作『誤発弾』(1961)を生み出したユ・ヒョンモク監督(2009年他界)がプロデューサーを務めていること。そのリアリズムは本作にも受け継がれており、人間の持つ複雑な心理や社会的メッセージが描かれている。主人公のキム・フンはテコンドーの達人で、彼が出場する大会では、ロト・スコーピングによってリアルなテコンドー技が描かれている。そして、キムが操縦する巨大ロボ「テコンV」もテコンドーをモチーフとした必殺技を繰り出す。巨大メカがぶつかり合う肉弾戦に、あなたも血湧き肉躍ることマチガイナシ!
[名古屋初公開]

<フィルム復元の経緯とシネマコリアでの上映>
 残っていないと思われていた本作のフィルムが、損傷の激しい状態ながら発見されたのが2003年のこと。その後、数年かけてデジタル・リマスター版が製作され、韓国では2007年に劇場再公開されました。今回は、このデジタル・リマスター版35mmフィルムで上映します。日本での35mmフィルムによる上映はシネマコリア2009が初! なお、現在、『セブンデイズ』のウォン・シニョン監督により、3D-CGアニメ版『ロボット・テコンV』も製作されています。

キム・チョンギ(金青基) 『ロボット・テコンV』監督
 1941年生まれ。ソラボル芸術大学卒業後、漫画家として活動していたが、60年代中頃にディズニー・アニメ『ピーターパン』と『白雪姫』を見て衝撃を受ける。その後、日本アニメ『黄金バット』の下請けの仕事でアニメ界に入門。『少年勇者ギルドン』を生み出した会社「世紀商事」で『黄金鉄人』『善花公主と孫悟空』『宝島』の製作に従事する。1976年、『ロボット・テコンV』で長編アニメーション監督としてデビュー。本作は大ヒットし、70年代・80年代とシリーズ化され、韓国にアニメ・ブームをもたらした。1986年には、ロボット戦闘シーンをアニメで描いた特撮映画『宇宙から来たウレメ』を発表。こちらも特撮ブームを巻き起こし90年代までシリーズ化された。1997年の『義賊イム・コッチョン』まで30作品余りのアニメ映画を生み出し、現在は青江文化産業大学で後進の育成に力を注いでいる。


《開催スケジュール&チケット》

■ タイム・テーブル(全自由席 各回入替制)

日付 開場 開演 作品名
11月7日(土) 12:40 13:00 『少年勇者ギルドン』(75分)上映+ティーチイン
15:10 15:30 『ロボット・テコンV』(80分)上映+ティーチイン
17:40 トーク「韓国アニメーションの黎明期」(80分) ※ 入場無料
 <ゲスト> シン・ドンホン(『少年勇者ギルドン』監督)
 <ゲスト> キム・チョンギ(『ロボット・テコンV』監督)
 <ゲスト> 浅尾典彦(夢人塔代表)
※ 上映終了後に、ゲストによるティーチイン(質疑応答)を行います。
※ 各開場時間より、チケットに印字された整理番号順にご入場いただきます。ただし、開場に遅れた場合、整理番号は無効となります。
※ 上映開始後の入場はかたくお断りいたします。
※ 上映作品・ゲスト・開演時間などは、やむを得ない事情により変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
■ チケット
 整理番号付き日時指定チケット 各作品 \1,500均一(前売・当日とも)
 前売りは、9月26日(土)より、シネマスコーレ、全国のチケットぴあ(TEL 0570-02-9999 Pコード:555-678)、@ぴあ電子チケットぴあ(http://t.pia.jp/cinema/cinema.html)、ファミリーマート、サークルK・サンクスにて発売。チケットの先行販売プレリザーブは、9月19日(土)より@ぴあ電子チケットぴあ(http://t.pia.jp/cinema/cinema.html)にて!
 チケットの当日販売は12:00より開始します。
 小学生以下のお子様は全プログラム無料です。保護者の方と一緒にご入場ください。

■ トークゲスト

浅尾典彦
 夢人塔代表。日本SF作家クラブ会員。メディアライター、イベントプランナー、専門学校講師、映画コレクター。1970年代より映画の自主上映会をはじめ、同人誌発行、コレクション、映画の宣伝協力、執筆など多彩な活動を展開。SF、ファンタジー、ホラー、アニメなど“サブカルチャー系”の映像世界とその周辺をこよなく愛し、それらを文化として昇華するための活動を続けている。著書に『アニメ・特撮・SF・映画メディア読本―ジャンルムービーへの招待』、『ライトノベル作家のつくりかた―実践!ライトノベル創作講座』シリーズなどがある。


■ 会場
 愛知芸術文化センター 12階 アートスペースA
 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
 地下鉄東山線/名城線「栄」駅下車、東へ徒歩2分(オアシス21から地下連絡通路または2F連絡橋経由)

■ 懇親会のご案内
 11/7(土)夜、全日程終了後に、ゲストを交えた懇親会を予定しています(有料)。
 参加希望の方は、当日、会場にてスタッフまでお申し出下さい。

■ お問い合わせ
 シネマスコーレ TEL 052-452-6036


《観客動員数》

作品・イベント名 観客数
『少年勇者ギルドン』 100名
『ロボット・テコンV』 142名
トーク「韓国アニメーションの黎明期」 80名
ゲストとの交流パーティー 42名
総計 364名
※ 数字はすべて(招待客・プレスなども含んだ)チケットの発券枚数による。
※ 「発券枚数>実際の入場者数」です。ご注意下さい。
※ トーク「韓国アニメーションの黎明期」の観客数は概数です。

本年の動員総数は364名。
多数のご来場、誠にありがとうございました!

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