今年のシネマコリアは、韓国の古き良きアニメ映画を特集上映します。上映作品は、韓国初の長編劇場アニメ『少年勇者ギルドン』(1967)と、今なお国民的人気を誇るロボット・アニメ『ロボット・テコンV』(1976)。いずれも韓国では長らく「幻の作品」となっていましたが、近年フィルムが発見され、復元&復活上映された名作古典アニメです。
1950年代や60年代、私たちはディズニー作品や『トムとジェリー』、それに『白蛇伝』『長靴をはいた猫』といった東映動画の名作アニメを楽しんでいました。そして、70年代に入ると「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」といったロボット・SFアニメに夢中になっていました。その頃、日本で報道される韓国のニュースといえば「金大中氏拉致事件」に代表されるような暗い政治ニュースばかり。お隣の国の人たちがどんな生活をしているのか?なんて想像すらしていませんでした。しかし、韓国の子供たちも私たちと同じようにアニメを見て、胸躍らせていたのです。
今回上映する2本は初期韓国アニメを代表するエポック・メイキングな作品です。当日は「韓国アニメの父」ともいえる両作品の監督が来場されます。黎明期の韓国アニメの話しなど私たちは何一つ知りません。当時、韓国の子供たちはどんなアニメを楽しんでいたのでしょうか? 韓国のアニメーターはどんなきっかけで創作の世界に飛び込んだのでしょう? そして、韓国のアニメはどのように発展してきたのでしょうか?
芸術の秋、童心に返って、スクリーン上で30年前・40年前の韓国にタイムトリップしてみませんか? 思わぬ発見と感動が待っているかも知れません。今回は小学生以下のお子様の入場は無料とさせていただきます。どうぞ、ご家族で遊びにいらしてください。
シネマコリア代表 西村嘉夫
プログラミング担当 小沢英裕
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